画家とは何なのか。

「あと2時間くらいしたらそっち行くからね」

あと2時間か‥
そんなやりとりを軽くして、私は電話を切った。
その時の時刻は朝7時。

ピンポーン！

ガチャガチャ！！

（誰だろう‥？）

ガチャガチャ!!!!

（ハッ！！！！）

がチャリ‥。

「おはようございます、お母さん」

「二度寝したわね？」

そんな1日の始まりがこの1年で何度あったかなど、もはや数えるのはやめている。

私と言うやつは、こういう奴なのだ。

好きな事に全集中すると、基本周りはどうでも良くなる。なんなら独りが気楽だとさえ思うこともあるだろう。

という言い訳など無意味。

「部屋が汚い」

「左様でございますか母上。夢の中ではたしかに片付けておったんですが‥なんなら顔も洗っておりました」

「あなたは‥なんでこうなったのかしら。
そんなんじゃ、お手伝いさん雇わないと」

お手伝いさんを雇う銭があるのなら、
恐らくEランクの絵の具を買うだろう。
（油絵具には肉と同じようにランクがあるのだ）

これももう何度したやり取りであったか。

そうしてまた部屋は面白いほど樹海と化すのだが‥

生きるとはどうも

ただ息を吸うだけでは成り立たないらしい。

‥がんばるって難しい。

こんな私が毎日絵を描いて更新すると決めてから
間もなく1年が経とうとしている。

毎日油絵を更新するのは難しいから、
そうだなぁ‥油絵作品に寄せたイラストを更新するのはどうだろう？

ここでやり始めてみて、
私はよく思うようになった。

アートとイラストの違いってなんだろう？

でもさ、有名な漫画家さんやアニメーション手掛けてる方の原画だって

ぶっちゃけアートやん？芸術やん？
展示するやん？

だってそれに素晴らしいって感動する人が万人いるんだから。

んじゃ、イラスト調で絵本っぽい世界観で油絵描いてる画家さんだっているわけで、

それはアートになるの？

え、アートって　　　何？

何をもって私は　画家　と言えるの？

アナログだから画家になれるわけでなく、デジタルだって画家がいる。

部屋も片付けらんない私に、そんな難しい問題片付けられんないよお母さん‥

しかし、私はどちらもやってる故
私なりの結論を見つける義務はあると思うのだ。

それで飯を食いたいと掲げるなら、尚更。

勿論、いまだに明確な結論などナイわけだが、
ひとつ辿り着いた答えがある。

万人に響くモノが作れた時
それはどんなモノであれ。
芸術でありアートであり、それを画家と呼べるのではないだろうか？

飯が食える＝万人に響いた

わけで、
アートってものが生き残るには、新しいものを取り入れ、認めることも大切ではないか？
でなければアートが紙媒体の本のように影が無くなってゆくのではないか？

AIが画家になる。→売れる。

おい！人じゃないじゃないか！

分かる。分かりみが深い。
でも、すげぇもんはすげぇんだ。
分かってくれ感情さん。理性さん助けて。

画家を本気でやってる人からしたら、胸糞悪い話だろうが

抽象画が画家と認められるなら
誰でも分かる美しいイラストだって認められるべきではある。

ただ、真摯に嗜んだ者にとってはプライドというか認めたくない複雑な気持ちも分かる。

ふむ、これはもうあれだ。

戦争だ。

よくTwitterで起こる議論の形が此処にも起こるだろう。くわばらくわばら

いらん事言うと台風に巻き込まれるから、
私は基本的に私が良ければそれで良しとしている。どうでも良いのだそんなこと。

部屋が汚いかろうが、誰が画家と名乗ろうが

私は自分の事でいっぱいいっぱいなのだよ。

そう言えたらいいんだが‥
それじゃあまりにも薄っぺらい‥気がするのも事実。
芸術してるなら、少しくらい未来の芸術家たちに貢献しなさいよ私。
それこそ私がこの社会の役にたてる唯一ではないのか？おおん？

ふむ、こう言うことをうまい具合に展示のレセプションなんかで言えりゃいいんだが
私はどうもぶっつけで話すのが苦手なのだ。
得意になりてぇよ畜生が。

好きにすりゃいいんじゃない？
なんて適当に流す気はあまりない。

目標をかかげよ。

己がその道でどうなれば、堂々と出来るのか。

私は画家です！！よろしくね！

とSNSのプロフィールに書けるようになるのか。

画家に大切なのは

そんなわりと足元のきっかけの部分であると、
よこみちは思う。

本日はここまで！🐀