見出し画像

ContractSのValuesを公開 〜私たちが大事にする価値観、信条、社会との約束〜


2021年第1営業日のKickoffにて、ContractSは会社の「Values」を社内に向けて正式に発表しました。今回は、そのValuesの中身を外部に公開すると共に、その策定の裏側のエピソードについて、人事責任者・増井へのインタビューを通してご紹介します。

ContractSの7つのValues


こちらがContractSが策定した「ContractS」の公開スライドです。

https://speakerdeck.com/masuitakafumi/zhu-shi-hui-she-holmes-values


「世の中から紛争裁判をなくす」という志のもと、「権利義務が自然と実現される仕組みを創る」というミッションを掲げ、契約領域のイノベーションに日々挑戦しているContractS。

Valuesとは、ContractSが掲げる「志」と「ミッション」を実現していくために、ContractSのメンバー全員に意識してもらいたい「私たちが大事にする価値観、信条、社会との約束」として定めたもの。

ContractS会社説明資料_202108 (2)

Core Valueに据えるのは「すべては顧客の課題解決のために」。

そして、その周りを構成するのは6つの言葉。
・本質をゆく
・まず実行する
・変化を肯定する
・誠実である
・承認する/される
・次元を超える

これらのValuesを決めるに至った背景や言葉に込めた想いをご紹介します。

■なぜ今、Valuesを決めるのか


創業初期からカルチャーを明文化していた。しかし、組織が急拡大し、部門別で行動指針が決まる中、その求心力が弱まっている実態があった


増井 実は、ContractSには創業初期から”カルチャー”というものが存在していました。それは、CEO笹原を始めとした創業メンバーが大事にする文化や価値観が凝縮されたもの。このページでもカルチャーに関する記事を沢山ご紹介している通り、それはContractSの組織を象徴し、社内外に組織の魅力を伝える大事なメッセージであったため、日々カルチャーを体現する社員を称賛したり、社内イベント「WinParty」で大々的に表彰するなど、2019年は意識的に浸透に向けた取り組みも行ってきました。

スクリーンショット-2021-01-14-18.40.14-768x411

▲ContractSが2020年まで明文化していた”カルチャー”


一方で、CEO笹原はそれが今後変わりうる「仮のもの」であるということを繰り返し言っていましたし、多種多様な人材をContractSに迎える中、「カルチャーをアップデートする必要性」を常に感じていました。

2020年に入り、ContractSも50人規模に。営業部門では独自のPolicyを定めそれを忠実に守ることでポジティブな変化がありましたし、開発部門でも創業初期から独自のPolicyを掲げ、健全な開発が行える環境が整っていました。しかしながら、開発と営業それぞれの実態に即したPolicyは組織運営上とても大事であると思う一方で、全社統一的な価値観が定められていないということに違和感を覚えました。

それは、採用活動に全力集中するあまり、組織づくりにリソースを割くことができなかったからこそ浮かび上がった課題。”仮のカルチャー”をゼロベースで見直し、2021年の今こそ、志とミッションに向かって全社一丸となって走っていく共通の価値観を定める必要性を改めて感じた。それが今回のValuesを策定するに至った経緯です。

権限委譲が急速に進む中、共通の価値観で「最適かつ最速の意思決定」が現場で実行されるために


増井 「なぜ今か?」に答えるもう一つの理由は、ContractSの権限委譲が急速に進んだことが背景にあります。

2019年までは、CEO笹原が直接事業を指揮する体制だったため、笹原の言葉がダイレクトに現場に届く環境でした。一方、徐々に各職域のマネジメント社員が整うにつれて、笹原は現場から離れ、数年、数十年先のビジョンを描くことに時間を充てるように。

この権限委譲は組織運営の安定化にも繋がったため、2020年の1年で離職率は1ケタ台という結果を生みました。他方で「笹原の想いが現場に届きづらくなった」という課題も同時に顕在化したことは事実です。

v社員はみな、笹原の「Why?」から全てを考える思考や、ビジョナリーな思想、そして志とミッションの実現に向けて真っ直ぐな人間性に惹かれたことが入社の決め手となっており、笹原の存在は、言うなればContractSという会社の”魅力の源泉”。どんな議論も、笹原の思想を軸に進めていくことがContractSの本質的な価値創造につながると考えているんです。

