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「変わっているようで、実は何も変わっていない。」

2020/11/28 芸能記録no.16「放送作家・秋元康が語ること」

今日は何を書こうか、
ネットでネタを探している時に興味のある記事を見つけました。

秋元康さん。

私はあまり女性アイドルのことは詳しくないですが、
この人は本当にすごい!と単純に思います。
よく音楽番組で過去の映像などが流れることがありますが、
作詞作曲の欄に「秋元康」と書かれていると、
「この曲も書いたの?!」と毎回ビックリします。

長い期間、常に最前線でエンターテイメント界を走っているこの方、
今日は「秋元康さん」について、
ネット記事のインタビューに沿って書いていきたいと思います。


Q1:今はスターが生まれにくい?

やはり情報が多い時代ですからね。
今はDVDや配信でずっと映像が残ります。
しかし、かつては映画やテレビでしかスターの姿を見られないから、
その一瞬を思い出の中に刻むしかない。
だからスター性が生まれた。
今のようにいろいろな人がスターを街中で目撃し、
そのプライベートまでがSNSにあがると、当然、神秘性は薄れます。
記憶のなかで偶像が生まれ、育まれることを考えると、
やはり今はスターが生まれにくいなとは思います。

この考え方は、なかったですね。
私は真逆で、「スターは生まれやすい」と思っていました。
ネット社会になって、誰でも発信する側になれて、
実際SNSがきっかけでスターになったという話もよく聞きます。

記憶のなかで偶像が生まれ、育まれること。

確かに、今の世界は「スター性」というより、
「どれだけ距離が近いか、共感できるか、親近感があるか」
という点に重きを置いている気がします。

そっか、それだったらスター性じゃないな。


Q2:62歳の僕が、なぜ10代の詞を書けるのか。

詞を書く時には、自分が高校生だった頃のことを思い出します。
あの時こんなことで悩んだな、悔しかったな、
切なかったなっていうことを。
それは今の高校生だって変わらない。
考えるのは、昔と今でツールがどう変わったかです。
中学生の時に、僕らの時代はラブレターを書いて
返事が来るのをポストの前で待ってたけれど、
今の子たちにとっては
それがLINEやインスタのDM(ダイレクトメッセージ)かもしれない。
だけど、返事がほしい、
好きな人からのリアクションを待ちたいっていう気持ちは変わらない。
僕が1993年に作ったドラマ主題歌「ポケベルが鳴らなくて」というのも、
あの時代を反映した恋人同士の心理でした。
手段が変わっているだけ。
よくケーキにたとえるんです。
僕らの時代は、苺のショートケーキが王様で、
そのうち苺が輸入物のフルーツに変わり、
チョコレートケーキやチーズケーキ、
健康志向でキャロットやパンプキンがブームになったり。
でも、ベースのスポンジ部分は変わらない。
じゃあこの時代のデコレーションは何なんだろう、
ってことを考えて歌を作ります。

改めて言われると、その通りだなと思いました。
私の周り20代の子たちは、
初めての携帯はスマートフォンだったという人がたくさんいます。
たった5歳上とかになると、
ガラケーと答える人ももちろんたくさんいるんです。
両親世代になると、携帯なんてものはなくて家にある固定電話。

手段が変わっただけで、本質は何も変わっていない。

当たり前だけど、
よく見つめないと見えてこないものを、
しっかりと見続けている秋元さんだからこそ、
いつまでも、その時代に沿った言葉が生まれてくるんだなと思いました。


Q3:ご自身の創作活動にどんなふうに反映されていますか?

僕たちはやはりフォークソングの影響を受けていますね。
たとえば、「あの素晴しい愛をもう一度」っていうのは良かったな、
あんな曲が朝ドラで流れたら、みんなが口ずさむだろうな、
と思って作ったのが「365日の紙飛行機」。
ディスコブームの時にみんなが同じ振りで踊っていたことを思い出して
作ったのが、「恋するフォーチュンクッキー」です。
筒美先生や阿久先生の影響かもしれませんが、
変わらないものを歌に込めたいという思いが強くて、
普遍的なものに対する憧れリスペクトがありますね。

フォークソング、そう言われてもスッと出てきません。
強いて出てくるとすれば、「フォークダンス」笑
あの、昔の人が、運動会で、文化祭で、
男女で手を取りながらダンスをして交代していく、あの、あれです。笑
昔の人と書くと語弊がありそうだけど、
私はあのダンスを踊ったことがないので、許してください。笑

でも、「365日の紙飛行機」は好きです。
爽やかな風が吹いているような、そんな軽やかさがあって、
よく聞くことが多いですね。

多分、私が「フォークソング」というジャンルを、
聞き分けることができないだけで、
きっとこの世界には、そういう音楽が溢れているんだろうなと思います。


Q4:スターとはどんな存在?

スターっていうのは、「神様から指差された人」ですね。
運命なんです、きっと。運命だから、抗えない。
そしていろんな浮き沈みがあったとしても、24時間存在感がある人ですね。
日本を代表する歌姫、美空ひばりさんはどこにいても何をしていても、
立ち居振舞いそのものが《スター》。
スターたちは24時間、そこにカメラがあるような生き方をしている
勝新太郎さんや藤山寛美さんもそう。
まつわる伝説をふくめて、浮世離れしているというか、
みなさん圧倒的にスケール感が違います。
もしかすると今のスターと比べても桁違いかもしれません。
僕のように昭和の時代から芸能界を見ていると、
やっぱりスターといわれる人はオーラがありますね。

やー、きっとそうなんだろうな、と思います。
24時間存在感がある、、、
私は普通の一般人なので、芸能人のことはよく分からないですが、
きっとそういう人たちがたくさん集まっている世界だから、
その世界に入った人たちは、日に日に存在感が育っていくんだろうな。


Q5:スターをどう見出すのか?

