とよけ

既婚、44歳、女、共働き 徒然に書きたい

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最近の記事

中期中絶の選択について

好きなことを書こうと思いましたが、テキストが残っていたので、加筆して公開します 様々な意見があるでしょうが、これもひとつの考えかと思ってください 選択肢に正解はなく 苦しさのあまり、どの選択肢が正解か教えて欲しいと思っていました 医師や看護師さんや親からどんな選択でも選んだ選択肢こそが正解だと言われ、自分でもそう思うようにしていました けれど今現在、中期中絶を終えて一月経ち、落ち着いた気持ちで振り返ると違う目線で見れる自分がいます そもそも今まで生きてきて正解の選択肢を

    • ここでひと区切り

      その後の話 あれから一ヶ月と少し経ちました 最初の1週間ほどは、目が腫れてない日がないくらいに泣いていました 少しずつ泣く時間が減って、今は胸を掴まれるような悲しさも喉の奥からわく苦しさも、少なくなりました それは嬉しいことですが、悲しくもあります 娘は遺骨になって戻ってきてくれました 今は穏やかな気持ちでそれを眺めています 私を支えた人 退院後、私は3日間実家に帰りました 体がボロボロなので、親に色々してもらうためです これが間違いだったとは思いません やはり体はき

      • 分娩後から翌日の退院まで

        大切な名前 やがて、綺麗にして連れてこられた娘を抱っこしました 小さくてふにゃりとしていて、ダウン症の特徴である少しつり上がった目と低い位置の耳を持っていましたが、しっかりと人間の形をしていました 浮腫みもなくスッキリした顔立ちで口角が下がった口が笑えるくらい私にそっくり、長い手足は旦那に似ていました 私は抱っこしながら、そっかそっか、と呟いていました 何が、そっかなのか、ただ口から漏れてきた言葉です そっかそっか、抱きながら涙を落としました そっかそっかそうなんだそっ

        • 中期中絶、入院4日目 分娩

          入院4日目、分娩 4日目は朝食後に9時頃からラミナリア抜去しすぐに陣痛促進剤挿入の処置に入りました 旦那は9時前には病院に着き、私が分娩室に入るまで待機です 18本のラミナリアを抜去(想像通りやはり痛い)、同時に陣痛促進剤が入ったのが9時半頃、10時くらいには分娩室に入り旦那と合流しました 分娩台に寝転がり旦那と喋る余裕もあります 旦那は折り紙を持ってきて棺に入れるお菓子の箱を折っていました 途中、便意が来て一回トイレですっきりしたあとから、徐々に陣痛が始まりました と

          中期中絶、入院3日目

          入院3日目、ラミナリア18本挿入と我が子の強さ 3日目も朝食後に3回目の処置でした 昨日の夕に入れたラミナリア8本を抜いて、再度本数増やして挿入です ラミナリア挿入時の激痛に加えて、このときは、便意のような生理痛のような腹痛がありました なんとか耐えきって挿入されたラミナリアは18本 この日、姉と妹に送ったラインを見返すと「なんて名前の地獄?」と書いていたのでよっぽど痛かったらしいです これでもうラミナリアを挿入するのは終了で、今日1日はこのまま18本のラミナリアで子宮口

          中期中絶、入院3日目

          中期中絶、入院2日目

          入院2日目、激痛と破水とラミナリア8本挿入 2日目は朝食を食べた後、すぐに2回目の処置になりました ラミナリアは入れるときも痛かったですが、抜くときも痛いです 一緒にガーゼも挿入されていたので、これを取るときも痛かったですね 痛みで腰が浮いてしまうので、何回かお尻を下に着けるよう言われました ここからまたラミナリアを本数増やして入れます が、とにかく痛い、本数を増やすからなのか1回目の比じゃないくらい痛い 頭の上にある壁を手で叩いたりして痛みをやり過ごそうとしましたが、

