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若手俳優が集結!繰り広げられる白熱の推理戦に釘付け。

2020/12/27 映画記録no.19「十二人の死にたい子どもたち」

この映画は、本当に面白い。
と同時に、自殺を考えている中で、他人と関わって、
生きることについて真剣に考える若者の心理に惹きつけられます。

タイトルが衝撃的で、すごくパンチがあるので、
最初はホラー映画みたいな怖い話なのか、
全然予想ができませんでしたが、
映画が始まるとハラハラドキドキするストーリ展開で、
観ていて飽きることなく、最後までしっかり見入ってしまいました。

ほぼ、この十二人の若手俳優で物語は進んでいきますが、
この十二人が作り上げる、
緊迫感のある大迫力の推理戦がとにかく面白いと私は思いました。

テレビに数多く露出している有名な俳優さんもいますが、
これから飛躍するだろうと感じさせてくれる、
実力派俳優ばかりの集まりだな、と感じました。

今日は、こちらの作品についてまとめていきます。


作品について。

『十二人の死にたい子どもたち』は、冲方丁の長編ミステリー小説である。集団自殺を目的に廃病院の一室に集った
初対面の12人の少年少女を巡る密室劇。
担当編集者は『火花』『コンビニ人間』も手がけた浅井茉莉子。
2017年に漫画化、2019年に映画化された。


製作

「若い俳優の演技力が試せる作品を創出する」をコンセプトに、
密室での心理戦が中心となり、
個々のキャラクターを深く掘り下げ演じる「役づくり」の力と
集団演技において相乗効果を生み出す
コンビネーションや爆発力が求められる本作キャストには、
出演オファーを受けて趣旨に賛同した“若手トップクラス”と目される
杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈の6名と、オーディションによって抜擢された“ブレイク必至の注目株”と目される
吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗の6名の、
次世代を担う若手俳優が顔を揃えた。
撮影は群馬県藤岡市にある廃病院にて行われ、
堤監督が好んで用いる手法である、
映画の現場では異例の1シーンを複数台のカメラを用いて撮影する
マルチカメラ撮影により、5台のカメラを用いて撮影された。
脚本の劇作家・倉持裕が執筆したサスペンスフルな会話劇は
1シーンが台本6、7ページ、クライマックスシーンに至っては
12ページにも及び、
ライブ感を重視して多くのシーンが長回しによって撮影され、
約40分間にも及ぶノンストップの長回しも行われている。


登場人物(キャスト名)

1、サトシ(高杉真宙)
15歳 高校1年生
安楽死の集いの主催者 冷静沈着
「僕は死に取り憑かれてしまったんです」

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2、ケンイチ(渕野右登)
16歳 高校2年生
いじめられっ子 空気が読めない
「僕なんて人を恨んだり憎んだり、がっかりすることばっかりだったもんなあ」
3、ミツエ(古川琴音)
16歳 高校2年生
ゴスロリ 大ファンのバンドマンはゲリ閣下
「死ぬときは、一番美しいと思う姿でいたいから」
4、リョウコ(橋本環奈)
17歳 高校2年生 芸名:秋川莉胡
天才子役から人気女優へ 大人びて冷静
「死ぬときまで誰かに利用されたくありません」

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5、シンジロウ(新田真剣佑)
17歳 高校3年生
推理好き 薬や医療機器に詳しい
「自分の死は、自分の意思で決めたい」
6、メイコ(黒島結菜)
18歳 高校3年生
ファザコン 利己主義
「ろくでもない女が多すぎるんです」

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7、アンリ(杉咲花)
17歳 高校3年生
全身黒 高度な知性
「自分は生まれてこない方が良かった」

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8、タカヒロ(萩原利久)
16歳 高校1年生
吃音 薬を常用
『とにかく深い眠りにつきたい」
9、ノブオ(北村匠海)
18歳 高校3年生
爽やかな青年 学校で人気者
「昔っから大抵のことは、人並み以上にできちゃったから」

