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YouTubeで0→11万人登録者を増やした戦略と実体験【完全無料の教科書】

こんにちは、合同会社コンテンツラボ(Co-lab.)代表の福田(@daifu_kku)です!
普段は福井県で日本語教室『ONIGIRI NIHONGO』運営や、デジタルマーケティング支援なんかをしています。

僕たちは専業YouTuberではありませんが、Babi(@babisanlog)とブラジルの方向けに「楽しい日本語レッスン」や「日本文化・生活」について発信するYouTubeチャンネル『Babisan』も運営しています。

よくみんながツイートしてるやつ。
これ公式じゃなくて外部サイトなんですね。

チャンネルを始める前からFacebookで在日ブラジル人向けの生活情報発信をしたりポルトガル語を解説するブログなんかもやっていましたが、Babiの大学卒業に伴いより本格的に活動するためにYouTube開設と日本語学習教材の制作を行うことにしたのが始まりです。

ありがたいことにチャンネル登録者は2023/1/7の時点で112,357人もいてくださり、嬉しいコメントやDMもたくさんいただけています。

YouTubeが普及してずいぶんと経ちますが、まだまだ「これから挑戦したい!」という想いを聞くことも多かったし、ちょうど今年はCo-labとして「これからチャレンジしようとする若者(特にフリーランス的な働き方に関心がある人と地方在住・地方移住希望者)を応援したい」と考えていたのもあってこのnoteを執筆しようと思いました。

高額なコンサルやスクールを検討する前に、ぜひ無料で見ていってください。

この『Babisan』というチャンネルは、おそらくパっと見ると「個人の女の子が、二ヶ国語話せることを活かして適当に1人でやっているもの」という印象を持つと思います。

サムネや編集、撮影環境、VLOGなどの要素がそういう印象を与えると思いますが、実は最初から僕とBabiの明確な分業と戦略性を持って投稿しています。

分業制はお互いの得意を活かして、こんな感じで続けています。

【福田担当】戦略立案/調査/企画/台本/コメント確認/アナリティクス分析
【Babi担当】動画出演/機材の選定や設定/ポルトガル語まわり
【回り持ち】動画編集/サムネイル作成

例外もあるけど、だいたいこれ

理論的な部分が得意なのが僕で、見る人の感情に訴えかけるのが得意なのがBabiです。
コメント確認を僕がするのはBabiの精神保護のため(アンチコメはほぼないけど、それでもやはり自分に向けられる発言は内容問わずしんどいもの)です。
(機材の選定や設定するのがBabiなのは、高校時代写真部だったから)

そのため、この記事では僕の担当である「戦略」部分をメインに取り扱います。

※実際に見てくれる人に"伝えたいことをきちんと伝える"、"最大限自分やコンテンツを魅力的にする"という重要な「動画出演」に関することは、いつかBabiが書いてくれるかもしれません!

この記事は1.6万字を越える情報量の多いものになってしまいましたが、今後も有料化はしないので必要に応じて参照しながらYouTubeにチャレンジしてもらえれば幸いです!

Step1:YouTubeを始める理由を洗い出そう

YouTubeをやってみようと思ったということは、何かしらの目的があるはずです。
何もより先に、YouTubeを始める理由=目的をきちんと言語化してみましょう。もちろん1つに絞らなくてもOK。
一つひとつ、できるだけ具体的に深掘りしてください。
頭の中でフワッとしているものを言語化するのは難しいけど、本当にこれが重要です。

ちなみに誰かに直接見せるわけではないので、取り繕う必要はありません。
「商品を売ったり、広告収益で○○円以上稼ぎたいからYouTubeを始める」とか「モテたいから有名になって、たくさんの異性を魅了したい」とかでも問題ありません。
とにかく「なぜ自分はYouTubeをやるのか」をはっきりさせましょう!
(ただ「1ヶ月で収益化して楽してたくさん儲けたい」など理想と現実の乖離があるものは実現が難しいかも…)

なぜ最初にこんな面倒なことをするのか?
この後のステップを行うために必要というのもありますが、何より「とりあえずやってみよう」は本当に続かないからです。

僕はよくいろんな人のペット動画(おもに犬や鳥)をYouTubeを見ているんだけど、大手やある程度伸びているチャンネル以外の8~9割くらいのチャンネルは途中で更新が止まっている

編集も頑張って週1本ペースで数ヶ月は投稿していたようなチャンネルはたくさんあるけど、その後もずっと更新し続けられているチャンネルは本当に少数です。
そして更新が続いてるチャンネルはだいたい編集やサムネにこだわるまえに「かわいい動物をみて!」という想いが伝わる。。。
登録者獲得のために動画を上げていると継続はしんどいけど、見せたいものを見せるためたら続けられるいい例だと思います。

