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コンビビアルな組織を創るステップ~コンビビアルなマネジメント⑦

 二〇二〇年代は、個人や企業をはじめとした組織やコミュニティ、そして社会全体が未来に漠然と不安を抱える時代、答えのない問いに向き合う時代です。そしてこの閉塞感のなか、企業では未来創造、イノベーションへの欲求は益々高まってきています。
 
 未来創造に向けて企業が事業を進めていくには、多くの人による協働作業が必要になります。その協働作業は当然のことながら、人と人の関係性を基盤としますが、その関係性は現代社会において希薄になっているのが実情です。この関係性を再生することが未来創造へのはじめの一歩になるとわたしは考えています。

 関係性の再生、それは、本当に話しあわなければならないことを本音で話しあえる関係性の再構築といえます。多くの企業や社会を構成する様々な組織において、その必要性は理解されつつありますが、その実現を果たしている組織やコミュニティはまだそれほど多くはありません。例えば「間違っていると思っていても上司に忖度してしまい言えない」「意見があるのに対立するのが嫌で発言できない」などは、日々働いていてよくみる光景ではないでしょうか。

 その理由は、この関係性は指示や管理して構築できるものではないからです。本音で話そうと言っているだけでは決して実現できないものだからです。上司が他律的に、本音で話しあえる関係性を創れ、と言ってできるものではないのです。まず創るべきは、本音で話そうと思える「環境」であり、その環境、場所そのものがコンビビアルな組織といえるものなのです。

 コンビビアルな組織を創るには、次のようなステップを踏む必要があります。

  1.素の自分に向き合う
  2.相向かいの関係性からの根源的な脱却
  3.カルチャーの醸成

続く

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