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「見えざる神の手」の存在を垣間見た話

何の話かというと、YouTubeに投稿した動画が妙な跳ね方をした、というだけのことなのですが。
(あーあ、話終わっちゃった)

過去記事を見ていただければお分かりの通り、2022年に入ってから、Synthesizer Vを使って自分のオリジナル楽曲のリメイクをしていたのですが、人に聴いてもらうために動画を作ってYouTubeで公開する、ということを一応のゴールとして制作を進めてきました。

上記プレイリストの通り、本稿執筆時点で楽曲数にして19曲、動画本数にして20本を公開しているのですが、どれもそんなに再生数は多くありません。
公開後数日をかけて、せいぜい数十回止まり。
あとは微動だにしない、という感じで、3桁を超えるものはほとんどありません。

ところが、

最新曲として約10年ぶりに(過去曲のリメイクではなく)完全新作の【Synthesizer V】バイバイ☆イージーモード【feat. 夏色花梨】を投稿したところ、2日後あたりで妙に再生回数が増え始めました。

一体何が起こっているのかと思い、今まで見たこともなかったアナリティクスを確認してみると、ご覧の通り。

トラフィックソース別に見ると、関連動画から見つけて再生した回数がやたら多い、ということがわかりました。

しかもこれ、観ている動画が終わった時に表示される「次の動画」ってところに出てきているっぽい。

こういう細工をしているYouTubeの中の人、なんているわけないでしょうから、これは何らかのアルゴリズムが一定の判断に基づいて行なっている処理の結果であろう、ということが推測されるわけです。

なぜ今回の動画だけがそうなったのか?については見当もつきませんし、考えるだけ無駄なんだろうと思います。
ただ、この操作が行われた期間はボーナスステージみたいなもので、終わってしまえばいつもと同じ無風状態に逆戻りです。

例えるならば、蜘蛛の糸がぷつりと切れたカンダタのような。

ちなみに、上記のグラフで下の方にごちゃごちゃと重なり合っている線が他の動画です。
ということは、「関連動画に出てきたからそのまま観た」という視聴行動だけが再生回数を大きく動かし、投稿主がSNSで細々と広報活動に勤しんだ結果はゼロに等しく、キーワード検索でたどり着く人たちが再生してくれる可能性も極めて低い、とみてよいでしょう。

まあ、そうは言っても「ひとりでも多くの人に聴いてもらう」ということは大切なことではあるのですが。

その点については、以前とちょっと考えが変わってきました。
もちろん、今でも自分が聴いて楽しむために創っているというスタンスは変わらないのですが、音楽というものは誰かが聴いて、その誰かに解釈されたり、感情を動かしたりして初めて完成するものだと考えるようになってきたのです。

自分で聴いているだけでも、その時々で受け止め方が違ってきたりするくらいなので、他の人が聴いたら、きっとまた違う解釈が生まれるんだろうな、とも思いますし。

なのでまあ、他の人が鑑賞できる状態にしておく、ということには一定の意味はあるのかな、と。
一介の非ビジネスユーザーがそれを目に見えて増やすことはできないだろうし、努力してもあまり意味はなさそうだということがわかっただけでも、よかったのかもしれません。

気になったらちょっと聴いてみてください。それでは。

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