          中期中絶、入院2日目

          中期中絶、入院1日目

          入院1日目 ラミナリア4本挿入 中期中絶のための入院は、5日程度の予定でした 状況によっては前後するそうですが大体それくらいみたいです 入院当日は午前中から旦那と一緒に行きました 精神的に大部屋は辛いので個室にしましたが、中期中絶する方はこれが大正解だと思います 医師が部屋に来て、やることの説明がありました 多くの経験者はそうだと思いますが、私は事前にネットで中期中絶の処置の方法は調べていて、とりあえず、にわかで得た知識と医師からの説明はそう大きく違いはありませんでした

          中期中絶、入院1日目

          確定診断、結果

          羊水検査の結果 羊水検査の結果が出たのは、19週になったときです 既に胎動が感じられていました 本当によく動く子で、胎動がある度に、ああ、生きているのだと思いました そんな中で聞く羊水検査の結果 旦那と2人、遺伝カウンセリング室で聞きました おおよその予想は裏切られず、21トリソミーでした この羊水検査の結果が確定診断になります 約2ヶ月の苦しみにやっと決着がついたと思いました もちろん今からも苦しみが続くことは100も承知です 解放されるわけではありません けれどこ

          確定診断、結果

          羊水検査と遺伝カウセリング

          羊水検査前の受診とカウセリング NIPTで21トリソミー陽性の結果は出ましたが、この時点で確定診断ではありません でも、96%は21トリソミーです 高い確率で陽性ではあるので、確定診断である羊水検査をする前に妊娠を中断させる決断もありはしますが、この4%を切り捨てることはなかなかに難しいです でも逆に、大丈夫!4%の確率を引き当てるよ!と言えるほど、私は楽天家でもありません 感情がめちゃくちゃになりながら、4%に縋ってはいけないと自分に言い聞かせ、紹介状を持って大学病院へ行

          羊水検査と遺伝カウセリング

          NIPT結果と心の動き

          NIPT結果 NIPTを受け、その結果を聞くまで2週間あり、落ち着かないような、大丈夫だと思いたいような、そんな日々でした とにかくエコー写真を見ては大丈夫、と言い聞かせていました どんな結果でも電話連絡はなく、夫婦で産院に聞きに行きます この産院ではそうして欲しいとのことでしたが、他は分かりません 私は、結果を聞く直前が一番怖かった気がします 優しい医師の顔が何処となく暗かったこと、声も低く感情を抑えている感じだったこと、何故か看護師が2人同席したこと(カウンセリング

          NIPT結果と心の動き

          順調に育っていました

          日々愛しくなっていく我が子 2週間おきにエコーで見る子供は順調に大きくなっていました 初めて病院に行ったときには、胎嚢と卵黄嚢が見えて、2週間後には心拍確認ができました 4Dのエコーで見たときは背中を向けて手足をバタつかせていました ああ、生きているなあ、元気だなあと愛しかったですね、本当に 日々愛しく感じていました 順調ですね、と医師から言われるくらいに、何を指摘されることもありませんでした 私は正直、心拍確認までは流産する可能性が半分だろうと覚悟していたんです 40

          順調に育っていました

          NIPTを受けるまで

          結婚の予定もないのに決めていた 私は今、44歳ですが、結婚は遅く41歳のときでした 独身時代、特に30代後半に入ってから結婚出産に関して強く思うことがありました それは、もし今後結婚できて妊娠したならば羊水検査をする、という決心にも似た思いでした そう思い始めた頃は、出生前診断と言えば羊水検査で、NIPTという言葉自体あったかなかったか…あったかも知れませんが私は知りませんでした 羊水検査で起こる流産の危険性も調べて知ってはいました それでも受けるだろうと、妊娠どころか結

          NIPTを受けるまで

          はじめまして、普通の人です

          はじめまして、日本の田舎の片隅に住む結婚3年くらいの44歳の共働きの女です 普通の人だと思います しあわせだと思います 一ヶ月前、中期中絶の経験をしました その記憶を残そうと思います 一人で抱えていられなくて吐き出したいと思ったわけでなく、ただ、残したいのです 共感、批判、どちらもあるでしょうが、見守って頂ければ幸いです そして、私がそうしたように、悲しみや恐怖を少しでも薄める為にブログやSNSを検索する方へ、ほんの僅かでも助けになれたらと思っています 記事は数回に分け

          はじめまして、普通の人です