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アラフォーが振り返るClubhouseとコミュニケーションツールの変遷

Clubhouseは一時の流行の様な印象を受ける人もいらっしゃるかもしれませんが、ポケベル時代からコミュニケーションツールを利用していた身としては、結構な衝撃です。

FB上でのClubshouseの投稿について、食傷気味の人も正直多いかと思います。とはいえ、個人的には過去のコミュニケーションツールの変遷を踏まえると、確実に今後の人々の行動を大きく変えるサービスの様に感じております。

そこで、リープフロッグなしのstep by stepで個人でのコミュニケーションツールの変遷を簡単に振り返ることで、他のコミュニケーションツールとClubhouseの違いを見てみます(すべて個人の経験と記憶から書いているので、間違っていたらすみません)。

ポケベル(1996年〜1998年。高校時代):
個人で連絡を受けられるようになる

ポケベルの登場により個人に対してピンポイントで連絡する手段が手に入りました。ポケベルが登場する前は家に電話するしか連絡手段がなかったのです。例えば、難波で遊ぶと言った際に、集合時間に遅れる場合にポケベルに連絡すると言ったものです。私の記憶では送れる文字数は当時16文字程でした。絵文字の登場により少ない文字数で感情を表現できる様にもなりました。ちなみにポケベルからポケベルにはメッセージを送れません。家電や公衆電話から10円を使ってポケベルに16文字のメッセを送るという仕様です(今考えると恐ろしくコスパが悪いです。遅れる文字数が16文字から20文字に増えて喜んでいたぐらいです。)。

PHS(同上):
個人で通信手段(電話)を持てる様になる

同時期にPHSも普及したことで、個人の直接電話をすることができました。PHSが普及する前は家電に電話という手段しかありませんでした。

ガラケー、i mode(1999〜2008年、大学時代〜社会人初期)個人で連絡手段を持てる&ネットに容易にアクセスできる様になる

ガラケーが登場したことで、メールを打てる様になりました。これによりポケベルの様な文字制限はなくなりました(ただし、当時は128文字ぐらいしか送れませんでした)。また、1人1台携帯を持てるようになり、家電話を使わず、直接個人に電話できる様になりました。加えて、i modeの登場で、PCがなくてもwebにもアクセスできる様になりました。

blog(2005年、大学院〜社会人)
:個人が情報を発信できる様になる

私が初めてblogを使ったのは2005年です。これにより個人が情報を発信できる様になりました。もう消し方すら分かりませんが、当時の私のブログはまだ残っています。この頃は個人名を出す文化はありませんでした

Gree(2005年〜2006年、大学院生)
:初めてのSNSを体験

Greeの登場により個人がつながりやすくなりました。当時就職活動をしていたのですが、就職活動ではいろんな人に会いました。一回しか会わない人とメアドを交換しても、その後メールすることは滅多にありませんでした。しかし、greeができたことで、就活後も情報交換が容易にできる様になりました。基本匿名。

mixi(2006年〜2010年、大学院生、社会人)
:mixi日記がブームに

就活の頃は私の周りでみんなgreeを使っていましたが、2006年にはみんなmixiにシフトしました。この頃、mixi日記が流行り、みんなブログではなく、mixi日記を書いていました。mixi日記だと知り合いが容易にコメントできるので、交流も活発化した印象です。また、mixiにニュースが実装され、PCを開くとまずはmixiにいってニュースを見るという感じでした。mixiネームがあり、基本匿名。

i Phone(2009年〜、社会人)
:SNSが外でも容易に使える様になる

iphoneを使い始めたことで、mixiにいつでもアクセスできることになりました。これまで、blog、gree、mixiは基本PCのブラウザからのアクセスだったため、いつでも確認できるものではありませんでした(i modeもありましたが、極めて使いづらかった)。i phoneの登場で、SNSをいつでも見れる様になりました。

