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横浜DeNAベイスターズ〜度会の凄さと期待〜

記憶に新しい2023年度プロ野球ドラフト会議。
横浜DeNAが1位指名したのは、社会人No. 1野手ENEOSの度会隆輝だった。
そこで今回は度会隆輝にフォーカスしたコラムとなっております。

1.度会隆輝の凄さ
まず、度会の凄さについて解説していきたい。
高卒3年目現在21歳にして社会人No. 1野手の呼び名がある度会を語る上で忘れられないのは社会人2年目の都市対抗での活躍だ。
その大会で度会は鬼神のごとく打ちまくって、橋戸賞・若獅子賞・打撃賞とタイトルを獲得。

知らない人のために都市対抗とは何かと説明すると簡単に言えば、社会人野球最高峰の大会なのである。
都市対抗と並んで日本選手権と言う大会もあるが都市対抗の場合、補強選手と言って出場出来なかったチームから選手を借り出場させる事が出来ると言う特徴がある。
つまり、都市対抗のほうが純粋に出場してる選手のレベルが高くなりやすく活躍するのは更に難しくなる。

その大会に度会は素晴らしい活躍をし衝撃を与えた。
22年度 都市対抗での度会の成績は
5試合 打率.429 4本 11打点と言う成績だった。
これを高卒2年目の野手が残した成績である。

一般的に社会人野球と言うのは、アマチュア最高峰と言われており高校、大学とプロ野球に惜しくも入れなかった言わばプロ野球一歩手前の実力を持った選手達が多く存在する非常にレベルの高いアマチュア野球となっている。
実際、社会人野球の強豪チームとなると一発勝負であればプロ野球の2軍であれば普通に勝てる実力なのだ。
そのレベルの高さから高卒野手がプロ入りするのは難しく、歴史的に見てもそんなに多くないのが実情だ。
最近では広島の西川がそれ当たる。
少し前になるが福留もそうだ。

その中で度会は素晴らしい活躍し、3球団競合しドラフト1位を勝ち取ったわけだ。

2.度会は1年目からどれくらいやれるのか?
前項では度会の凄さを述べたが、では実際プロで1年目からどれくらい活躍できるのか?
私は想像以上に活躍出来るのではと思っている。

まずは2軍で経験を積むべきと言う意見があるが、私は必要ないと思っている。
何故なら前項で述べたが度会はレベルの高い社会人野球で3年間経験してるからだ。
確かにアマチュア野球とプロ野球とではレベルも違うし、特に野手の場合プロの投手のボールに対応するのは容易ではない。
だが度会の場合は適応能力が素晴らしく、1年目から1軍の戦力に充分なれると考えている。

同じ高卒社会人野手ドラフト1位であり、タイプが似ている福留の1年目の成績が
132試合 .284 16本 52打点 131安打
だが流石に当時よりレベルが高くなっているプロ野球事情もあるし福留は別格なのでここまでは残すのは難しいかも知れないが可能性は有ると思っている。

3.度会の課題
早くもベイスターズファンから非常に期待されている度会だが、課題などもある。

現状、度会の課題を挙げるとすると
・対左投手
・出塁率の低さ
・盗塁技術

大きく分けてこの3点かなと思っている。

ただ、年々改善されているし元々かなりのウィークポイントでは無いため問題はさほど無いとは思うが特に対左投手に対してはプロに入ってどうなるか注目したい。

ファンの人に知ってもらいたいのは、盗塁は上手いタイプではないし粘って出塁するような嫌らしいバッターでは無いと言う事だ。

4.来年、度会はどうなる?
さてここまで度会について触れてきたが、では来年度会はどこを守り、何番を打つべきなのか。適正なのかに触れていきたい。

まずポジションだが度会はサードにセカンド。外野(主にライト)を守れるが私はまずライトが来年はメインになると思っている。

宮崎が通年フルに出るのは難しいと思われるので宮崎次第では、サードの出場も考えられるが基本的には外野で考えられてると思われる。
一部のファンの人は度会にセンターを期待しているが、現状センターは厳しいと思う。
社会人時代でもセンターは守っていないし、桑原と関根以上に守れるようになるには少し時間がかかるだろう。
そうなるとオースティンが万全だとしてもファーストにオースティンが入り、レフト佐野、センターは桑原と関根が基本的に争い、センターを数試合守った梶原や蝦名がライトと併用してポジション争いになると踏んでいる。
なので度会は梶原・蝦名・楠本らと競争する事になると思うが充分これらを押し退けてレギュラーになる可能性は高いと見ている。

続いて打順だが、近い将来は牧と共に中軸を打つ選手になると思うが来年に至っては1番ではどうかと思う。
本来は6.7番あたりに楽に打たせたいが、近年ベイスターズは1番に苦しんでいるし度会が積極的1番バッターとして座ってくれたら有り難い。
1番バッターに関しては、近くにコラムを別に書く予定なのでまたそこで詳しく触れたい。

まだプロに正式に入っておらず、デビューはまだ先だが今から楽しみで仕方ない。
こんな気持ちになったのは筒香以来だ。
筒香は高卒だったので将来的な楽しみが大きかったが、度会は来年から楽しみである。

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