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中国で大ヒットした「怒火・重案」(RAGING FIRE)は長尺だけど香港魂が詰まった傑作だ。

7月30日に公開されだいhドニー・イェンの新作「怒火・重案」(RAGING FIRE)。ドラゴンマークは2020年で、劇中の時間制定は2019年になってた。遅れた理由がありそうね。

ドニーとニコラス・ツェーは元同僚刑事で超仲良しだったが、ある事件をきっかけにニコラスとその部下たちが警察を追放されてしまう。彼らは凄腕の犯罪者チームとなり、ドニーのチームと香港市街で大激突となるのだが、銃撃戦、カーチェイス(驚愕の構成)、ナイフや特殊警棒の近接格闘と、見せ場が満載。これぞ香港アクションの気合が圧倒的だ。
128分と長尺なのは、対となるドニーとニコラスの物語を回想込めてたっぷり語ってしまったためだが、両陣営の「後には引けない」戦いに持ち込むためにはある程度必要だった。

さすがのドニーももう58歳。大仕掛けのアクションにはスタンドインもやむを得ないか。そのぶんアクション監督として「これでもか」のボリュームでアイディアをぶち込んでくる。多少雑でも大丈夫。だって、これが万人の観客がスカッとするための香港アクションなんだもん。
監督はベニー・チャン。なんと本作が遺作となってしまった。享年58。昨年8月に咽頭がんで亡くなっていたそうだ。
僕も今年58だ。なんだか泣けてきた。

劇場には幼児を連れた家族連れが数組いて(最遅で開始25分してから入ってくるw)、けっこう血まみれなのに大丈夫だったかしらと心配。はたして子供たちは面白く感じていないらしく、シートを蹴飛ばしたり声を上げたり、大騒ぎでした。

※今年の東京国際映画祭でも上映だそうで。

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