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クックパッドが初めて「エンジニア採用試験」の中身を公開した理由とは? 〜マネージャーが語る「応募者の長所を見抜く出題」〜

先月クックパッドの20年以上の歴史のなかで、初めて「エンジニアの採用試験問題」を公開しました!Twitterではたくさんの方にリアクションをいただき、問題にトライしていただいています✨

今回はクックパッド歴10年以上の長老エンジニアであり、現在は買物プロダクト開発部部長として生鮮食品ECアプリ「クックパッドマート」の開発を牽引している勝間(@ryo_katsuma)に、「なぜ採用試験を公開したのか」「解くコツはなにか」といったことをZoomインタビューしちゃいます!インタビュアーは広報のマミラクル(@mamiracle__)です。

エンジニア採用試験の問題は、こちらのページからご覧いただけます✨

なぜ「エンジニア採用試験」の中身を公開することにしたのか

マミラクル:創業から20年以上守られていた「秘伝のタレ」ともいうべきエンジニア採用試験ですが、なぜ今回公開に踏み切ったのでしょう?

勝間:1番の理由は、何人かの候補者の方と話している中で、クックパッドのエンジニア採用フローが「どんなレベルのものを求められるものか全く分からなくて躊躇する」と構えられてることを感じて、その障壁を少しでも軽減したかったからです。

問題と一緒に出題の意図なども伝えることで、イメージを伝えられたら、これまで踏み止まっていた方にもエントリーしていただきやすくなるのではないか?というのが狙いです。

マミラクル:中身を見せることで、イメージをしてもらいやすくすることが狙いだったんですね。 公開するまでに社内ではどんな議論をしたんでしょうか?

勝間:CTOの成田や、採用活動に参加しているエンジニアと相談して決めました。過去に出題された問題から抜粋して公開したのですが、今回は決して「答え合わせ」をすることは目的ではなく、過去に出題された問題をお見せすることで「出題の意図を伝える」ことや「問題のイメージをつけてもらう」ことを目指しました。

勝間さん対談

出題の意図や評価のポイントについて

マミラクル:3問が出題されていますね。どういった意図の出題なのでしょうか?

勝間:出題内容の詳細はページを見ていただければと思いますが、アルゴリズムを考えて形にする問題、実務を意識した開発に関する問題、コード以外のところで技術に対する考え方を問う論述問題、という3つの異なる形式で出題しています。

実際にクックパッドの業務で必要になる「開発・技術への姿勢」を、擬似的に体験していただけるように問題の選定を行っています。どれかひとつだけ解ければ良いわけでも、全部完全に解けなければいけないわけでもありません。いくつかの視点で出題することで、応募いただいた方それぞれのエンジニアとしての長所を引き出せるようにしたいという意図があります。

マミラクル:提出された課題は、どのように評価しているのでしょうか?

勝間:実際にエントリーしていただいた方の解答は、複数のエンジニア社員で評価をしています。僕たちの出題にはひとつの決まった解答や、特定の模範解答があるわけではありません。解答を見る人によってブレが出ないように、一定の基準は用意していますが、基本的にはひとつひとつの解答に向き合って見させていただいているという状態です。

マミラクル:試験を公開してみて、どんな反応がありましたか?

勝間:Twitterではいろんな反応をいただきましたね。ありがたいことに実際にエントリーしていただいた方もいらっしゃいますし、なかには「条件がふわっとしていて解きにくい」といったような声もありましたね。

マミラクル:それに対しては、どういった考えをお持ちでしょうか?

