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ContractS SDGsに込めた想いと策定プロセスから得られたもの

こんにちは。国内初の契約ライフサイクルマネジメント(Contract Lifecycle Management、以下CLM)企業、ContractS(コントラクツ)でVP of Corporate Brandingとして働いている杜多真衣(とだまい @maicoro366)です。

ContractSは「世の中から紛争裁判をなくす」を志とし、「権利義務が自然と実現される仕組みを創る」をミッションに掲げている、社会変革への想いが強い会社です。私もそんな理念に共感して、楽天やメルカリなどを経て、2年前に入社しました。契約DXのSaaSとto C向けのマーケットプレイスは、全然違う事業のように思えますが(実際異なる部分も多いですが)、「仕事や生活のあり方(=生き方)に変化をもたらす革新的なサービス」という価値は、共通しているように思います。

実際、一緒に働く仲間もバックグラウンドは様々ですが、契約DXを通した働き方のイノベーションにワクワクする気持ちを持つメンバーが多いです。

そんなContractSは、2021年8月にSDGsポリシーを策定しました。

SDGsポリシー策定のきっかけ

きっかけは、2021年4月の紙契約書のデジタル化サービスリリース時に、「事業の目的や既にやってきていることも、SDGsとリンクする部分が多い」と気づいたこと。これまでもContractSは、長野県上田市に開発拠点を持ち、エンジニアの移住支援も行ったり(実際5名が移住)、福岡にCS拠点を置くなど、場所にとらわれない働き方や、ユニークな制度が特徴的でした。こうした点に魅力を感じて入社を決めた人も複数います。

※株式会社Holmesは2021年8月21日にContractS株式会社に社名変更いたしました。

そこからSDGsについて調べていくうちに、ContractSが目指す未来や実際に行っていることと、SDGsの17の目標と169のターゲットに、とてもリンクする部分が多いことが分かりました。元々私が政策大学院でCSRの研究をしていたこともあり、事業と社会課題解決のシナジーが強い点がContractSの強みであり、SDGsウォッシュ(うわべだけのSDGs活動)にはなりづらいであろうことがクリアになったので、一歩踏み出すことができました。

なぜSDGsに取り組むのか?

「スタートアップだからといって、早すぎることはない。SDGsに紐づけて伝えることで、より多くの人たちにContractSの事業の意義を伝えることができるし、ESG投資を意識する取引先企業にとっても、プラスな価値提供をできるのでは?」そう思って社内提案し、プロジェクトを進めました。

<なぜSDGsに取り組むのか?>
「世の中から紛争裁判をなくす」という志はSDGsと重なる(Will)
「12.つくる責任つかう責任」「16.平和と公正をすべての人に」

SDGsの掲げる目標とContractS事業との親和性が高い(Can) 
公正な取引、ペーパーレス、ガバナンスの強化、など

中長期的には持続可能な社会づくりに則ったビジネス形成は不可避(Must)
事業成長にとってもSDGsの観点を早めに持つことは有効。ESG投資の高まり、取引先に対しても「責任ある調達」を求める流れ

「スタートアップでリソースに限りがある中、本業の売り上げアップに全力集中した方がいいんじゃないの?」そんな批判も社内から出るのではと思ったのですが、CEOの笹原やCOOの安養寺をはじめ多くの後押しを得て、プロジェクトを進めることができました。あらためて、ContractSには、契約を通じた社会変革に本気で取り組む仲間が多くいることを実感し、嬉しく思いました。

<なぜこのタイミングでSDGsなのか?>
・志実現のために、社会や環境の課題と向き合っていきたい
スタートアップだとまだ早い?そんなことはない。プロダクトを通じて、権利義務の実現や働き方改革、ペーパーレスなど多くの課題に既に向き合っている。

・私たちの志やビジネスの意義について社外の人にもっと知ってもらいたい
これだけ大きなテーマに取り組んでいる会社は多くない。もっと誇ってもいいはずだ。

上記を推進するために「SDGs」を考えていきたい。「SDGs」を通して、社会や環境の課題に、より深く向き合う。「SDGs」を通して、より多くの人に知ってもらう。

マテリアリティ(重要課題)選定のプロセス

自社のSDGsのマテリアリティ(重要課題)を定めるにあたっては、社内でディスカッションを重ねました。有志を募って行ったSDGsワークショップには、全社員の15%近くの社員が集まってくれました。その中には開発部長やVP of Productなどもいて、プロダクト開発を行う上で、大切にしている意義や価値について、語っていたのが印象的でした。

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注力領域選定のプロセスでは、「契約ライフサイクルマネジメント(CLM)のリーディングカンパニーとして、事業を通してどのような社会的価値を提供していくか?」 ContractSに期待することなどを、ステークホルダーへのヒアリングを踏まえて、社内でディスカッションを行い、自社のマテリアリティ(重要課題)を定めました。すべてのステークホルダーにとっての重要性とContractSのビジネスにとっての重要性の2軸で検討を進め、環境、社会、ガバナンスそれぞれの領域の重点課題を選定しました。

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そして、SDGsの掲げる目標とContractSの事業や目指す未来との親和性が高い以下3つの項目を注力領域と定めました。ContractSの強みを生かし、社会に貢献できる具体的な取り組みを通して、自社に加えて、取引先企業や提携先も含めたSDGsの実現を目指します。すでに取り組みを進めている具体的な例も複数出せて、実現可能性の高い領域であるのが特徴です。

注力領域

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ContractS SDGs策定を通して得られたもの

今やれていることは、上記の通りですが、具体的な取り組みは、これからも現場主導でどんどん進め、その輪を広げていきたいと思います。ContractSのバリューには、「本質をゆく」「まず実行する」「誠実である」という言葉があり、SDGs策定のプロセスを通じて、バリューに通じるContractSの良さを実感することができたのも、嬉しい経験でした。

そして、何よりも嬉しかったのが、SDGs策定のプロセスを通じて、社内にもContractSの存在意義や目指す方向について、言葉に出して議論するきっかけが生まれ、その解像度が個々人の中で高まったことです。

それは経営層だけでなく、ContractSに属するメンバー全体に言えることです。普段目の前の仕事に追われていると、中々事業の本質的な価値や意義などを深く考える機会は減りますが、SDGsという形で言語化することで、みんながそれぞれ考えるきっかけとなり、ワークショップを通じて「ContractSが目指す未来って壮大だしワクワクする」という声を聞くこともできました。

「契約の未来を変えるすごいプロダクトに挑戦している」ということに、魅力を感じた仲間が集まっているContractSだからこそ、創業5年目のスタートアップでも、このタイミングで、SDGsポリシーを策定できたのだと実感します。

私たちの取り組みが、社会変革を目指すスタートアップの参考となると嬉しいです。

ContractSの仕事に興味を持ってくれた方は、ぜひ下記よりご連絡ください。カジュアルなディスカッションも含め、お待ちしています!



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