最近僕がハマっている、2年前から更新を続ける
「文鳥つぶTube」さん

実際Babisanの登録者が1万人くらいになってから、同じように日本にいるブラジルの子が同じようなVlogや文化の話をするチャンネルを作ったからぜひ見てね!(あわよくば宣伝やコラボして!)みたいなメッセージがいくつも来たけど、今も継続している人は誰もいません…

YouTubeは企画や撮影・編集(これが本当に時間かかる)が結構大変なので、思うように数字が伸びなかったりするとモチベーションが続かないし、私生活の変化とか外的な要因も重なってくるので継続が難しいものです。

ふわっと「同じような人が伸びてるから、自分もできるはず!」くらいの感覚でYouTubeを始めると、10本動画を作るまでにモチベーションのスタミナ切れが必ず起きます。

そうならないためにも、目先の数字や収益性でモチベーションが左右されないくらい明確に目標設定をしましょう!

【YouTubeチャレンジStep1まとめ】
・YouTubeを始める理由(=達成したい目的)を具体的に言語化する
→10本くらい動画を作ったくらいではモチベーションに影響されないくらい、目的をはっきりさせてもっと先を見れるようにする。

Step2:理由がはっきりしたら、何を投稿するか考えよう

Step1で言語化したYouTubeを始める理由=目的はモチベーション維持のためだけでなく、実際に何を投稿していくかを検討する材料にもなります。

定めた目的が「○○を誰かに伝えたい」「自分が形にしたいものを動画として出したい」系のコンテンツが見えている場合はこのまま投稿内容をブラッシュアップしていきます。

「収益化して稼ぎたい」「会社の宣伝・採用につなげたい」系の目的が先行している場合は、効果的な投稿内容を考える必要を考えましょう。

目的に繋がって自分が許容できる範囲のできるコンテンツを検討してみましょう!
(例えば有名になりたいけど、顔出しや身バレは絶対したくない。でも手や家の中を撮影することはできる→部屋作りやDIY、ガジェット紹介などならできるかも みたいな)

※「やりたいコンテンツ見えてる系」と「目的先行系」に優劣はありません!投稿内容を考える必要があるかどうかの違いです。

どちらのパターンにせよ、動画にするコンテンツの大枠も定まったらさらにブラッシュアップしていきます。

【ブラッシュアップ①】自分の強みと、需要の掛け合わせを考える

たとえば日本のトップYouTuberであるHikakinTVに憧れた小学生が、家にたまたまあったお菓子を食べてヒカキンさんと同じようなリアクションをする商品紹介動画をアップロードしたとして、それは伸びるでしょうか?

もちろん伸びませんよね。
やっていること自体は同じなのに、なぜこうも結果が違うのか。

この例だと、そもそもスタート時期が違うとか所詮子供のクオリティだからとかもありそうですが、重要なのはそこではありません。

ヒカキンさんはYouTube初期の子供向けエンタメ動画の競合が少ない段階で子供や若年層をターゲットに定め動画をアップロードし続けたのが重要なポイントです。
YouTube初期の競合が少ない状態(=強み・優位性)に、子供の関心を惹きつけられる商品紹介を面白おかしく動画にした(=需要を見出した)からこそあの数値を出せたのはないかと思います。
(※実際ヒカキンさんがそう考えていたのかはわかりません。あくまで僕の推測です。)

ヒカキンさんの真似をした子供は、自分の強み・優位性や視聴者の需要なんてものは一切考えずに家にあったお菓子を見て「できそうだから真似してみた」だけであり、思うように視聴回数も登録者も増えないからすぐやめてしまう。

きちんと自分の強み・優位性を洗い出し、視聴者層も狭めて一部の深い需要を狙う必要があります。

(この例にあげた後発組の子供であれば、例えば視聴者とほぼ同じ年齢・感性を持つというところが優位性の1つなので、それを活かして自分の年齢±1歳くらいをターゲットに定めたその年齢層にこそ需要のある企画を行うべきだったでしょう)

この例は子供の失敗した微笑ましい話みたいな感じですが、本質的に同じことをしてしまっている大人たちも大勢います。
誰かの真似をしようとしているのが駄目なのではなくて、何も考えてないのが駄目なんです。

SNSコンテンツは真似してされてがナンボの世界です。
より良いものを多くの人に届けるために、真似をするのは悪いことではありません。
でもこれは丸パクリが良いということではなく、本質的な部分を真似しろという意味です。

参考にしたいYouTuberや動画があったら、その人はどんな強みや優位性を持って価値を出し、どんな需要に応えているのかを分析してそれを自分だけの形に変えてみましょう!

