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婚活でデート商法に遭遇した話。①

一度も自己紹介をしていないのに、このタイトルは聊かハードルが高いような気がする。

書いてる(打ち込んでる?)のは、アラフォー=37歳からだと思っている30代会社員、女。

とりあえず独身である。

ほんの少し前までは独身の女友達がたくさんいて、日々日々飲みに繰り出し、仕事やら恋愛やら愚痴ったり愚痴られたりしまくっていた。

そう、そんな時間を過ごしていたのは、本当につい昨日のような気がしている。

そう思っているのはきっと私だけで、あの子もこの子も、気付けばみんな伴侶という存在を見つけていた。

男とほとんど話したことがなかった、男は怖いと言ってた、あの子も。

いい年して週3のバイトしか社会経験がなかった、あの子も。

理想が高くて自然な出会いじゃないと嫌だと断言していた、あの子も。

勿論心からお祝いした。

したけれど、やはり寂しいという気持ちは拭えない。

拭えないし、何であの子は出来て私は結婚出来ないんだろうという、黒い感情すら湧き出てくる。

結婚願望、ない訳じゃないけど、やっぱり「したい!」と強く思わないと結婚出来ないのだろうか。

当たり前だ、待ってるだけでは結婚出来るはずがない。

そもそも一人ではできないし、ましてや私は若くも可愛くもへったくれもない、メタボな女だ。

ここは都心部。

多分、年齢的に言えば、小学生の子供がいてもおかしくないけど、普通に仕事に打ち込んでいれば、いや打ち込んでいなくとも独身でもおかしくないはずだ。

ないよね…?…ないはず。

でも周りは立て続けに結婚。そりゃ焦りますがな。

三十路を越えての結婚ラッシュを目の当たりにし、私も婚活をしてみようと思い立った次第なのです。

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現在進行形の話ではあるが、軽く婚活中である。

「軽く婚活」我ながらおかしな日本語だと思うのだけれど、結婚相談所にウン十万という大枚はたくのは躊躇するし、めちゃくちゃ結婚したいかと言われればそうでもないので、こういう言い方にしてみた。

軽く婚活するのにこのご時世、最も取っ掛かりやすいのは、まぁマッチングアプリであろう。

半年ほど前まで付き合っていた男とも、マッチングアプリで知り合った。

奇跡の一枚な顔写真以外は、自分で入力した文字だけのプロフで人となりとをある程度判断しないといけないし、逆にされるし。

リスクはそれなりに高いけど、実に手軽。

社交性だけはあると思うけれど、恋愛に対して極めてチキンハートで臆病な私にとって、マッチングアプリとはとても便利なツールです。


件の男は、とある婚活アプリである日「いいね!」を私にくれた。

恋活ではなく、ちゃんと「婚活」と銘打ったアプリである。

いいね!をもらうこと自体は、恐らく女性会員は決して珍しいことではない。

私のような若くもなく美人でもなくメタボ体型なおばさんですら、いいね!は割ともらえるようになっている。

女性は得なのかといえるかどうかは分からないけれど、まぁ出会いの幅は広がると言えるよね!

その男のプロフィールは、あまり覚えてはいないけれど、しっかり書かれているという印象だった気がする。

3つ年下。

仕事はアクセサリーの卸だそう。

確かファッションが好きで、でもブランドで固めるのは好きではなく、H&Mなんかのファストファッションをよく着ると書かれていたと思う。

プロフに目を通した後は、プロフィール写真を眺めてみる。

猫顔というのか、少々キツ目な大きい目元に、ピンクのシャツに白い中折れハットがよく似合っていて、まぁお洒落な人なんだろうなという印象。うん、悪くはない(ああ何様なんだ私は)。

一目見てモサそうな私とは正反対なタイプも気がするけれど、これも何かのご縁。

私からも、いいね!を送り、晴れてマッチングという一歩を踏み出した。

その男、仮にKとしよう。

Kとは1日に数回、メッセージのやり取りをした。

話が弾むとかそういう訳ではなかったけれど、手応えとしてはいい感じだったと思う。

Kは割とすぐにLINEをしようと持ち掛けてきた。日にちにして3日目くらい。

メッセージのやり取りはそこそこしていたし、スマホ2台持ちな私はサブスマホのLINEは基本的に婚活用として使っているので、こちらは教えても別に構わなかった。

そしてLINEでのやり取りを始めることになった。

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