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シンガポールチキンライスと豆花とスタンドカラーTシャツ

レビューにおけるプロダクトの評価はユーザーの背景に左右される、という話

何のこっちゃ、というタイトルなのですが。
書き始めたときは単なる「今日の出来事」みたいな感じだったので仕方ない。後からよくよく振り返ってみると、自分はもしかしてこういうことを感じながら書いていたのかも、と思い当たったので、今こうして書き直しております。

で、読むのが面倒な人のために、目次を見ただけでわかるように結論を書いておきました。以下は基本的に昨夜書いたもの+若干の加筆修正となります。

アウトレットでの平日デート

今日は三井アウトレットパーク横浜ベイサイドで妻とデートしてきました。

妻はとある事情で半年に1回、横浜シーサイドライン沿線の医療機関(あの周辺をご存知の方にはお察し、の例のところですが)を受診する機会があり、今日がたまたまその日でした。

昨今の情勢もあり、アウトレットなんて平日じゃなければ激混みで行けたものではありませんが、幸い今日は平日で人手もそれほどではありません。

もっとも、今日の主な目的は買い物ではなく食事なのですが。
妻は朝から病院に向かい、自分は遅れて家を出た後、三井アウトレットパーク横浜ベイサイドのオープン直後に到着。10時半すぎに用事を済ませた妻と現地で合流し、飲食店が開く11時を待って目的のお店に向かいました。

アジア食堂 新嘉坡鶏飯のチキンライス

まず行きたかったのはここ「アジア食堂 新嘉坡鶏飯」です。

食べログなどのレビューを見ると、目玉のチキンライスについて満足度が高いと言っている人もいれば、不満を述べている人もいて意見はさまざま。我々が食べたのはシンガポールチキンライスと鶏肉のフォーでしたが、妻も私も大いに満足でした。また食べに行きたいと思うくらい。

おそらくここのチキンライスに不満を感じるという方は、シンガポールでよほど美味しいのを食べたことがあるか、あるいは実際に食べたことはなくて、想像で期待していたものとのギャップが大きかったかのいずれかなのではないでしょうか。

ちなみに、最近は外で食事をしても写真を撮るということをしなくなったので、トップ画像は2016年にシンガポールで食べたチキンライスです。この時は他にも食べたいもの&お店がいっぱいあったので、デパ地下のフードコートでチキンライスとフィッシュケーキ(要は蒲鉾)の麺を食べたのですが、それほど美味しいとは思えず、今日食べたチキンライスの方がよほど美味しかったように思います。

何だろう、スイートチリソースが今ひとつだったのか、鶏自体なのか。とにかく私自身が本場シンガポールで食べた唯一のチキンライスは期待外れだった、ということになります。できればいつかもう一度シンガポールに行ってリベンジしたいものです。

さて、話を戻しましょう。食べログのレビューで低評価がついた要因として、オープン当初のオペレーションの悪さであったり、調理の工程など提供する料理のクォリティに影響するような何らかの問題も過去にはあったのかもしれません。

しかし、今回そのような問題は特に感じられませんでしたし、実際我々が食べ終えた時点で(他店にはまだお客さんがほとんどいなかったにもかかわらず)「アジア食堂 新嘉坡鶏飯」の前だけ結構な人数が並んでいた、というのも事実です。

春水堂の豆花と黒胡麻湯圓

次はデザートです。同じ1Fのフードエリアながら、一旦建物を出て隣の建物に入ったところにある春水堂(チュンスイタン)。

春水堂と言えばタピオカティーで有名なお店ですが、今回のお目当ては別のものです。我々が頼んだのは豆花(トウファ)と湯圓(タンエン)という台湾スイーツ。

豆花は台湾で何度も食べていますが、日本では食べられるお店がなかなかなく、かつては鎌倉でアジアンスイーツを手作りしているというカフェまで足を運んだこともありました。たしかその時は残念なことに豆花はメニューから外されていたと記憶しています。

最初に台湾で豆花を食べたのが2011年4月。その後2019年5月に再び台湾に行くまで、本当に長い道のりでした。下の画像2点は台北の古早味豆花で食べた最初の豆花。上は愛玉子(オーギョーチー)ゼリー、下はタロイモと仙草ゼリーのトッピング。