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10、セイゴ(坂東龍汰)
15歳 高校1年生
不良キャラ 弱者には優しい親分肌
「ババアの周りには殺しなんて屁とも思わねえのはゴロゴロいるからな」
11、マイ(吉川愛)
17歳 高校3年生
ギャル 難しいことが分からない
「ごめん、マイ、全然追いつけない」
12、ユキ(竹内愛紗)
15歳 高校1年生
おとなしい 目立つことが嫌い
「もう楽になってもいいはずだって、、、そう思ったんです」
13、謎の人物
詳細は不明


著名人コメント

ゆうたろう(俳優・モデル)

冒頭の一人一人が登場するシーンで、鳥肌たちまくりで、
そこから始まるハイレベルな推理戦。
今を生きる若い世代の「死」の捉え方がよく分かる作品でした。

松丸亮吾さん(東京大学謎解き制作集団)

話が進めば進むほど奇妙に深まっていく13番目の死体の謎が、
映画に仕掛けられた数々の伏線をつなげることで紐解かれていく様は、
まさに謎解きで、圧巻でした。

松崎健夫さん(映画評論家)

ダイバーシティを重視する社会があるがゆえ、
本作で描かれる「生」や「死」に対する、価値観も十二人それぞれ。
その多角的な視点は十二本の矢となって、
現代社会が抱えている問題点のど真ん中を次々に射抜いてゆく

林原めぐみさん(声優)

死を考え、死を思い描き、死を望むことは「逃げる」ことじゃない
12人のうちの誰かは自分かもしれない子ども、だったかもしれない大人。
12人を生んでしまうかもしれない無自覚な子供も大人も、見たらいい。

相馬学さん(フリーライター)

ミステリアスなドラマに引き込まれつつも、
他者との繋がりが必要な若者たちの切実な心情が胸に迫る。
若い世代にこそ見て欲しい。

清藤秀人さん(映画ライター)

集団自殺を密室群像劇に落とし込んだ映画は、
当事者たちしか知り得ない絶望の時間を想像しながら、
挫けそうな日本の若者たちに大声で呼びかけている。
他者と関わることがいかに大切かを

梶裕貴さん(声優)

タイトルにある強い言葉に衝撃を受け、原作から触れていた作品でした。
それぞれの真実が明らかになった時、
誰もがきっと「みんなの続きが聞きたい」と思うはず。
二度見たくなる、観てほしい映画です。


映画を見て感じたこと。

推理戦が繰り広げられますが、
その一方で、作品が伝えてくるメッセージにとても感動しました。

命の大切さを教えてもらったような、
生きることや死ぬことに対して誠意をもって、
向き合わなくてはいけないことを教えてもらった気がします。

全ての行動が、最後は綺麗に結びついていく、
伏線をまとめ上げる丁寧さや無駄のなさ。
その全てが綺麗に収まったとき、素直にすごいと思いましたね。
スカッとなりました。笑


そして、何と言いても俳優陣。
これからの映画界を引っ張っていくだろう、
現10代・20代の若手俳優さんたち。
次世代を担う若手俳優さんたちが作り上げたからこそ、
実際の若者たちにより響くものがあったのだと思います。


十三人の若者には、13通りの過去があって、
思いがあって、それぞれ価値観や考え方も違って、
でも、辛い気持ちを抱えていることは共通していて、
「自殺」というキーワードで、その場に集まってしまったわけで。

それは偶然かもしれないし、
もしかしたら、それが必然に変わるのかもしれない。

でも、孤独だった若者が密室という一つの場所に集められて、
どんな形であれ、他人と繋がったことで、
「生きる」について考える時間になった。

そして、クライマックスでは…

ここまで書いてしまうと、
見たことないからが落ち込んでしまうのでやめておきます。笑
でも、ここで言えることは、
「この作品を見ても、暗い気持ちにはなりません」
それだけですね。

見たことないかたは、ぜひ。


おりょう☺︎


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