昨年お亡くなりになったジャニー喜多川さんは、
原石を発掘し、磨き上げる天才でしたが、
僕にはそんなすごい能力はありません。
オーディションで、この子はスターになるとか正直、わからないです。
ただ、僕は常にリスナーや観客の目線で、こうなっていったら面白い、
あるいはこうなっていくんじゃないかとか、
そこから生まれるサクセスストーリーにワクワクします。
「秋元さんが真っ白な素材に色をつけるんですよね」
とよく言われますけど、いやとんでもない。
無色の人に色はつけられません。その人が赤ならば、
その赤を一番きれいに見せる方法を考えるのが僕の仕事。そういう意味で、
100人いたら100通りのスターを作れると僕は思っています。
だから時代や時流に合わせて料理するより、
その人の持ち味をいかに引き出すかが大事だと思いますね
ある人間が存在する時、
他の人とどこが違うのかという《差異》が一番の魅力になるんです。
「前田敦子をなぜセンターにしたんですか」とよく聞かれますが、
決して僕に見る目があったわけではありません。
グループのほぼ全員が「センターで歌いたい」「人に注目されたい」と
アピールするなか、
彼女だけが「私は絶対嫌です。うしろのほうがいい」と。
それが彼女の《差異》、言い換えれば個性ですね。
こんな引っ込み思案な子がセンターに立って、
経験を積んで堂々たるアイドルになる。
そのストーリーを僕は見てみたいと思いました。

こういう考え方を常に持っているからこそ、
AKBはあそこまで人気が出たのか、と腑に落ちました。
確かにあっちゃんがセンターに立つような華やかさはなかったけど、
どんどん時間が経つにつれて、表情が変わってきた気がします。
その堂々たる姿を見てきた途中から、
AKB=あっちゃん、と思うようになりましたね。

きっと、秋元さんはこうなることを想像して、
その「見てみたい!」というシンプルな思いで、
あっちゃんを選んだんだなと思いました。


Q6:最前線を走り続けてこれた理由とは?

一つ言えるのは、
高校生の時から一貫して、常にリスナー感覚でいることでしょうね。
自分がワクワクして、面白いと思わないものを、
みんなが面白がるわけがないと思っています。
つい最近も、中井貴一さんと鈴木京香さんの『共演NG』というドラマを
プロデュースしたんですが、
「俳優のAさんとBさんは、ちょっと共演が駄目みたいです」と
制作から言われたら、その二人に一体何があったんだろうと、
にわかに興味が湧きますよね。
僕はそういう好奇心とか興味があるものを追いかけて、
これからも仕事をしていきたいんです。
もしも好奇心がなくなったと思ったら、きっと引退すると思います。

上にも書いたように、
あっちゃんの輝く姿が見たい!というのも好奇心だと思います。

リスナーという視点で、
面白いと思ったことを一途に実行していく、
そういう視点が、これまでのヒット曲に繋がっているんですね。


Q7:人生とは?

僕の人生62年現在で言うと、「目撃すること」だと思う。
父に連れられて64年の東京オリンピックの開会式に行ったんですよ。
70年、大阪万博も見たし、長嶋茂雄の引退も。
テレビでしたけどモハメド・アリとアントニオ猪木の戦いも見ました。
仕事でロサンゼルスに行った時、
ネバーランドっていうマイケル・ジャクソンの家に遊びに行って、
本人に会ったこともあります。
決してスピリチュアルな意味合いではなくて、人間ってね、
抗えないものがたくさんありますよ。
縁とか運とか、そういうよくわからないものに引き寄せられて
僕らは生きていると思うんです。
芸能界という不確実性の高い世界においては、特にそう感じます。
そんな世界でまだまだ「目撃」を続けて、
「ああ面白かったな」と言って終わりたいですね。

こういう質問だと、よく「出会い」とか、「繋がり」とか、
そういう言葉を聞くことが多い気がしますが、

「目撃すること」

この答えは、初めてでしたね。

自分で見たもの、食べたもの、聞いたもの、感じたこと、
その経験すべてが人生に繫がっている、ということなんでしょうね。
抗えないものもたくさんあるけど、
その抗えないものに出会うからこそ、人生なんだと。


これらの言葉を読んで。

実際、私は秋元さんの楽曲を聴くたびに、
「なんでこの人は、ずっと歌を書き続けられるのだろう」と、
密かに疑問に思っていました。

今回、その謎が少し解けたような気がします。

ある方が言っていたのですが、
「アイデアは、すべて過去の経験から生まれる」と言っていました。
過去の記憶があって、
その記憶を応用して、アレンジして、足し算引き算して、
そしてオリジナルのアイデアが生まれる、と。

秋元さんの考え方と、重なるところがあるなと感じました。

ちなみに、その方によると、
記憶力がいい人ほど、めちゃくちゃいいアイデアを思いつく、らしい。
確かに、その考え方に沿ってみると、その通りですよね。

これまで私はAKBや坂道グループに興味はありませんでしたが、
なんか今日なんだか変わりました。
これから、この方がどんな楽曲を世に出すのか、
ちょっと注目してみたいなと思います。


おりょう☺︎


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