ちなみに、僕が実際に需要を調べたのは以下の方法です。
(Babisanはブラジル向けというのもあって、海外サービスが多め。また当時と一部使い勝手が変わってしまったかも)

・キーワード検索ツール『ahrefs』 でキーワード需要を調査
・同じくキーワード検索ツール
『keywordtool』でキーワード需要を調査
・Googleの『キーワードプランナー』
←使いにくくなったけど、検索キーワードのボリュームなど調査
・世界のyahoo知恵袋的な
『Quora』で「語学学習・海外生活」「日本語や日本文化・生活」などの具体的な悩みを調査
・その他、Facebookの日本語学習コミュニティや海外掲示板、コメント欄など

上記のようなサービスを使用し、使いたいテーマ(キーワード)に関連する需要や深い痛み・悩みなどを調査して動画企画に落とし込みました。

GIFをアップロードできなかったからわかりにくいですが、
キーワードはスプレッドシートで管理し、ジャンル別にタブ分けしてます。
良い企画になりそうなものは色つけたりメモ書いたり。

日本向けの場合はQuoraじゃなくてYahoo知恵袋でもいいし、FacebookよりもTwitterの方がいいかもしれません。
想定しているターゲット層が多くいそうなプラットフォームで調査しましょう!

【ブラッシュアップ②】どんな人に見てもらい、どんな印象を与えたい?

ブラッシュアップ①では、自分の強みや優位性、需要について考えました。
②では、さらに具体的に「どんな人に見てもらいたいか」「そしてどんな印象を与えたいか」を考えていきます。

・どんな人に見てもらいたいか
→仮想の視聴者として、1人か2人くらい細かく設定してみましょう。
(俗にいうペルソナ)
年齢や住んでいるところはもちろん、他にどのチャンネルを見ているか、一日どれくらいYouTubeを見ているか、YouTube以外に暇な時間何をしているか、仕事は何をしているのか、何を勉強しているのかなどなど…

人に話したら「本当にいる人?」と思われるくらいリアルで具体的な設定をしましょう!
小説家になった気分で、念入りにキャラメイクしてください。
動画ちょこちょこ上げていってから、ちょっとずつ変えていってもOKです。

そしてその設定をもとに、その人はどんな動画を見たいかを考察していきましょう。

YouTubeの例ではないですが、たとえば「地方在住で放課後広い公園で友達数人と喋るのが日課の高校二年生(帰宅部)」相手なら「夕方のその公園でしか買えない限定ドリンクを販売し、購入してくれたらアウトドア用の椅子と机無料貸出するよ」みたいな需要の推察と施策ができるイメージです。

よりリアルな視聴者の設定ができると、①で集めたキーワードをもとに需要のある具体的な企画を考えやすいですよ!

・その人にどんな印象を与えたい?
→需要があるであろう企画をいくつか考えたとして、さらにその動画を見た人がどんな印象を抱くようにしたいか事前に固めておきたいところです。

例えば「お菓子を食べて商品紹介する」という企画であっても、内容次第で受け取り手の印象は大きく変わります。
【例】
・リアクション芸やトークなどでエンタメ系の印象を持ってもらう(面白い!という印象)
・本気の食レポで商品を批評する(参考になる!という印象)
・外国の人に日本のお菓子を食べさせてみた(気になる!という印象)

企画を通してどのような印象を与えたり、持ってほしい感想を抱いてもらえるかを明確にしておきましょう!

Babisanの動画台本作成や構成を考えるにあたって、僕は動画ごとに与えたい印象(=動画の目標)を定めています

(前提として日本文化や日本語学習に関心がある人がメインターゲット)
「30個の基本的な日本語フレーズ紹介動画」の目標→初めて見た人に「このチャンネルわかりやすいし有益だ!」と思ってほしい
日本の商店街を歩くだけのVLOGの目標→ブラジル在住の人に「日本の超リアルな生活や街の一部が見れて嬉しい、もっと知りたいし勉強のモチベが上がった」と思ってほしい

実際の動画ごとに与えたい印象の一例

与えたい印象を明確にすることで軸がぶれない動画になるし、動画内や編集で必要な要素・不要な要素もはっきりします。

タイトルやサムネイル、動画内のBGMやテロップ割合なども含めて「この企画でこうすれば、こういう印象を持ってもらえるはず!」という決め事をしておきましょう!

