「人は泣きながら生まれてくる、でも僕らは巡り合えた」~ラスベガス公演後のRM
「人は泣きながら生まれてくる。人生は不平等や不運にみちていて、幸せで楽しい時間はほんとに短い。でも、僕らは巡り合えた。それってすごいことでしょう」
ラスベガスでのコンサート、初日が終わった直後にRMが生配信で語ったこと。
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(以下、RMの語りより)
多くの人が誤解しています。BTSは単に7人のboysじゃない。今や、多様な人々によって構成された巨大な波なんです。
ARMYの存在ってスルーされがちなんですよね。異なる人種、異なるジェンダー、たくさんの多様な人々がBTSという名前に含まれているんだと知ってほしいです。僕らはセルフメイドなアーティストとしてはそれほど偉大じゃないかもしれない。でも、僕らもまた何か特別なものをもってる。他の人とは違う何かを‥‥そう思ってます。
それはチームってことかもしれないし、僕らが用いる言語や文化かもしれない。いちばん重要なのはARMY。僕らを真摯にサポートしてくれて、それだけじゃなく、僕らと一緒にいてくれる人たち。
だから、2022年のBTSはすごく複雑で深いんです。
「BTS」は7人の男の子のことじゃない。
それは韓国、さらにはアジアの産業であり、何より、いつも一緒にいるARMYたちを含んでいます。
僕らはARMYに与え、ARMYもまた僕らに与えてくれます。ほんと、君たちは与えてくれる存在。今日も、君たちに会えて声が聴けて胸が高鳴った。魂が共鳴したと思う。
こうして音楽をやってなければ、僕はラスベガスに来ても、単に韓国からの観光客として通り過ぎる存在だった。でも、音楽とパフォーマンス、そしてこのチームがあるからこうしてみなさんと共鳴できる。こういうのを韓国語で 인연(縁)といいます。この特別な関係。これがすべてだと思う。
人は泣きながら生まれてくる。人生は不平等で不幸にみちていて、幸せで楽しい時間はほんとに短い。でも、僕らは巡り合えた。それってすごいことでしょう。
僕らにはいつもアンチがいます。僕らが悪いのかもしれないけどそうじゃないケースも多い。全員に好かれる人はいないしね。アメリカにも僕らのアンチがいるのは僕らがメインストリームに上がってきたことの証でもあるんだから、すごいことですよ。
(中略)
僕らは常にアンダードッグ(負け犬、噛ませ犬)なポジションだったんです。いつだって期待されない存在だったのに、みなさん一人ひとりのおかげでここまできたんだから、今まで通りやっていくだけのこと。
意味のある製作をして、音楽やコンサートをみんなと共有する。これらかもそこにエネルギーを集中させていきます。
(中略)
メンバーとも話しましたが、僕らは原点に戻るべきじゃないかって。もう30代も目前だから、これからどうしていくべきか悩んでます。まわりといろいろ話をしてみなきゃですね。自分にできることを考えながら、もっと一生懸命がんばります。
◆
RMことナムジュンくんが英語で語ったのの、不肖わたくしの意訳です
「Born is a pain」を「人は泣きながら生まれてくる」っていうのは意訳が過ぎるかもしれん、ふつうに「生とは苦痛です」くらいのほうがよいかも?
はい。
‥‥というようなことを、コンサート直後のカップ麺を食べながら語るうちのリーダーでした。
「あ~海外に来るとなんで韓国のカップ麺が食べたくなるんだろう。冷麺とジャージャー麺と海鮮丼も食べたい‥‥。こうやって食べるから痩せないんだよね、でも何もかも我慢するなら、何のために生きてお金を稼いでるっていうの? すべて麺のためですよ!」
「ポケモンシールのコレクションを見せようと思ってたのに、持ってくるの忘れました。たぶん100枚くらいあると思う。メルカリ(的なサイト)とかでまとめて売ってるんだけど、そんなの買ったっておもしろくないから地道に集めています。ベガスではポケモンパンが買えないのが残念‥‥」
で、ホテルで「星のカービィ」をやってるうちのリーダーです。任天堂は早くBTSをスポンサードしてください!!(笑)
それにしても、数え年っていうのは人を大人にさせますね。
私から見るとうちのリーダーは1994年生まれの27才で、日本の27歳で30代を間近に考えている人はあまりいないと思うんですが、韓国人の彼の自意識は29歳で「30代目前」ってことになるんですね。
(2022.4.10 wrote)
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