草むらが宝の場所になる

自然の息吹を自分のものにするには、心が静寂である必要があります。 心がざわついた状態では、自然の素晴らしさ、新しい発見を見逃してしまいます。　森の散策でおしゃべりに夢中になっていると、どこを歩いてきたのかさえ不確かなほどです。　心が受信モードである必要があるのです。

心を静寂にする簡単な方法があります。 まず、身体を受信モードにすること。 話さない時間を作ること。 これもひとつの方法です。　心と身体は繋がっているので、話しをやめて、静かにすると、おのずから心も静かになります。

ネイチャーゲームのアクティビティに＜サイレントウォーク＞というものがあります。　ペアで自然をゆっくり散策し、その時々で発見した素敵なところや驚きを、ゼスチャーだけで相手に伝えるのです。　話すのは禁止です。

心静かに自然に向き合うと、色々な発見があります。 草を食むバッタ、葉の裏に産み付けられたタマゴ、主のわからない木の穴、面白い形の葉っぱ。　声を出してはならないので、笑いをこらえることさえあります。　本当に何でもない草むらが楽しさに満ちあふれた宝庫となるひとときです。