Step3:チャンネルのコンセプトを明確化する

YouTubeを始める理由と何を投稿するかを決めたら、次はチャンネルのコンセプト設定です。
Step2と3の順番をどっちを先にするか迷ったけど、先に需要やターゲットのことをしっかり考えた後の方が具体的に考えやすいかなと思いこの順番にしました。

コンセプトは直接に表に出すものじゃなくていいけど、自分の中でちゃんと軸にしておきたいものです。

コンセプトを固めておかないと、後から痛い目を見ることは多々あります。

例えば「手取り18万、40代独身派遣男の日常」的な動画をアップロードし続けて深い共感を呼んだ人気YouTuberの人がいましたが、YouTubeで稼げるようになってしまい派遣会社を辞め良いお家へ引っ越し→共感が呼べなくなり視聴回数激減みたいな話がありました。

良いか悪いかは置いておいて、そのチャンネルが愛されていた理由は「共感を呼ぶ」からだったのに、共感要素をなくしてしまったのは最初にコンセプトを言語化できていなかったからだと思います。

コンセプトを「視聴者と同じ目線で、収入や生活スタイルに関わらず1人の普通の男性として何気ない日常を共有する」と明確にできれいれば少なくとも「派遣の仕事を辞めた」「YouTubeの収入が上がったから良い家に引っ越す」という動画をアップロードすることはなかったはず
心境や生活の変化はあって当然ですが、それをチャンネルの動画にするかどうかは全く別の問題です。

現在は再生数低下や炎上を機に、
当初のコンセプトに立ち返ってまた伸びている「やっちゃんねる 」さん

ちなみにBabisanチャンネルの場合はこんな感じで3つのコンセプトを立てていました。
表に出してはいませんが、投稿した動画は全ていずれか複数を軸としています。
・「日本語を学習しよう」という気にさせてくれるコンテンツ
・「生の日本語」に楽しく、抵抗なく触れることができる構成・演出
・「勉強してる感」を感じることなく実用的な日本語を学べるレッスン


日本のいいところや日本語が話せることのメリットを話す動画といった直接的なテーマはもちろん、Vlog動画は必ずどこかでリアル「日常会話」が入っておりローマ字・ひらがな付き日本語・ポルトガル語訳をつけるといった工夫をしています。

【例】Babisanチャンネルのコンセプト

競合調査・需要調査などをしていると、コンセプトから外れるけど伸びるだろうなという動画企画を見つけることもあると思います。
もちろんまだ登録者もほぼいないし、誰にも見られないくらいならやってやる!というのもいいかもしれませんがよく考えたうえで制作するかどうかを決めてくださいね。
Step1で明確にした始める理由と乖離した動画で少し伸びたとしても、それをずっと継続しようと思うとしんどいものです…

Babisanチャンネルと近い視聴者層・テーマ・構造的に似ているチャンネルを調査すると「私が思う日本の嫌なところ」的な動画は伸びるだろうという予測が立っているのですが、コンセプトから外れるためあえてやっていません。
日本や日本語に良い印象を持ってもらいたいというコンセプトと逆行するし、企画のために無理に今住んでる国の悪い点を探してもな〜という思いがあるからです。
(「日本でやってはいけないこと」的な文化の話などは関心集めのためにやっているので、コンセプトと直接的に関わっていなさそうなものを捻ってコンセプト内に収まる企画にするのは全然ありだと思います!)

YouTubeの企画〜撮影・編集〜投稿の流れについて

需要のありそうな企画やチャンネルのコンセプトも定まったら、あとは納得のいく動画をどんどん作っていきましょう!

1人で全てやるのか複数人で役割分担してやるのかによってフローや方法が変わるかもしれませんが、参考までにBabisanチャンネルの企画〜撮影・編集〜投稿の流れを簡単にご紹介します。

【企画段階】

調査した内容や時期トレンド、自分たちのやりたいことなどをもとに「動画のタイトル案と目的を出す(同じ内容だけどタイトル案はいくつか考えます)」→「台本作成(Googleドキュメントで作成&共有)」
内容によっては台本作成にかなり時間がかかったり、パパッと作れたりします。
また、街に出るVLOGやBabiの実体験ベースで話す場合は細かい台本ではなく動画内に盛り込む要素をリストアップするくらいにとどめています。
(●●の店に行って日本語会話を収録するとか、こんな街並みや構図をカメラに収めるなど)

最初の1年くらいはこんな感じで企画ネタを管理してました
学習系などの場合は、結構がっつり台本を作ります
VLOGやBabiの体験談ベースのものはSlackで済ませる

【撮影段階】

このチャンネルの場合はBabiが台本やタイトル、目的を確認しポルトガル語翻訳や伝え方を検討します。(ちょっと特殊かも)

とりあえずカメラを回して何テイクか撮り、表現や見せ方をブラッシュアップ。照明の調整なども。
ピンボケしてないかとかは僕が画面見ながらやっています!
(この辺はBabi担当のため具体的なノウハウやこだわりは割愛します><)

キッチンで撮影中の様子。
日光が一番キレイに写りますが、ムラが出るためカーテン締切+照明

【編集段階】

編集はYouTubeにおいてかなり大変な部分です。
そんなに編集にこだわっていないこのチャンネルですら結構な時間と体力を取られるので、力を入れようとしている方は良い作業環境を確保したり時間を捻出できるようにしてください…!