ツイッター(2010年〜、社会人)
:個人の思考のテキストでの可視化

Twitterが登場したことで、SNSやブログの人口が一気に増えました。またiphoneとツイッターの相性が抜群によく、ちょっとした思考や行動がツイッターにより可視化されました。また、有名人もTwitterを始めたことで、個人と有名人の距離が近くなりました。さらにセレンディピティも増え、ツイッター経由でのオフ会もよく行われる様になりました。一方で、炎上もこの頃から増え出しました。

facebook(2011年〜、社会人)
:リアルな関係性や個人の行動の可視化

2010年頃までは日本ではmixiが全盛期でした。FBは本名制なので、日本ではあまり普及しないと思われていました。私もSNSといえばmixiのイメージだったので、FBに初めて登録した際に、みんな本名や会社名を入れているのを見て、驚愕しました。一方で本名だど検索をしやすいというメリットもあり、私もmixiからFBに移行をしました。

Line(2011年〜、社会人)
:クローズドなSNSが深化

Lineが出るまではメールのやり取りが中心でした。Lineがでたことでチャットベースで簡単にやり取りができる、無料で電話ができるのは驚きでした。また、ツイッターに比べて、クローズドなグループが疲れることで、特定のグループでのコミュニケーションが容易になりました。Line内のやり取りでは炎上リスクはありません。またクローズドなグループだとディープなやりとりもできました(私は昔格ゲーの専用Lineグループに入っていましたが、ネットにはない情報が交換が多数交換されていました)。

instagram(2015年〜、社会人):普段見ているものの可視化

ほとんど使っていないので正直よく分かりません。ただ、ツイッターやfacebookと比べて、文章を書く必要もなく、簡単に投稿ができるのは大きいと思います。当然にスマホありきのサービス。instagramが出た当時は写真をきれいに加工できるのが強みだったように感じます。

Clubhouse(2021年〜、社会人):個人の雑談の可視化。

まだ4日程しか使っていませんが、音声SNSというコンセプトでこれまでにないコミュニケーションを感じます。以下、雑感。
・FBやTwitterで交流がある人やあった人と気軽に話すができる。セレンディピティがすごい
・知人や他人の雑談を横で聞く感じ
・セレンディピティな場で全力の雑談をできる
・いきなり人を巻き込める
・いきなり人に巻き込まれる
・招待制かつ本名ということで、今はキャズムでいうイノベーターやアーリーアダプターが中心の様にも思われる
・個人が容易に音声発生できるのが新しい(Voicy,pod cast,fm.standよりも簡単で人を集めやすい)
・陽キャなroomも多いが、経済学についてガチで雑談するような本格的なroomもあり。
ざっくり以上となります。おそらく今後リアルワールド、これまでのSNS、そしてClubhouseでの連携がもっと増えていく様に感じます。私の経験でいうと、
→FBでスパイバー について質問される
スパイバー の記事を書き、FBに投稿
→FBで「Clubhouse」で話して欲しいと相談される
→「Clubhouse」で話すことで、セレンディピティな再会がある
→リアルワールドで会おうとなる
みたいな感じです。

ちなみにClubhouseでは以下の体験をしました。
・普段聞けないようなコミュニティの身内的な本気の雑談を聞ける。
・15年ぐらい前から読んでいる財務系の本の著者と初めてお話しできた(ルーム開始時から10分程、2人きり)
・以前1度だけ仕事であったことがある人と、数年振りに雑談をする
・NPO時代の人と9年振りぐらいに雑談をする
・ニューヨークに住んでいる元同僚とほぼ初めてしっかりと雑談をする。
・大学院時代の同期の声を15年振りに聞く 等
ポケベル時代の「16文字を送り合う」を知っているものからすると、今のclubhouseでのコミュニケーションは江戸時代と現代ぐらいの違いを感じます。

以上、アラフォーが振り返るコミュニケーションツールの変遷とそこから見えるClubhouseの特徴の洗い出しでした。

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