では、笹原が現場から離れた環境の中で、共通の価値観のもと「最適かつ最速の意思決定」が実行されるためには何が必要なのか。その判断軸となるのがValuesのもう一つの意義なんです。

■Valuesに込めた想い


決めた内容ではなく、全社員の価値観を汲み上げ、”共感の輪”のプロセスを醸成できたことに意義がある


増井 Valuesというのは多くの会社が策定していますし、”カスタマーファースト”や”誠実”など、内容も当たり前と言えば、当たり前。そのため、発表することそのものには特に大きな価値はないと思っています。むしろ、意義を強く感じたのは、Valuesを決めていく「プロセス」そのものでした。

まずは笹原がファーストドラフトを作り、それをベースにマネジャー間でディスカッション、その後全社員とディスカッションを通じて意見を抽出し、まとめるという進め方でした。実は、ContractSは全社員で一つのテーマについて議論したことが無い会社だったため、とても新鮮な経験でした。

今回の取り組みは、社員一人一人がContractSでの仕事の意義をじっくり振り返る機会、さらには、そこから生まれる個々の想いをもとに「同じテーブルの上でみんなで共通の価値観を確認する」という場となりました。立場や部門を超えて”共感の輪”をつくったことに、大きな一歩を感じました。

valueディスカッション_開発編-768x419

▲開発メンバーのディスカッションの様子

valueディスカッション_営業編-768x422

▲営業メンバーのディスカッションの様子


不確実な環境下だからこそ、迷ったり意見がぶつかった時の”羅針盤”にしてほしい


増井 ContractSは成長を目指すスタートアップであり、手掛ける事業も、取り巻く市場のポテンシャルも未知数。「あるべき組織の姿」も可変的で定めることが難しい。。。そんな不確実でカオスになりやすい環境下では、当然ながら、方向性の迷いも、社員同士の意見のぶつかり合いも時には発生します。そんな時こそ「自分たちは本来何をすべきか、どうあるべきか」を改めて問い、本質に立ち返る組織であってほしい。そんな想いを込めて、Valuesは”羅針盤”として使ってもらえたらいいなと思っています。

営業活動やプロダクト開発など目の前の重要なタスクに集中してもらうことは、もちろん会社の成長に必要不可欠です。ですが、そこだけに気をとられると、先の未来が見えなくなってしまいます。目の前の目標達成が、中長期的にどのような価値を創出するのか、自分の仕事はどれだけ社会や人の役に立てているのか。ContractSの社員には、Valuesを通して「大志を掲げるこの会社で、理想の社会をつくる一翼を担っている」という自覚を一人一人に持ってもらいたい。それが、ハートフルで真に強い組織をつくる礎になると考えています。

■私が特に大事にしたいValue


“次元を超え続ける組織”へ


増井 Valuesを組織に根付かせ、各々に再解釈して自分ゴト化してもらうためにも、私はあえてカジュアルな物言いで「推しValue」を仕事との繋がりの中で持ってほしいと伝えているのですが、私にとっての「推しValue」は「次元を超える」です。

ContractSは、世の中の契約に関する社会課題を解決するために存在しているスタートアップです。言葉の響きは格好良いですが、実際にはそう爽やかに言えるほど簡単なものではなく、その苦労は組織の中に入らないとわからないことでもあります。

この苦労を組織一丸となって乗り越えるためには、ありとあらゆる”次元”を超える必要があると思うんです。時には組織のために”自らの殻を破る”必要もあるし、プロダクトの更なる成長のために”方針転換を決断する”ことが必要になる局面もあると思います。

笹原は、今自分に見えている次元よりも”上”の次元は認識することができないとよく言います。つまり、自分自身が「次元を超えよう」と本気で願い、常識を疑いながら本質的な価値を追求し、行動を実際に起こさなければ、次元は決して超えられない。人として、ビジネスパーソンとして、とてつもなく高い基準が求められるんです。

「次元を超え続ける組織」をつくるために、Valuesに掲げられているこの言葉を常に忘れず、自らの心を奮い立たせて邁進していきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?