僕たちは「Filmora」という編集ソフトをメインに使っています。
直感的に使いやすく、トランジションやエレメント素材などを使えるFilmstockプランもあって便利です。
また、教材動画などは倍速確認や編集自由度の高い「DaVinci Resolve」というソフトを使っています。

編集をどこまでこだわるか、どんなスペックのPCでやるか、どんなUIが使いやすいかなどは人それぞれだと思いますので自分に合ったものを選びましょう!
ちなみにこれまでに出会った動画作っている人たちは「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro」を使う人が多かったです。

Filmora編集画面。たぶんBGM入れ作業中

【投稿段階】

撮影や編集が終わったら、あとはアップロードするだけ!
という段階ではありますが、ちょっと面倒なこともあります。

まず、アップロード前に編集後書き出した動画に異変がないかを確認しておきたいところです。
時間をかけて編集して、疲れた心と身体で早く公開したいという気持ちがあるので地味にしんどいですが公開後に差し替えれないので先にやるしかありません。
この確認をサボった結果、Babisanでも3~4回公開後アップし直しがありました…
(書き出し画質が低かったり、ソフトの不具合で画面に異変があったり)
最近もありましたが、コメントで「スパイダーマンみたいw」的な良い反応もあったのでそのままにしているものもあります。

ソフトの不具合で天地逆になってしまった例
テロップは正常でエンタメとして受け入れられたのでそのままにしてます。

他にも、VLOGなどはこのタイミングでタイトルやサムネイルを作ったりするのでそういったものの検討をしたりします。
できればタイトルやサムネイルは編集より前に固めた方が良いかなと思っているんですが、なかなか実践できないことがあります…
(僕たちのような動画制作素人は、VLOGみたいなその場での動きや話をいくつも収録したタイプの素材たちは編集してみないとどんな動画になるかわからないことがあるのでタイトルやサムネイルが後回しになりがちです。)

タイトルやサムネイルは再生数・クリック率を左右する重要なポイントなのでじっくり検討しましょう!

たまに視聴者と「一緒に作ってる感」を出すために二択アンケをとったりします。

その他、ミッドロール広告を挟む場所やその数、終了画面に表示する他の動画や再生リストなども適宜設定していきましょう。

また、テーマ性・関連性のある動画を複数アップロードするなら「再生リスト」を作るのもおすすめです!

Babisanでは「日本のVLOG」「日本語講座」「日本文化の紹介」などの再生リストを作成しています。

YouTubeの検索にひっかかったり、自動再生で再生時間を伸ばしてくれたり、関連動画をたくさん知ってもらえたりと手間がかからないわりにメリットが大きいです!

具体的な「目標」とそのために「やること」を決める

チャンネルのコンセプトや投稿していく内容に加えて、実際にYouTubeに投稿するまでの流れもなんとなくわかっていただけたと思います。

次は中・長期目線のチャンネル運営のために「目標設定」と「達成のためにやること」を決めましょう!

目標は、YouTubeを始める目的を叶えるための中間地点のようなものです。
そして目標は、具体的な「数字」で設定していくのがおすすめです。

ほとんどの場合は「登録者数」が目標になると思います。
それ以外だと「再生数」や「商品・サービスへの誘導数」「インスタやTwitterなどSNSアカウントへの誘導」なんかもあるかもしれませんね。

最初から「登録者1万人!」と大きく出すよりも「1ヶ月目は30人」「3ヶ月目で100人」「半年後に500人」など細かく期間と数字を区切って行った方がモチベーション維持もできつつ、細かく修正していけるので良いと思います。

そして、もちろん目標は設定するだけでは意味がありません
その目標を達成するために、どのような施策を行なっていくかを考えるのが重要です。

【例】
1ヶ月目に登録者30人が目標
→「動画を10本アップロードして、合計100再生を目指す。そして見てくれた人の3割を登録につなげるために動画内と概要欄を工夫する」

このように、数値を漠然と設定するのではなくどう達成のためにアプローチできるかを考えましょう!
工夫内容はいろんなものを試していき、柔軟に変更していくことも大切です。

SNSで重要なのは、競合調査と差別化

YouTubeに限らず、SNSで発信を伸ばしていくには競合調査」と「差別化」が重要です。
「競合」と言っても本当に同じような内容のチャンネルだけではなく、構造的に同じチャンネルもできるだけ多くチェックして、それぞれの強みを考察しましょう!

