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植物の戦略~種

生き物がいのちを繋ぐ戦略のすごさに驚くことが少なくありません。 どんな生き物も生き延びるための熾烈な争いが絶え間なく行われています。 食うため、食われないため、子孫を残すため・・・。 さまざまなオドロキの工夫があります。

植物が子孫を増やす手段は種(たね)ですね。 種を自分の下にそのまま落としたのでは、自分の影になるわが子の日当たりは悪く、育ってゆきません。 ですので、離れた場所から芽吹いて欲しいのです。

その拡げ方もさまざま。 羽根を付けて風に運んでもらうもの、丸い形をして転がって離れるもの、オナモミのように、動物の体にくっついて遠くに運んでもらうもの、動物に食べてもらってフンとして落としてもらうようにできているものなどがありますね。

柿の種のとろっとした表面は、鳥に実を食べられたときに、うっかり、「んぐ」っと飲み込んでしまうようにできていると聞いたこともあります。 今が旬の琵琶の種は転がり系かなあと思いながら食べました。

撒く範囲もさまざま。 離れたといっても群生するために近場に撒くものもあれば、海を流れて、はるか遠く種を運ぶような、アコウみたいなものもあります。 その植物によって、適した範囲というか、意図した範囲に撒いていることがわかります。 

生き物の知恵、あなどれないですね。

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