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農家として根を張っていくには?


・田んぼをやらないか?

罠をかけさせていただいた後に、
田んぼをやらないか?とお話をいただきました。
約5反(1500坪)の田んぼです。
 例年、鹿に田んぼを荒らされ、年齢的にも続けていくのは大変だからと。 (私達よりも体力ある方なのですけどねー。)

 9月より狩猟だけでなく、生態系循環サイクルに沿った野菜作りを学んでおりました。
その畑をする場所を探していたので、とても有難いお話。
すぐに引き受けさせていただきました。
 ただ、ニュージーランドで腐植土や酵素水を使った農業支援をしていますが、農業は素人です。
 実際にやってみるのと頭で考えるのは全く違います。
さて、これからどうしたものか?


 農家になる厚い壁

農家になるには、農家認定を受けないといけません。
その基準やルールが正直わかりません。
 役所に行って話を聞いてもよくわからないことを色々と言われる始末。
農家認定は後日でもいいよ、ということなので、まずは環境を整えることからのスタートです。

ただ、一般的には畑や田んぼを3反以上やることや、収支計画を立てて承認を貰うなど、きっちり収益計画を立てなければいけません。
これは、やりたいという希望を持った若い人にはハードルが高いのも事実。
簡単には農地を貸してくれませんからね。

何をゴールにするのか?

農家を何故やるのか?の大部分の答えは生活の為、とあるでしょう。
でも、実際田んぼの収支計算を教わると、その収益で生活していくのは、1町、つまりは10,000㎡からの規模がなければ厳しいと言われました。

そして、規模が増えれば設備投資も必要となります。
やれども豊かにはならない循環が見えてきます。
次世代の人が、農業を引き継ぐのを嫌うという理由がよくわかります。

お金の為?生活の為?
もう50に近い、そして子供がいない私が農業をやる理由は、自分の為だけであればこの活動の維持できません。

私たちがいなくなっても、この活動が続く器を作ろう。
そして、その器をバトンタッチしても活動が続くシステムを作ろう。
その為のゴールを作ろう!

コロナ禍で生活のサイクルが大きく変わりました。
特に人と接しないことでメンタルヘルスの問題があちこちで起こっています。
私と妻は、狩猟で身体を使っていますが、自然に触れることでそれ以上のものを受け取っています。

そして、

農を通じて、健康を取り戻す
農を通じて、循環を取り戻す

をテーマにしよう、と新しい農が始まりました。


健康と循環を取り戻す農業

健康には
肉体の健康であるPhysical Health, 精神面での健康であるMental Health, 社会関係の健康であるSocial healthの3つが揃って健康であると世界保健機構WHOの憲章の中で言われています。
そこに私たちは地球の健康であるEarth Healthを入れています。

次世代に引き継ぐのは、この健康の循環を維持していくことになります。
当然そこから新しい産業・ビジネスが生まれるでしょう。
でも、全ての土台はこのEarth Healthから始まる健康の循環に立ち返れる仕組みになるようにと思っています。

だから、活動のゴールは作物を作ることではなく、一緒に出来る仲間を作ること。
その先にこそ、いい作物が出来上がっていくと信じています。


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