勝間:実は意図的な部分もあるんですよ。「充分じゃない(ふわっとした)問題」って現実世界にもあると思っていて。そういう状況の中で、自分で場面や条件を設定して解くまでの道筋も見たいと思っているんです。問題の解き方は一つじゃないので、自分で制約をつけてもらったりしていいと思っています。

実はそこってその人の個性や強みが表れる場所だったりもするんですよね。例えば普段から堅牢性を重視して開発されている方だと、テストコードを書いて提出してくれたり。新規事業に興味がある方だと、クックパッドの特定の新規サービスを回答の制約対象にしてくれてたり。

僕たちの出題には制限時間も設けているので、そのなかで自分らしいベストなアウトプットを提出してもらえたらうれしいなと思っています。

「解答は公開しない」その理由。

マミラクル:「解けたから答えが知りたい」「出題を見て採用に興味が出た」など色んな方がいらっしゃると思うのですが、そんなときはどうしたらいいでしょうか?

勝間:今回の出題には、敢えて模範解答のようなものを公開する予定はありません。答えはひとつではないし、マルバツで判断するものでもなくて、解くまでのプロセスが大事だからです。実際の面接でも、提出してもらった解答に対して「ここはどんなふうに考えたのでしょうか?」などプロセスを聞かせていただくことが多いです。

出題を見て採用に興味を持っていただけた方は、ぜひカジュアル面談や選考へのエントリーをしていただけたら光栄です!

マミラクル:実際の面接でも、解いていただいた問題を使って会話をするんですね。カジュアル面談については、クックパッドマートの採用ページから受け付けています。

勝間:そうです。なので、「答え合わせ」のようなものは予定していないですが、今回の問題をもとに技術的なお話をするのは面白いと思っています!

例えば、今回の課題を見て「クックパッドが面白いと思ったからエントリーしたい」「あの問題について、クックパッドのエンジニアと会話してみたいと思った」「クックパッドやクックパッドマートの開発について聞いてみたい」なんて方がいたら、ぜひ僕のTwitter(@ryo_katsuma)にDMをお待ちしています!

勝間さんタイダイ2

(二人でクックパッドの「C」をやったら、反対になっちゃったの図)

「コードレビュー」イベントをGitHub上で開催🐱🐙

コロナ禍で今年はカンファレンスやエンジニア同士の交流が難しかった1年だったと思います。そんななかでも「日本のエンジニアと互いにレベルアップを図りたい」「そこから、お互いにとっていい出会いがあってほしい」という意図で、初めてのコードレビューイベントを開催します。

今回改めていろいろ考えて、僕たちが対外的にどんな発表をするよりも、エンジニア同士の場合はコードを介したコミュニケーション(= Pull Requestとコードレビュー)こそが、中の人の考え方やカルチャーを一番伝えやすいのではないか?という考えに至りました。

下記の内容を想定しています。

・あるサンプルアプリケーションと、その機能追加のお題をクックパッドが用意
・お題を実現するPull Requestを送っていただく
・Pull Requestのコードに対してクックパッドのエンジニアがコードレビューを行う
・後日、コードレビューに関するディスカッションを行う (感想戦のような感じ!?)

詳しくは、こちらのnoteをご覧ください。

クックパッドマートは積極採用中

新鮮でおいしい食材は、料理を楽しみにするために欠かせないピースです。食材のつくり手である「生産者」が輝けて、料理をする「生活者」がより簡単に美味しい食材にアクセスできるプラットフォームをわたしたちはつくります。

・つくり手 / 食の生産者を支援する仕組みを創りたい
・もっと簡単においしい食材が手に入る、買い物の仕組みを創りたい
・スピード感のある環境で、難しくてもやる意味のある課題解決がしたい(スタートアップ感満載です)

そんなあなたはぜひ、クックパッドマートにご連絡ください。お待ちしています!カジュアル面談受付中です。(2020年11月現在)

🍅採用サイト
クックパッドで働くことや、募集中のポジションについて掲載しています。

🐟クックパッドマートの技術がわかるショートムービー
ユーザーの注文から、実際に手元に商品が届くまで。その1日で使われている「技術が主役」のムービーです。

🍞公式YouTube「マートのちゃぶ台」
「クックパッドマート」の出品している生産者やお店の魅力にせまるチャンネルです。美味しい食べ方を聞いています。

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