例えばBabisanは「日本語や日本の生活をブラジルに伝える」チャンネルですが、言語や国が変わっても構造的には同じです。
そのため「カナダ生活を発信している日本人」や「英語学習を発信している各国の人たち」などなど幅広いチャンネルも僕は調査対象にしていました。

「国外への関心や、もし生活するならどんな不安ごとがあるか」「語学学種の悩み、手法、良い伝え方・教え方」みたいなことを取り入れられたことが成果に繋がった要因の1つだと考えています。

そして、近いターゲット層や発信内容で参考になりそうなチャンネルがあればさらに細かく分析していきましょう。
僕は以下の2サイトを利用してデータを集め、仮説検証を行なっていました。(特にソーシャルブレード)
人気動画はもちろん、年間で伸びやすい時期や逆の時期、他にどんなチャンネルを見ているかなどを調べましょう!

ノックスインフルエンサー
ソーシャルブレード

最初からこだわりすぎなくていいことも考えよう

個人・グループ・企業など、いずれにせよYouTubeを頑張りたいと思いつつ継続が難しいのはリソース不足も大きな要因です。
動画制作が必要なYouTubeは結構な時間がかかるので、どこに注力してどこで手を抜くかを考えることが重要です。

チャンネルのコンセプトや目的によってこだわらなくていいことが違うので、一度じっくり考えてみましょう!

【例】
編集のこだわり具合や撮影機材、動画の長さ、更新頻度、企画立案、台本作成など

Babisanの場合は別にアイドルやモデル路線ではないので、撮影機材にはあまりこだわらず今でも普通にスマホ(iPhone X)のインカメで撮ることがあります。

また、日本語や日本文化を楽しく伝えるが目的なので、技術的には可能だけどあまりゴテゴテのテレビみたいな編集はしていません。
その代わり、Vlogやレッスン動画の字幕はひらがなやローマ字・漢字などを漏れなく記載したりBGMを単調にしすぎないようにしていたり、数より質重視の動画を作ろうとしていたりしています。

あまり厳格に定める必要はありませんが、貴重なリソースを守るためにもぜひ検討したいところです!

多少の再生数見込めるようになったら、アナリティクスを活用しよう

YouTubeには公式の「YouTube Studio」という場所にチャンネルアナリティクスがあります。
チャンネル全体や動画ごとの細かい数字が見れる分析ツールで、結構使いやすいです。

動画の再生数がコンスタントに1000再生〜くらいになったら、より発信の質を高めるためにはアナリティクスは避けられません
見るべき指標はたくさんあるけど、特に僕が気にしている3つの数字をご紹介していきます。

Babisanが登録者を伸ばしたきっかけになった動画のアナリティクス画面

インプレッションのクリック率(サムネとタイトルの質)

これはYouTube内で表示されたうち、どれくらいの人が動画を見に来てくれたかという数値になります。
ちなみに表示された回数を「インプレッション数」といいます。これも大事。
Babisanの動画が表示される場所はアルゴリズムに従って表示されるYouTubeのホーム画面やチャンネル登録フィードが大半(約70%)ですが、視聴動画の関連動画表示やYouTube検索もそれぞれ14%前後あります。

そしてそのように表示されたうち、クリックされた割合をチェックすることがサムネイルとタイトルの質を測るのに必要となります。

クリック率=クリック数÷インプレッション数×100

インプレッションのクリック率

高ければ高いほど、サムネ・タイトルが表示された人の関心を強く集められたことになります。
実際ユーザーとして意識してYouTubeを使ってみると、表示されたものに対して視聴までする動画は結構少ないものだと実感します…
その少ないパイをどれだけ奪えるかという戦いになります。

一例として。これは若干低めの数値ですが、
この動画はインプレッション数が多いため妥当かなと考えています。

動画別の平均再生率と離脱・閲覧が多い場所(動画の質)

平均再生率(視聴維持率)で動画の質をある程度測れます。
また、動画内で離脱・閲覧の多い部分もニーズに応えられているかどうかなどが判断できます。

平均再生率ももちろん高ければ高いほど良いです。
低い場合は視聴者がクリックした時点で想像していた内容ではない(=サムネ・タイトル詐欺、もしくは誤解をうむ表現)可能性があります。
サムネやタイトルはアップロード後でも変更可能なので、クリック率を下げてでも変更した方がいいかもしれません。

また、動画内の離脱や閲覧の多い場所もわかります。
どういった場所が需要があり、どういったところで「もういいや」と思われてしまうのかを探す指標となります。
ちなみに大体開始30秒で多くのユーザーが離脱しますが、これはたいていの動画でそうなるのであまり気にしなくてもOKです。
半数より多くを離脱させないようにできるだけグタグタと前置きをせず、離脱させないように工夫を盛り込みましょう!

