見出し画像

東京女子図鑑をみて思う「幸せ」とは? 写真は神戸

少し前に「東京女子図鑑」というドラマをAmazonプライムでみました。以下少しネタバレも含みます。
話の内容は主人公の綾という女性が秋田の田舎から上京し、仕事や恋愛に奔走するというもの。
綾は性格上、仕事面でも恋愛面でも手に入れてしまうと、その一瞬は幸せを感じるもののすぐにそれより優れている人や物をみて、満足できなくなってしまい、新たなものに飛びつく。ということを繰り返している。そして最後までその姿勢は崩れない。終わり方もバッドエンドではないけどハッピーエンドでもないという感じ。満たされない現状のまま頑張って生きていくみたいな終わり方です。
この話をみて感じたことを2つ書こうと思います。

①向上心を持つのは悪いこと?
主人公の綾はいつも現状に満足できず、新たなものに飛びついていく。ドラマを最後までみて客観的にみると、最初に住んだ街、三軒茶屋で出会った同郷の男性、なおきと結婚するのが1番幸せだったように思てきてしまう。ただ、それはその後の綾の人生を全てみた後だから思えることであって、もし、綾がその時その選択肢を選んでいたら、綾はこの幸せはわざわざ東京に来なくても手に入ったのではないかとモヤモヤしながら過ごし続けたと思う。また綾の現状に満足できず新たなものに飛びつくという性格はよく言えば「向上心がある」と捉えることもできる。向上心を持ち続けることは素晴らしいことだと世間的には言われている。しかし向上心を持ち続けた綾はなかなか幸せにはなれない。現状に満足した方が、今ある幸せを噛み締めることができて幸せになれるような気さえしてきてしまう。私、自身も綾ほどではないが、幸せになりたい一心で仕事や環境を変えていってしまうタイプなので、幸せになりたいと行動していることが、実は現状維持のままの方が幸せなこともあるのかな...と思ったりもしてしまいました。でもある程度の向上心は持っていたいしな...難しいところです。

②それぞれの立場の女性
今の時代、子供を産む、産まないどちらの選択肢もある時代だと思う。
しかし、豊洲編では子供を産まない選択肢をとった女性同士が、「子供を産んだ女性が偉いみたいな世の中の風潮に腹が立つ。公共の場で子供が騒いでても注意もせずに...」「子供を産まない選択をした私達の方が幸せ」というような発言をしている。これを聞いた綾は「確かに彼女達が言っていることは間違ってない気もするが、子育てで疲れて大変そうな母親がでも私、子供がいて幸せという発言には妙な説得感がある」と思っている。
この場面を踏まえて私が思ったのは子供を産む、産まないどちらの選択肢をとることも間違いではない。しかし、そこで女性同士が立場が違うからと対立するのではなく、お互いを尊重できるようになりたいと思った。
子供を作らない女性も公共の場で困っている子連れがいれば、手助けをする。一方で子連れの女性も公共の場で子供が騒いだりしてる時は、しっかりと子供に注意し、ルールを守らすことを教える。でも子供はどれだけ親が目を配っても予想外の動きをしたり、泣き止まなかったりする。そこは子供がいない方も理解して、協力するという、どちらが偉いとか幸せとかではなく、それぞれの立場を尊重する姿勢が大切なのかなと感じた。
少し話はずれるが、職場などでも、子育て世代の方は子供の急な発熱などで、仕事を抜ける場面が多々あると思う。その場合は周りがサポートするべきだと思う。でも確かに、その負担を被っているのは子供を持たない選択をした女性であるのかもしれない。このような社会や会社のしくみだから子供を持たない女性も不満を持ちやすくなってしまい、お互いが対立してしまうような気もしている。どのような立場の女性もお互いを尊重して、生活していくためには個人の気遣いはもちろん、社会や会社のしくみそのものを変えていく必要もあるのではないかと思う。

少し最後話がそれてしまいましたが、以上です!
すごく面白いドラマでした‼︎また何がお気に入りのドラマを見つけようと思っている、今日この頃です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?