オレンジの人

毎朝通ってるコーヒーショップで、よく全身オレンジ色のコーディネートをしている男性をよく見かけていた。

その男性を私は心の中で、「オレンジの人」と呼んでいたのだけれど、

コーヒーショップでパソコンを使って、席をキープしながら、長い時間電話で席を外したりなどをしていたら、

あるとき、それをお店の人に注意されているのを見てしまった。

そのときから、オレンジの人はそこのコーヒーショップに来なくなり、どこにいったんだろう？なんて思っていたら、

あるとき、近所をブラついていたらオレンジの人を見かけた。

マラソンなのか、ただ急いでただけなのかわからなかったけど、私の横を颯爽と走り抜けていった。

相変わらずオレンジだった。

今朝も電車に乗ろうと思ったら、オレンジの人が前に並んでいて驚いた。
オレンジの人は、私のことを認識していないだろうけれど、私は気になっていたので、目の前のオレンジの人をまじまじと見てしまった。

キャラ設定なのか、本当にオレンジを愛しているのか。
「芸人さんなのだろうか？」とも思ったけれど、ちょっと違う感じがする。

色と言えば、人それぞれ気分を上げてくれる色というのがある気がする。

私も赤ばっかり選ぶ時期と黄色ばっかり時期、ピンクばっかりの時期もあったけど、

なんかこの色を着てると運がよくなる気がする、と感じるのが、水色と黄色ばかりを選んでしまうとき。

水色がかわいく思えて、服や物を選んで使っていると、いい事がよく起こるような気がする。

黄色も同様に、黄色ばっかり選んでしまう時期は、楽しいことが多く起こる気がしていた。

色にもそれぞれ波動があって、自分と色との相性、そのときの自分の波動に合った色が気になるのかなぁと思った。

きっとオレンジの人も、オレンジ色の波動みたいな、キャラなのだと思う。
いつかオレンジに違和感をもつ日が来るだろう。