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二度目の訪台直前、なんとクルーズで寄港した大阪港の天保山マーケットプレース内の「台湾甜商店」で再会した豆花が下の画像。トッピングは充実していますが、個人的にタピオカはお腹が膨れるだけで不要。そして肝心の豆花はほぼ絹ごし豆腐。惜しい。近場ではみなとみらいや戸塚にも店舗があるようなのですが、もう一度行きたいかと言われると微妙。

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クルーズの寄港地・基隆から列車で台北へ向かい、たまたま入った新光三越のフードコートで「奇奇豆花」を発見。ガイドブックで当たりをつけておいた「丁香豆花」に向かう前に早くも寄り道して食べてしまったのが下の画像。さすが本場台湾、デパ地下のフードコートでもこのクォリティ。味に間違いなし。日本ではなぜこれが食べられないのか。

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満を持して登場、「丁香豆花」の玉子入り豆花。玉子豆腐のようでもあり、でも明らかに豆花。豆腐とは明らかに一線を画す至高の存在。

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帰国後、やはり豆花が恋しくなり横浜・元町中華街近くのMeet Freshで食べた豆花は、妻は満足していたようでしたが個人的にはちょっと違うなという印象。そしてやはり無条件についてくるタピオカは邪魔でしかない。日本ではどうしてそうなってしまうのか。

最近では地元の「湘南小吃」でランチセットのデザートについてきた豆花も味わう機会がありましたが、豆花そのものが甘く味付けされていて「杏仁豆腐」寄りな感じだったのが(それはそれで美味しいのですが)ちょっと残念、といった感じでした。

そこへいくと、春水堂の豆花はかなり本格的です。少なくともベースの豆花とシロップは合格点。トッピングのヴァリエーションは本場台湾には及びませんが、小豆とピーナツをプラスしていただきました。甘く煮たタロイモや各種豆類、仙草ゼリーなどが選べればもう文句の付けようがないのですが。

もうひとつ、我々が大好物としているスイーツに「芋圓」というものがあるのですが、春水堂では扱っておらず、その代わりとしてちょっと似ている湯圓を頼んでみました。

ちなみに台湾・九份で食べた芋圓はこれ。

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そして基隆の夜市で食べた「協和三兄弟」の芋圓。

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さて、話を春水堂の湯圓に戻しましょう。詳細は以下をご覧になるとわかりやすいかと。

湯圓自体が初体験だったため本場台湾との比較はできませんが、春水堂の黒胡麻湯圓は我々の芋圓欲をある程度満足させてくれた上に、もちもちのお団子に入った黒胡麻の餡がなかなかの美味しさでした。一方、芋圓の汁が甘さ控えめのお汁粉風であるのに対して、湯圓の汁は澄んでいて生姜の風味が効いています。おそらく他のフレイバーも入っていて、中国茶のような感じもあります。熱々なので猫舌の人は要注意。

そしてこれもお店に行くまで知らなかったのですが、台湾で食べ損ねた「鹹豆漿(シェントウジャン)」もあるようです。また行かねば。

それにしても春水堂、こんなにフードメニューが充実しているとは知りませんでした。過去に新宿や横浜の店舗で豆花を期待して覗いてみたときにはなかったはず。店舗によって提供できるメニューが違うのでしょうか。

UNIQLO「スタンドカラーTシャツ(長袖)」

買い物目的ではなかったにもかかわらず、なぜかどこにでもあるUNIQLOをついチェックしてしまうのはなぜなのか。

それは行きつけの店舗はもちろんのこと、オンラインストアでさえすでに売り切れのアイテムが、たまたま店頭在庫に限りお得に買えたりすることがあるから。特に大型店舗では買いそびれたブツに思いがけず再会したりもしますよね。

今日買った「スタンドカラーTシャツ(長袖)」は、まったくのノーマークでした。

もともと自分にはスタンドカラーとかヘンリーネックは似合わないという先入観があったので、こういうデザインを見ても通常はスルーなのですが、素材感の良さと絶妙なバランスのデザインがどうにも気になって試着してみました。

00 WHITEのMサイズは少し透け感があり、首回りがルーズに見える感じがしましたが、09 BLACKのSサイズを着てみるとドンピシャ。ただし、ジャストサイズすぎてやや身体の線を拾ってしまうので、一歩間違えるとインナー感が出てしまう・・・でも黒ならセーフかな?

