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少しだけ、自分に優しくなれる気がした。

2021/2/2 読書記録no.20『幸せは、あなたの心が決める』渡辺和子(ノートルダム清心学園 理事長)

こちらの本は、祖母にオススメされた本です。
実家に帰った時に、
リビングで読んでいるのを見て、教えてもらいました。

この方は、5年前に亡くなられたのですが、
キリスト教カトリック修道女でして、
岡山県にあるノートルダム清心学園の理事長をやられていました。

マザーテレサが来日された時には、通訳を担当していたんだとか。

渡辺さんの本はたくさんあるのですが、
まず、私が一番最初に読んだ、こちらの本をご紹介していきます。


グッときた言葉。

読者に語りかけるように、
まるで隣に座って、手を取ってくれるみたいな、
そんな優しい言葉使いで、話をしてくれます。

この本すべての言葉が、素敵すぎて、
すべてをご紹介したいのですが、それは無理がありそうなので、
私が特にグッときた言葉を、下にまとめています。

P28 私たちの誰1人として、
この世に自分から望んで生まれてきた人はいません。
ということは、つまり皆、生きることに自信を持っていないのです。
だからこそ、つらいこと、苦しいことの多い人生を生きてゆくためには、「あなたが生きていていいのだ」という、
他人からの励ましと優しさがいるのです。
P37 自分が「聞きたくない意見」を言ってくれる人を
大切にしないといけません。
そういう意見こそが、
案外、自分の取るべき道を、より明確にしてくれるものだからです。
P47 変えられない条件を変えようとして足掻き苦しむのではなく、
努力すれば変えられる条件を変えないが故に苦しむのではなく、
変えられないものを受け容れる心の静けさを心の中に養い、
変えられるものは勇気を出して変えていってください。
これが、厳しい条件のもとで、
生きるあなた方が大切にしなければならない、心の姿勢なのです。
P59 第一志望ばかりが自分にとって最良とは限らない。
挫折したからこそ、出会えるものがある。
挫折は自分を鍛え、きっと成長させてくれる
P76 人生は思うままにならないのが当たり前であり、
それ故にありがたいのだ。
人の思いというものの中には、良いものもあるが、
邪なものもたくさんある。それがもし、人の思いのままになるとしたら、
我々は安心して生きていられない。
思うままにならないからこそ、安心して暮らすことができ、
また、より大いなる者へ随順の気持ちも起きようというものだ。
P94 人を見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり

何はともあれ、「咲く」ことが大切です。
自分だけが咲かせられる花を、1番美しく咲かせていこう、
という決意と努力が大切です。
花が咲くために、太陽、空気、水などが必要なように、
人間が咲くためには、「愛」が必要です。
それは自分の自分に対する愛であり、他人の愛であり、
さらに、神、仏のみが持ちうる無条件の愛なのです。
P104 生きる目的を知り、
己のかけがえのない価値に自信を持つことができれば、
人生において遭遇する多くの困難を生き抜くことができる。
P141 自分に起こることすべてを恵みとして生きる。
日々遭遇することが、どんなに思いがけないことであっても、
それは新しいことを学ぶチャンス。


この本を読んで。

読み終わって、本を閉じて、
不思議と、安心するような、ホッとするような、
心が温かくなるような、そんな感覚に包まれました。

それはきっと、
渡辺さんご本人がとても優しい方だから、だと思いました。

読んだことがある方はご存知かと思いますが、
全く傲慢じゃなくて、
本当に本当に、物腰が柔らかくて、言葉使いが柔らかくて、
私の勝手なイメージですが、
渡辺さんが隣に座ってくれて、
シワシワの温かくて柔らかい手で、私の手を包み、
ニコってこちらに微笑んでいる様子が、思い浮かびました。

グッときた言葉をまとめましたが、
その中でも1番刺さったものは、

人を見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり

見てもいいし、見なくてもいい。
どっちも正解だと言ってくれるのが、すごく嬉しかったですね。
こうやって、
今まで無意識のうちに「当たり前」「常識」と、
周りから言われ続けて、固まってしまった考え方を、
ソッと溶かしてくれる力があるんじゃないかな、と思いました。

少しだけ、自分に優しくなれる気がします。


おりょう☺︎

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