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がんばらずにおいしいごちそうを作ろうか

3月は実に多くの料理本が出版されます。知り合いの編集さんも「3月はちょっと…」な状態だったようですが、きっと今頃は開放されて、つかの間の羽伸ばし期間なんじゃないかなあ。

なんで3月は新刊が増えるのかというと、やっぱり何かを始めるとか生活が変わるとかあれこれあるのが3月なので、実用書を買い求める人が多いから。また、出版社側の事情として、取次に納品されたら売上として計上されるので、数字がほしい場合は3月発売にするし、調整したい場合は発売日を1日ずらして4月にするなど、あんまりいいたくない大人の事情がごにょごにょごにょ…とありましてね。

それはともかく、がんばらずにおいしいごちそうは作りたい。春はなおさら。
だって今は季節がいいし。書店に行ったら行ったで楽しいラインナップが目に飛び込んできて、本好きの血が騒ぎます。
それで今日は、書店の料理本コーナーをよく見る人ならおなじみに出版社――主婦と生活社、Gakken、KADOKAWAに加え、小学館の本を。そして新潟にある出版社、C&R研究所というところの新刊で計5冊。
最初の3社の本はもともとネットでチェックしていたので、実物を見たら買っちゃったやつ。

これね。

ガツンなお弁当画像が印象的な「らく弁」は、豚の生姜焼きや鶏の唐揚げ、ハンバーグといったお弁当おかずのスターたち10種類の味バリエがそれぞれ5種類プラス副菜、レンジおかずなどがズラーッと並ぶやつ。
うん、これでいい、これがいい、てなる豪快バンザイ弁当です。男子母、上島亜紀さんならでは。

そして、こちらも豪快で。

「作っただけでほめてほしい」という帯コピーが泣かせる。ほんとだよ、疲れててさ、寝起きがツライ時ってあるじゃない。そんな朝でも「お弁当作った、私エライ」って自分で褒めるんじゃなくて、ほんの一言でも誰かの言葉があったらがんばれるよね。そういう共感を呼ぶ本で、思わず買ってしまった。
著者は登録者91万人越えのにぎりっ娘さん。はあすごい。

こちらも、表紙からしてそそる。いや、市瀬悦子さんのレシピだもの、そそる以上の期待感。

白めしバンザイおかず。「いつもの食材2つか3つ、3stepで超簡単、なのに本気でおいしい!」って帯にある。でもね、それ以上にそそるのが、ぐーっと寄った料理写真。皿中しか見えないぐらいの寄り方で、おいしそうな料理がぐーっとぐーっとページをめくる度に迫ってくるの。白めし持って本をめくりたくなる。

そして小学館の料理本。
小学館から料理本が出ているのは久しぶりに見たぞ? と、つい手にとってしまったのは栗原心平さんのアウトドアレシピ。

キャンプ初心者によさそうな構成です。メスティンやスキレット、ダッチオーブンといったアウトドアならではの調理道具の説明やら、これら調理道具にぴったりなレシピが選ばれています。きっとレシピ目当てで買う人には物足りないと言われる内容なのだと思いますが、料理本マニアの私は、デザインだけでも充分に買う理由になるのです。太い明朝系の文字組。そそられます。

「テレワーク時代の…」というどストレートなタイトルは、新潟の出版社から。

著者の中元千鶴さんとは顔見知りなのもあり、「出るよ」と聞いたら買わねばです。簡単なのは当たり前としても、栄養バランスを考え、疲労回復や腸活、美肌に脳を活性化など、食でカラダを整えるレシピがいっぱい。栄養バランスとはなんぞ? という疑問にも答えてくれる本でした。

これら本の詳細はいずれCOOKBOOK LAB.のインスタやツイッター、もしくはCOOKBOOK LAB.本体にまとめるので、あらためて読んでいただくとして。

いまの書店の料理本コーナーは、「ラク」「〜だけ」「ほったらかし」「自炊」「ずぼら」「頑張らない」などの言葉が踊ります。うん、そうなんだけど…それで? て言いたくなっちゃった。
いや、それだけです。
がんばらずにおいしいごちそうが作れる料理本を買ったってことです。







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