・・・という感じで悩みに悩んで09 BLACKのSサイズを購入することに決定。試着はしていないものの、ハンガーに吊るしてあった36 BROWNも捨てがたいいい色でした。

で、試着したブツにちょっとした縫製の粗があり、糸がほつれていたので棚の一番下から別のものを引っ張り出してチェック。セルフレジでお会計をすると、タグには1,990円と買いてあるのになぜか990円で買えてしまったという謎。

お店を出てからアプリでオンラインストアを検索したら、そもそもこの製品名がヒットしない。そこでGoogle検索してみたところ、上記ページが表示されて謎が解けました。オンラインストアではすでに全色・全サイズ在庫なし。だからヒットしなかったんですね。そして売り切る前に990円に値下げしていた商品だったと。
(購入履歴から見ればすぐに分かったはずなんですが、そのときは頭が回らなかったという)

普段よく行く最寄り店舗ではこの製品は見かけた記憶がなく、実際に今調べても「在庫なし」となっています。単に見逃していて、そのうちに品切れになってしまっただけなのかもしれません。でも、たまたま横浜ベイサイドには店頭在庫があったんですよね。そしてたまたま目に留まってしまったと。

やべえ、990円ならもう一枚買っておくか?と悩みましたが、レビューを見ると一度洗濯したら毛羽立ちがすごい、みたいな声も。とりあえず一回洗濯してみないと何とも言えないかな、と思いとどまりました。

ところで、Sサイズを買うと決めたはずなのに、ここで大失敗をしていました。縫製が気になって別の商品に取り替えた際、何を思ったかMサイズを取ってきてしまっていたのです。

家に帰って着てみた時にようやく気づいて、返品・交換すべきか悩みましたが、改めて着てみるとMサイズもこれはこれで良いような・・・いや、むしろ下にインナーを挟んでMサイズをざっくりオーバーサイズ気味に着るほうが正しいような気さえしてきました。

なので、当面はこのまま行くことにしました。大事に着させていただきます。

レビューが絶対的な価値基準になり得ない理由

それにしてもこの秋はUNIQLOでかなりいい買い物をさせてもらっています。そのうち「買ってよかったもの」で特集してみたいくらい。

とは言っても、製品そのものの良さは大前提としても、自分に合ったサイズ感やデザインに出会うかどうかという要素も非常に大きいので、そういったレビューがどれほど他者の役に立つかという点では疑問です。

思うに、その人が何を期待してその服を買っているのかによって評価はまったく変わってくるのではないでしょうか。
「透け感がある」「首回りのリブがチクチクする」といった、一見普遍性がありそうな、絶対的な品質の指標となりそうな情報でさえ、その人がシャツ一枚で着たいのか、中にインナーを挟みたいのか、上に何か羽織りものを合わせたいのかによって、実にさまざまな捉え方になってしまうでしょう。

また「サイズ感」と一口に言っても、オーバーサイズ気味に着たいのか、ジャストサイズで着たいのかによって変わってきます。そして、計算通りオーバーサイズ気味にコーディネートできたとして、本人にそれが似合うかどうかはまた別の話で、それこそ年齢や体型、髪型や眼鏡、髭の有無など、着る人が持つ背景によって体験の価値が大きく変わってくることは否めません。

これって、食べ物に対する評価でも同じことが言えますね。その人の嗜好や期待値以前の問題として、お腹が空いていて食べたいものが食べられればたいていの人が満足するし、それが少しでもズレていれば満足度は下がります。

なので、やはりレビューの類を利用する場合には、発信者の背景込みで考える必要がありそうです。

おまけ:横浜シーサイドライン2題

ところで、帰りに横浜シーサイドライン鳥浜駅で次の列車の到着を待っていたとき、流れるメロディ音が小田和正の曲であることに気がつきました。金沢区の出身だったんですね。なるほど、駅によって違うのか。だから今まで気がつかなかったわけだ。

ちなみに、沿線でよく見かけるせいか、鉄道むすめの中では「柴口このみ」がいいなと思っているのですが、どうもこの新ポーズはあまり好きではないのですよね。

やはりこちらのオリジナルのキャラクターデザインのボーイッシュなところがいいですね。

それではこの辺で!

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