いっぱいいるということ

同じ草でも色々ありますが、たくさん種類があるということが強さを表します。この雨で急伸した雑草を抜きました。人が意図した植物を残し、それ以外を排除しようとする自分の行為に、「これは多様性に逆らってるな」と思ったのです。

強さというと、風雨に耐えるとか、強い繁殖力を思わせます。しかし、ここで言っているのはその強さよりも、しなやかに、バランスを取りながら生きながらえていく強さです。自然界は、お互いの関わりの、絶妙なバランスの中で保たれています。

随分前に、某テーマパークのアトラクションと共同で、多様性について体感するプログラムを組みました。シアター前にある林とデッキで自然の多様性を実感した後、映画を観ます。住めなくなった地球から移民した人が、地球を目指す物語。海というものを始めて見るというストーリーでした。

そのテーマパークの屋外は、ちょっと目を向けると森があり、木々に生き物が暮らしていました。海辺にはたくさんの貝や海藻があります。クラゲが波に身を任せている奥で、魚の小集団が行き交います。 こんな場所でも豊かな、何種類もの生き物に満ち溢れていることを実感しました。