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当たり前を「当たり前」にする~コンビビアルなマネジメント⑱

 コンビビアルな組織とは、当たり前のことを当たり前にできる組織であると述べましたが、そもそも当たり前のことを当たり前であると認識できなければ当然、何もはじまりません。
 組織にとっての「当たり前」が何なのか、ということをひとつずつ愚直にみんなで身体知化していく必要があります。そこで大切なのが「違和感」です。些細な「違和感」をないがしろにせず、かつ否定しないように、丁寧に解消していきます。これは最小の組織ともいえる夫婦の間でも同じではないでしょうか。
 組織としての真・善・美のコンテクストをひとつずつ共有していくのです。ルールにしていくのも大事ですが、そこに拘泥し過ぎるのもよくありません。言語化すればするほど、コンテクストを考える「余白」がなくなるからです。カルチャー、空気感を醸成することに注力し、その醸成のステップがあがるごとにルールを徐々になくしていくのです。

 余白があるからこそ、考える余地がうまれ、カルチャーはしなやかなものになっていきます。

続く

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