上述の動画と同じ動画の平均再生率
この動画は離脱も閲覧も少ないなだらかな動画のようです。

あなたの動画が「おすすめ」に表示されているコンテンツ&他に見ているコンテンツ(ユーザーの関心)

YouTubeは検索機能は微妙だけど「この動画見てる人はこの動画も好きでしょ?」という推測は得意です。

実際にユーザーとして使用していると、検索ではなく自動で表示された動画の中から視聴していることが多いはず。
それはYouTubeが「普段この人はどんな動画を見ていて、どんな動画に関心がないか」を軸に動的表示をアルゴリズムにしているからです。

YouTubeで再生数を伸ばすには、このアルゴリズムにうまく乗ってたくさんインプレッション数を増やし見てもらえる確率を上げていく必要があります。

もちろん「これをやったらアルゴリズムに乗れる!」という絶対解はありません。
この指標で「自分のチャンネル・動画を見てくれそうなユーザー層がここにいる」とYouTubeが教えてくれているので、より深くそのトラフィックソース元の動画やチャンネルの分析をしていきましょう。

結局のところ、最初に決めたチャンネルのコンセプトや見て欲しいユーザーの需要に応える良質な動画を投稿し続けることが重要です。

動画ごとやチャンネル全体のコンテンツがどこで表示されているか、
他に視聴者はどんなコンテンツを見てるかなどでユーザーの関心や表示アルゴリズムを考察する。

他にもリピートユーザーと新規ユーザーの比率、年齢性別なんかも見ていますが、やはり個人的に重視しているのは上記3つの部分です。

これらの数値からどのように仮説を立て、施策に持っていけるかをどんどん磨いていきましょう。
数値データを都合よく解釈しないよう、客観的な視点でシビアに考察することを忘れずに…!

最初の頃はあんまり気にしなくてもいい

アナリティクスについて紹介しましたが、まだ駆け出し時点(〜数百回再生くらい)の段階はあまり気にしなくていいと思います。

データソースが少ないので考察に根拠を持ちにくいし、思うような数字ではないものを見続けてモチベーションが下がる可能性もあるからです。

最初の頃はそれよりも、競合やトレンドを調査したりコンセプトや内容により磨きをかけて新しい動画を作り続ける体力とモチベーションを維持するのがおすすめです!

#shortsの活用について

YouTubeのショート動画は、通常動画よりも見てもらえる可能性がずっと高く、試行錯誤しやすいことが大きなメリットです。

ショート動画の収益化という動きや、TikTok・Instagramのリールといったショート動画の人気を見てもYouTubeが力を入れていきたい分野と言えると思います。

ショート動画はとにかく開始数秒のインパクト重視で、どれだけ視聴維持率を保てるかが重要となってきます。
濃い内容をショート動画ですべて伝えるのは難しい上に、どちらかといえばボーっとショート動画を見たいユーザーが多いので情報量が多い内容にしようとすればするほど視聴者が離れ、大きな再生数は取りにくいです。

また、ショート動画で集めた登録者が長尺動画も見てくれるとは限らない(逆もしかり)ので、うまくショート動画から本編動画に誘導できるよう設計する必要があります。

英語学習系チャンネルの「ごく普通の外国人・がっちゃん」さんはショート動画のクオリティと内容の凄さもさることながら、そこから長尺動画やメンバーシップへの誘導も神がかっているので是非参考にしたいところです!

これからYouTubeにチャレンジする人や、現在苦戦中の人たちへ

最初はどれだけ頑張って考えて、企画して、撮影して、編集してもほとんど誰にも見てもらえません。

最初の1~3本くらいは再生数30回もいけば、きっと「誰かに見てもらえた!」という嬉しい感情も出てくると思います。
でも、10本・20本と全力で作った動画をアップロードし続けても再生数は2桁以下、登録者数もまったく増えない…
なんてことが続いていくと99%の人はモチベーションを保てなくなってやめていくことになります。

既にほかのSNSで拡散力があったり、多大な広告費をかけて宣伝しない限り例外はありません。
この苦しい期間にどれだけ先を考え、準備するかが重要です!

