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高い知識と技術だけじゃない! 徹底的にお客さまを思う工夫や手間ひまで、ファンが増え続ける大人気店

こんにちは、クックパッドマート営業の河村です!このnoteではクックパッドマートに出店していただいている生産者や専門店に、ECでの販売で工夫していることや成功事例について伺います。クックパッドマート出店をご検討中の方も、既にご参加いただいている方も、ぜひ活用のヒントとしてご参考いただければ幸いです。▷クックパッドマートとは?

第5回:炊き肉名人和牛まる(株式会社スペック)さん

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インタビューにご協力いただいたのは、トップ画像の山口優(ゆう)さん(左)と山口優(ゆたか)さん(右)
▲上記はパッキングの最後の仕上げをしている様子。

<営業 河村の推しコメント>
クックパッド社内でもファンが多い炊き肉名人和牛まるさん!私も牛すじの大ファンです!確かな技術と、買い手の立場にたった商品企画で肉カテゴリーで常に上位売上を出している店舗さんです。商品の品質はもちろんですが、お客さまに対する温かい心遣いを少しずつ積み上げた結果だと思います。


お話を聞いたのは「炊き肉名人和牛まる」さん


Q.まずは炊き肉名人和牛まるさんと、山口さんご夫婦についてお聞かせください。

山口さん(M):私が以前より所属している株式会社フリーダムは、現在屋号でも使用している「炊き肉名人和牛まる」という新しい牛肉の味わい方を提案する飲食店を展開しています。

そのフリーダムの兄弟会社で、お肉の卸や加工を展開するのが、今回インタビューを受ける株式会社スペックです。

飲食店の現場で仕事をするうちに、その元となるお肉の卸や加工についてもっと学びたいと思うようになりました。また、代表 竹内の技術力や知識の深さは日本でトップクラス。どうしてもスペックで学びたいとお願いして、将来この会社を継ぐことを目指して修行することにしたんです。

山口さん(F):私も夫と同様、もともとフリーダムに所属し10年ほど店舗の現場で働いていました。夫を追う形でスペックに入社し、お肉に関することを学び、特にクックパッドマートさんのお客さま対応などに携わっています。我が家はそのために都心から都筑区に引っ越してきました。


厚さ、鮮度、加工方法……高い技術と惜しみない努力で美味しいお肉を届け続ける


Q.スペックさんならではの、技術力や特徴についてもう少し詳しく教えてください。
山口さん(M):卸としての目利き、加工する技術には色々とありますが、幾つか挙げるとすると、まずは「厚さ」があります。実は最近「独特のクセがある」「固くて噛みきれない」イメージのある牛肉を苦手がるお子さんが増えています。そこで、うちでは子供でも柔らかく噛みきれるよう、1mmに満たない薄さにカットした牛肉を販売しています。

ただ、これだけ薄いとすぐに破れてしまうので、1枚1枚のお肉がくっつかないように丁寧に丸めて並べています。この手間ひまをかけることでお肉が破けず調理しやすくなるんです。

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▲人気商品の山形県さんエゴマ豚の薄切り。薄切り肉はくっつかないように丁寧に丸められている。

山口さん(M):また、消化器官が未発達で牛の脂でお腹をくだしがちな子供たちでも、体調を崩さず食べられる牛を厳選する知識や経験も大切にしています。

山口さん(F):うちには2人の子供がいるので、この薄いお肉を食卓に出すのですが、あまり好きでなかった牛肉を「美味しい!」と言ってどんどん食べるようになりました。値段ではなく、年齢や嗜好、身体に合っていて、さらに鮮度の良いものであれば美味しく味わえるんです。

山口さん(M):鮮度を保つパッケージングの技術も特徴です。今お話したような特別な並べ方が必要なお肉以外は、最先端のパッケージ機器を使い、ほぼ真空状態にして皆さまにお届けしています。酸化しにくいので、鮮度も落ちず、ドリップも出にくく、綺麗な色を保つことができます。

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▲ほぼ真空状態にするには、最新の機械だけでなく、それを取り扱う技術がないと難しいそう。


料理をする人、その家族。みんなが喜ぶことを考え抜けば、自然とファンが生まれる


Q.その他に、お肉を提供していくうえでのこだわりはありますか?
山口さん(M):単にお肉を届けるだけではなく、いかにお客さまの負担をなくせるか、また喜びを増やせるか考えて商品企画をしています。

