【18卒の方へ】3/1解禁!この時期よくある質問15選(FAQ集)


大学で昨年の12月から18卒生の進路相談、キャリア相談に乗っていますが、3/1の解禁でいっそう相談に来る人が増えました。

この時期相談に来る人の中でだいたい相談内容や質問が共通していると感じた点を今回記事にします。
(同じ質問に繰り返し答えているケースもあるので省力化も兼ねて笑)

長文ですがFAQ(Frequently Asked Questions)集として、ぜひご参照ください。
例によって日系大企業を想定しています。

Q1 セミナーやイベントは行ったほうがいいですか?
(あまりにセミナーやイベントが多くてどれに行ったらいいかわかりません)
A1 片っ端から参加するとキャパがオーバーするので、うまく取捨選択しましょう。

セミナー、イベントをざっくり分けるとすれば、オープンのイベントとクローズドのイベントの二つに分けられます。
オープンのイベントは大々的に告知しているイベントで人数も多いです。
参加は興味があれば、だれでも可能です。

一方、クローズドのイベントは「〇〇大生のみを対象にした個別セミナー」といった形で告知が来たり、インターン参加者に個別に声がかかるイベントです。
全体的に人数はあまり多くありません。
その分、一人一人の参加者をじっくり見てくれます。

こうしたクローズドのイベントに声がかかった場合は、優先的に参加しましょう。
経験上、6月に近づくほどクローズドのイベントは増加します。

クローズドのイベントに参加する方法は企業毎に変わるので、選考体験記を見たり、その企業の内定者の人に聞いてみてください。

Q2 セミナーやイベントへの出席は選考に関係ありますか?
(出席をカウントする企業名を教えてください)
A2 クローズドのセミナーかオープンのセミナーかにもよります。

一部のインフラ企業のようにすべてのセミナーやイベント参加状況をカウントする企業もありますが、やはり工数が相当かかるので、多くの企業ではすべてのカウントを行っていません。(これは推測も含んでいます)

ただ先ほども取り上げたようにクローズドのイベントであれば、カウントしている企業も多いようです。
(カウントしてるか否かの判断はイベント時に出席をチェックしたかや社員と話す時、名札をつけていたかで考えています)

具体的にどの企業がカウントするかは、興味のある企業の選考体験記を見たり、その企業の内定者の人に聞いてみてください。

Q3 4,5月はやっぱりいそがしいですか? 
A3 普通にいそがしいです。授業に出席する時間はあまりありません。

例えば4月であれば、
・ES
・Webテスト
・クローズドのセミナー
・リクルーター面談
・(企業によっては)面接
etc.があります。

例えば20社に本エントリーするとすれば、20社分こうした工数が生じます。
リクルーター面談であれば、企業によっては5,6回、多いところで10回程度行われるので、意外と時間を取られます。

やはり早めの準備が肝要ですね。

Q4 どうしたら〇〇(企業名)に入れますか?
A4 考え方が受験的発想です。考え方を変えたほうがいいです。

この質問は意外と多いです。
例えば受験では「どうしたら一橋に受かりますか?」という質問があれば、科目毎の点数配分や頻出事項によって、ある程度画一化した具体的アドバイスが行えます。
これは筆記試験という形で点数配分、採点方法が明確にあり、その中でボーダーを設定しているからこそ行える話です。

一方、企業の選考では採用基準がここまで明確ではありません。
人によって採用のポイント、見られている点が変わります。
(もちろん共通している点もあるでしょうが)

ですので結局は自己分析と業界・企業分析をして臨み、あとは相手に任せるしかありません。
いくら練習を積み重ねても、あっさり落ちてしまうことも多々あります。

入社することを目的に何かをするというより、「自己分析や業界分析を積み重ねて受けた結果、内定をもらえた企業が(きっと)自分に合っている」という方向に考えをシフトしたほうがいいでしょう。