一応少しでもモチベーション維持の助けになるように、この先に訪れるであろう登録者の推移目安(ロードマップ的なもの)をご紹介します。
あくまで目安でターゲットの母数にもよると思いますが、参考にしてみてください。

登録者~100人(結構しんどい時期)

一番最初からしんどい時期です!
誰にも見られず、動画制作に時間と体力だけが吸われていくような感覚…

きちんとコンセプトや需要に沿った動画をアップロードしていても、1週間に数人登録者が増える程度です。

できれば少しでもYouTubeに「勢いがある動画」だと認識してもらってアルゴリズムに乗せてもらえるように知人や他のSNSで外部流入をさせたいところ。

登録者100~1000人(収益化を目標に頑張れるかも)

実体験や聞いた話によると、100人を超えたあたりで以前より再生数・登録者数の伸びがちょっと良くなっていきます。
わりと毎日登録者が数人増えたりするし、300人を超えたあたりでさらに安定して数値が上向いていくことも。

そして700人くらいの登録者になると、いよいよ一つのポイントである収益化ラインも見えてくるのでモチベーションを維持しやすいかもしれません!

コメントが来たら、できるだけ返したり参考にしたりしましょう。

登録者1000~10000人(勢いがでやすい時期)

数人〜数十人が毎日登録してくれることが多い時期です。
もちろん一定数登録解除もされていきますが、変にコンセプトから外れた動画を続けない限りはプラスの方が多く増加していくはずです。

体感的には登録者1000人を超えると、YouTubeが動画をアルゴリズムに載せてくれやすくなる気がしています。
そのため特定の動画が高い再生数を取れたりして、登録者増加を牽引してくれることがあります。

そういった場合はその伸びた動画と構造が近いテーマの動画やアップデートした動画企画を積極的にしていきましょう!

登録者10000~50000人(どんどん加速がついていく!)

毎日数十人、動画が伸びれば数百人が1日で増えたりします。
10000人を超えると精神的にも安定して、100人くらい一気に登録者が減ってもあまり気にならなくなります。

YouTubeは定期的に休止アカウントの削除などを行い、その結果登録者が減少することがあるのでショックを受けることがあります。
そういった悩まなくていい要素で悩まなくてよくなるのが最大のメリットかもしれません!

また、もしかすると企業案件的なビジネスメールやコラボ依頼が届くことがあるかも。

(企業案件の人に聞いた話と体験談)
登録者数万人のときは、報酬を払ってくれるパターンよりも「無料提供」するから商品やサービスを紹介するPR動画を作ってくれ〜というのが多いようです。
Babisanの場合は海外企業からカバンや学習サービスなどの依頼がありましたが、コンセプトから外れるかサービスの質がそんなにだな〜というのもあってやっていません。

依頼が来たらすぐ飛びつくのではなく、内容を精査しましょう…!
無料でもらえるから〜とコンセプトから外れた紹介動画を出してユーザーが離れたら損が大きすぎます…

結論:一番重要なのは継続と試行錯誤

色々と書きましたが、結局のところ「継続」と「試行錯誤」を続けることが一番重要です。

どれだけ頭の中でコンセプトを詰めて、調査に時間をかけても動画を作ってアップロードしないと意味がありません。

それが辛いから、数年前に流行った「簡単にYouTubeチャンネルを伸ばす方法」的な謳い文句の高額なYouTubeスクールに申し込む人がたくさんいました。
(聞いた話によるとその中身は「月曜から夜更かし」とか「水曜日のダウンタウン」みたいな人気TVを違法アップロードして登録者を増やせ、だったそうです)

近道があればどんな業界も苦労はしません。。。
自分なりに目標に近づいていく過程を楽しみつつ、無理なく続けていきましょう!

特に最近は、YouTubeに参入したプレイヤーが多くなったからこそ登録者数よりも「どんなことを発信しているのか」「どんな人柄なのか」というようなコンテンツ自体を見られやすくなったと思います。

あまり登録者数に左右されず、自分のやりたい挑戦をYouTubeでやってみてくださいね…!

通常はここで商品とかセミナーに誘導しがちですが、特に誘導したい先がないので僕たちが最近始めた各SNSリンクを貼らせていただきます!
(海外向けのやつは来てくれても埋もれて気がつかないのでなしで…)
ぜひ交流しにきてくださいー!

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僕のインスタ(これから頑張りたい)

Babiのインスタ(個人でやってるフリーランス系発信を頑張っている)

コンテンツラボのサイト(制作に手がまわっていない…)


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