セレクトセール2024コントレイル産駒概況

今年のセレクトセールのコントレイル産駒は全て上場し終わりました。
関係者の皆様、お疲れ様でした。
キタサンブラック産駒デルフィニアII23が1歳馬でありながら税抜価格であのディナシーに迫り、税込価格では国内サラブレッドセール史上最高額を叩き出すなど昨年に引き続き大盛況でした。

概況

上場予定 34頭
欠場   1頭
上場   33頭
総落札額 34億8900万円
最高価格 3億円
 牡馬  3億円
 牝馬  1億6500万円
最低価格 2500万円
平均価格 1億0573万円
落札率  100%

コントレイル産駒も昨年に引き続き高評価を受け、1歳・当歳合わせて上場33頭全てが落札されました。昨年のコンヴィクションII23ほどの高額は流石に出ませんでしたが、平均価格は1億円を超えています。
昨年はご祝儀価格という面もあり、少々異常な値が付いていました。今年の価格が正常なラインではないか、といったところです。
下図はもう少し詳細な結果のまとめです。

日高生産の当歳馬の価格はやや伸び悩み、昨年の最低価格が3000万円だったのに対し今年は2500万円が2頭、当歳の平均価格も僅かながら1億円を割る形になりました。
コンドコマンド23が1億円に達しなかったことは意外ではありましたが、1歳の結果は目を見張るものがあります。最高価格の伸びはキタサンブラック、エピファネイアには及ばなかったものの、最低価格5000万円という数字は産駒が複数頭上場している種牡馬の中では最高の数字でした。

米国を拠点とするオーナーが2頭を落札しているのも印象的です。
Repole Stable Inc.代表のMike Repole氏に関しては日本での馬主資格取得の予定があるようですが、Muir Hut Stables, LLCは米国でも新興の馬主で、ハリウッドダービー2着のSpycacherなどを所有しているものの日本に進出する可能性は低そうです。サウンドバリアー23、マイミスリリー23の2頭は米国でデビューする可能性が高いでしょう。

なおブルーイリュージョン24は矢作芳人厩舎預託予定と公表されています。

今後のセール予定

次のセール予定は7/22~7/24開催のセレクションセールです。
以下4頭が上場を予定しています。いずれも22日上場予定となっています。

Hip No.24 テオレーマ23
母テオレーマは2021年のJBCレディスクラシックなどダートグレード競走を3勝。本馬が初仔です。

Hip No.58 セカンダリーマーケット23
母の父Into Mischiefは北米チャンピオンサイアー。直近の近親には目立った活躍馬はいませんが、3代母De Bertieの産駒は3頭の重賞勝ち馬を輩出しています。

Hip No.83 ミスチヴァスミスティ23
セカンダリーマーケットと同じく母の父はInto Mischief。ブラックタイプ競走ボブバリーメモリアルSで3着があります。

Hip No.111 イセベル23
母の父はシンボリクリスエス。Fappiano5×6×4というクロスが印象的な1頭です。

今年の北海道サマーセールへの上場予定産駒はおりません。
セプテンバーセール、オータムセール、ノーザンファームミックスセールについては発表され次第お伝えします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?