いわゆるベストプラクティス(最善の方法)はありません。

Q5 〇〇(企業名)の選考フローを教えてください
A5 インターネットで選考体験記を見ればほとんどわかります。

これはセミナー、OB訪問、キャリア相談のどこにいってもよく出る質問ですが、あまりいい質問ではありません。
というのも昨年度の選考体験記はあらゆるサイト(例 ONE CAREER)に掲載があります。
こうしたサイトでは実際に昨年選考に参加した人が選考フローやフロー毎に聞かれた質問やそれにどう答えたかについて記載しています。
また最新の選考フローは企業によっては採用ページに掲載があります。

選考フローを聞く前にまず「〇〇(企業名)+選考体験記」で検索してみましょう。

余談ですが選考が終わるとこうしたサイトから選考体験記のオファーが来ます。
企業によりますが、体験記の相場は1社1000円〜5000円です。
項目毎に執筆する事項が書いてあり、意外とチェックも厳しいです。

Q6 ESを見てもらえますか?
A6 時間があれば別の記事で取り上げます。

3月に解禁して一気にESを書いて持ってくる人が増加しました。
(中には自己分析や業界分析のステップを飛ばしてESを書いてしまっている人もいます)
これについてはまた別の記事で取り上げるつもりですが、

・質問にちゃんと答えているか(特に文章の一文目と最終文)
・一回読むだけで頭に入ってくる内容か
・内容は具体的か、具体例がすぐに出てくるか(数字で書ける部分は数字で書く)
をチェックするだけでもESの質が上がります。(当然といえば当然の内容ですが)

またESには「すごい」エピソードを書くものだと考えている人は多いですが、これは誤解です。
あくまで人事の人が知りたがっているのは、エピソードから垣間見えるその人の考え方や価値観であり、エピソードが「すごい」かどうかは関係がありません。
(というより学生から見て「すごい」エピソードも大抵、企業の人から見れば大差ありません)

そのため1カ月で完結したビジコンやイベントの話を取り上げるよりも、数年間、長期に渡って取り組んだエピソードを書いたほうがいい場合も多いです。
(地道に長期に渡って続けた点が評価を受ける場合もあります。)

Q7 今からでも自己分析はしたほうがいいですか?
A7 したほうがいいです。3月がラストチャンスです。

前の質問でも書いていますが、4,5月は本当にいそがしいです。
その中で自己分析をする時間を見つけるのは大変です。

本当は2月までに自己分析を終えている状態が望ましいですが、3月でも遅くはありません。
(僕自身は3月いっぱいまで自己分析に時間をかけました)

このブログでも自己分析の方法論については記しておりますので(「自己分析」を解剖する )、参考にしてみてください。

自己分析不要論について:
自己分析は不要だという人もいますが、僕は、
自己分析は、
・中途半端にやるのはかえって毒、やるのであれば徹底的に。
・入社を目的にするのであれば不要だが、長い目で考えるのであれば大切。
という考えです。

Q8 いくつくらい業界見たらいいですか?
A8 3月中は多くの業界を見たほうがいいです。

企業により差はありますが、3月はまだ各企業が認知度向上&学生との接点確保を目的としたセミナーを多く開いています。
3月時点では興味の有無にかかわらず、本やインターネットの情報も見つつ、ひととおり業界を見てみてはどうでしょうか。

4月からはESやWebテストを課す企業が次々に出てくるので、この時点で本エントリー(つまりESを出す)企業、業界をいくつか確定したほうがいいです。
人によりますが最終的にだいたい3業界に収まっている人が多いです。

Q9 企業選びの軸はいくつくらいあったほうがいいですか?
A9 2軸か3軸がちょうどいいです。

2つ軸があるとマトリクスで考えられるので、説明しやすいです。
3つ軸があると最初の2つの軸で企業を選んで、最終的に入社の判断をするのは3つ目の軸といったようにより柔軟に考えられます。

一方、軸が4つも5つもあるとどれが本当に大切かわかりにくいですし、1つだけだと多数当てはまる企業が出そうで、軸としてあまり機能しません。

Q10 企業選びの軸はどのように作ったらいいですか
A10 自己分析から作るのが一番いいです。

自己分析の項でも述べましたが、自己分析の目的の一つに企業選びの軸を作ることがあります。

企業選びの軸は、Will-Can-Mustのように別々の観点から作ってみましょう。

Q11 OB訪問はしたほうがいいですか?
A11 どの業界でも基本的にしたほうがいいです。

OB訪問をする目的はいくつかあります。
例えば、
・仕事や社風について知る
・志望動機を見てもらう
・志望度の高さを証明する

仕事や社風についてはセミナーやイベントでも知れますが、実際に一対一で話してみると本音ベースで話が聞けるのでいいです。
例えば「若手が挑戦する社風です」
とセミナーで聞いていれば、社員の人に実際に1,2年目にどういった仕事をしていたのか聞いてみると、その真偽、もしくは度合いがわかります。

