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心を映す湖面

静かな昼休み、会社の前にある池の畔を散歩しました。
会社は昔ゴルフ場だった、割と山の中にあります。
そのせいか、周囲の喧騒も聞こえず、野外に出ると自然の音に包まれるのです。

静かな心で池を眺めていると、遠くから「ザーザーっ」っと風が迫ってくるのがわかります。
風が木々や葉を揺らし、立体的にこちらにやってきます。
まるで”ネコバス”がこちらに走ってきているようです。

しかし心は穏やかなままです。
池の湖面は変わらず穏やかです。
ときおり、鯉かなにかが作った波紋が湖面に円を描いて広がります。
兵法の「徐如林」(しずかなること はやしのごとく)を何故か思い出します。「徐如湖」です。

秋の空

ほんの数分の散歩でしたが、豊かな時間を過ごすことができました。
「ゆっくり過ごす」「じっくり取り組む」がタイパに追われる現代人のニーズではないかと思います。
それは、かける時間の長さだけでなく、「心豊かな時間を過ごす」ことだと思います。
心地よい場所に身を置く喜びを感じます。

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