例えば、共働きで忙しいご家庭では、週に1回まとめ買いをしてお肉を冷凍庫に入れることが多くあります。それを想定して、トレーに薄く冷凍庫に入りやすい形にまとめています。そのような工夫で家事の負担が少しでも減れば嬉しいです。

そして、その料理を食べたお子様に喜んでもらうことも大切です。先程のお肉の薄いカットもそうですが、「お母さん、これ美味しかった」「お肉が食べられた」となったら、子供もお母さんも嬉しいし、再び私たちの商品を手に取ってもらえるはずです。

その先の将来、お子さんがファンになって買い物をしてくれたら最高ですね。

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▲コメント欄には「子供も美味しく食べられて嬉しい」という声も多数寄せられる。


山口さん(F):妥協せずにお肉を選び、加工し、お届けするのは想像以上に大変なこともあります。それでも、「他店のお肉は食べられない」と言ってずっと買い続けてくれるお客さまがいるので、工夫や努力を続けたいと思えるんです。

お客さまに喜ばれて、その声を聞いて私たちも嬉しい。ともに感謝ができる本当に素晴らしい仕事です。

「お客さまの感謝のコメントが何よりの宝物!」その思いから添え始めたお礼の手紙


Q.クックパッドマートに参加して変わったこと、工夫されていることを教えてください。
山口さん(F):クックパッドマートに参加したのはちょうどコロナ禍が始まる少し前ぐらいでした。最初は、「一方的なコミュニケーションにならないか」「私たちの商品について理解してもらえるか」という不安がありました。ただ、やってみて分かったのは店舗であれ、ECサイトであれ、“お客さまとつながっている”ことは変わりないということです。

最初、商品に添えていたのは、お肉へのこだわりを理解してもらうための説明書でした。それに対して、何かお客さまからの反応や返信は特に期待していなかったんです。実際に始めてみると、商品への喜びのコメントがどんどん送られてきて驚きました。

お礼の文章をいただいたり、わざわざ問い合わせをして関心を持っていただいたり……。それらは私たちの何よりの宝物です。そこでお客さまに感謝を伝えたいと思い、お手紙を添えるようになりました。

山口さん(M):内輪を褒めるのもなんですが、彼女は常連のお客さまのニックネームや、その方がどんなお肉をどんなタイミングで買われるのかほとんど覚えていて、さらに手書きの一言を添えているんです。

山口さん(F):何度もリピートしてくださるということは、お客さまも私たちのことを覚えていてくださるということ。そんな思いでコミュニケーションのやりとりをするうちに、自然と覚えるようになりました。

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▲商品に添えられる山口さんの手紙には、お客さまへの思いと商品へのこだわりが詰まっている。

Q.クックパッドマートのお客さんとのやり取りで、記憶に残っていることはありますか?
山口さん(F):感動して記憶に残っていることは幾つかあります。特に印象に残っているのは、クックパッドマートの店舗オープン時から1ヶ月に1回、ずっと継続して買ってくれているCさんです。

Cさんはとてもお忙しいらしく、アプリ上にコメントを書く前に期限切れになってしまったそうで、クックパッドマート事務局に「メッセージをどうしても届けたい」と問い合わせがあったそうです。その後、事務局を介してCさんのとても丁寧な喜びの言葉が送られてきました。

私たちはCさんに直接メッセージを送ることができないので、次の月の商品をお届けする時に、こちらからもお手紙を添えました。

このような経験が重なることでお客さまとのつながりを感じますし、この仕事をしていて良かったと思います。


クックパッドマートだからこそできることを、これからも貪欲に考え抜く


Q.どのような方に、クックパッドマートへの参加をお勧めしますか?
山口さん(M):きちんとお客さまのことを考えて、妥協をせずに食を提供できれば、クックパッドマートで新しい価値を見出せると思います。

もし売上がなかなか伸びないという場合は、自分たちの工夫や改善の努力が足りないからかもしれません。プラットフォームのせいにはできないな、と。

普通のスーパーでは手に入らないものを提供する、お客さまのライフスタイルや好みに合わせて量やパッケージングを変える、感謝をもってコミュニケーションを取るなど、常にやるべきこと、できることはたくさんあります。

これからも、クックパッドマートだからこそ、提供できる商品企画やお客さまとのコミュニケーションを続けていきたいです。

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▲なかなか見ることができない美しい脂のさしが入った牛肉。他社ではなかなか出せない高品質の商品ラインナップも充実させていく予定。

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