また志望動機については社員の人のリアクションを見て、受けがよかった部分と悪かった部分をチェックして、悪かった部分については本番の面接までに改善しておいたほうがいいでしょう。

志望度の高さの証明については特にOB訪問を重視する業界であれば大切です。
例えば商社はOB訪問が大事だと言われる業界の一つですが、実際にESにOB訪問をした回数や社員の名前を記入する欄があったり、面接でOB訪問の有無と感想を聞かれたりします。

他の業界でも志望度をチェックする指標としてOB訪問の有無を聞いてくる企業は多いので、志望度が高ければ工数がかかってでもOB訪問はしたほうがいいです。

Q12 OB訪問はどのようにお願いすればいいですか?
A12 大学経由かインターネットが手っ取り早いです。

大学のキャリアセンターに行けばOBの名簿が置いてある場合が多いので興味のある企業のOBに直接連絡を取ってみましょう。この際、キャリアセンターの名簿を見て連絡している旨を書くといいです。

また今はインターネットが発達している時代ですので、インターネット上のサービスを利用してOB訪問のアポイントを取るのもありです。
例えばVisitOBといったサイトを利用すれば、プロフィールを登録するだけでOBから連絡が来たり、またプロフィールを読んで興味を持ったOBにいいね!をして連絡を取れます。
(このブログで度々VisitOBを紹介していますが、ステマではありません笑。他にもいくつかOB訪問のサービスはあるので、調べて試してみてください)

もちろんゼミやサークル、部活の先輩に直接連絡を取って、OBを紹介してもらうのも確実です。

Q13 OB訪問で何を話せばいいですか?(もしくは話が続くか不安です)
A13 質問事項をカテゴリーに分けておくと役立ちます。

OBの人がたくさん話し続けてくれれば学生としては楽ですが、個人差があります。
OB訪問でうまく話を続ける、質問をし続けるには質問事項をカテゴリーに分けておいて頭の中に入れておくと話しやすいです。
例えば質問事項を選考、配属部署、福利厚生、将来、プライベートといったカテゴリーに分け、それぞれ質問事項を考えます。
実際にOBの人と話している中でも、「このカテゴリーの質問はだいたいしたから、次にこのカテゴリーの質問をしよう」といったように抜け漏れを防止しつつ、話を続けられます。

Q14 OB訪問はどの年次の人にすればいいですか?
A14 若手から中堅(3〜10年目)くらいの人が受けてくれるケースが多いです。

もちろん企業にはよりますが、最初から年配の人が出てくるというよりは、若手〜中堅の社員の人が出てくるケースのほうが多いです。
実際にお話しする場合は、入社年月によって重点的に質問するカテゴリーを変えましょう。

入社1,2年目の若い人であれば選考や学生時代との今とのギャップについて学生目線で話してくれますし、入社10年目くらいの中堅の人であれば仕事の内容について経験を踏まえてより詳しく話してくれます。

OB訪問を重ねる中で、可能であればより年配のベテラン社員へのOB訪問をお願いするのもありです。

Q15 OB訪問は選考に関係がありますか?
A15 企業によりますが、見られていると考えたほうが無難です。

答えは企業の人のみぞ知るので、僕には当然わかりません。
企業によりますが、個人情報(名前・大学)だけを人事部に報告するケースや個人情報と一緒に学生の印象や評価を記入して報告するケースがあると前にある企業の人事の人に伺いました。

いずれにしても見られていると考えたほうが無難でしょう。
名刺をもらえた場合は名刺のアドレス宛にお礼の連絡を入れるといいです。

ここまでこの時期よくある質問15選でした。
これからの時期大変だとは思いますが、体調にだけはお気をつけください。

ではでは。