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古民家に住んでいる話 10

暑い。湿度が高い。ベッド下の除湿剤にやたら水が溜まっている。庭に数分出ただけで数ヶ所蚊に刺される。家の中の風の通りについては、暑い時期は南西側からは吹くものの俺の部屋がある北東側からは殆ど吹いて来ない。虫コナーズを網戸に貼り、風が通り抜けるように縁側のガラス戸を開けているが涼しくなる程ではない。ただ、緩やかにでも換気ができれば黴も発生しにくいだろう。

さて、このシリーズも10回目を迎えたわけだが、さりとて特に何という事もないまま今回は押入のDIYの話をするとしよう。

俺の部屋が台風の際雨漏りしていた事は何度か話したが、押入もその影響を受けていた。

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土の染みた水が流れた跡があり、且つ触るとボロボロ崩れる漆喰をそのままにして使いたくはない。更に入居当時は押し入れの天井に張られたペラっペラの木の板が剥がれて落ちてきていた。入居後また同じような木の板を更に貼り付けていたものの、今回の作業中にボロボロになったので結局全部剥がしてしまった。その様子がこちら。

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この作業では溜まった土や砂、埃がやたらと舞って部屋の殆どの物がうっすら砂っぽくなってしまった。その晩のベッドからは土の匂いがした。まあ掃除する良い機会だったと思う事にしよう。

こちらは家の元々の天井板。

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漆喰の上にはホームセンターで買ってきた4mmの板を張り付けた。といっても貼ったりしたわけではなく、框に釘を打つ簡単な止め方である。これで十分だろう。

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本当はこの作業はもう少し早めにやっておきたかったのだが、サイズを指定して板をカットしてくれるホームセンターのサービスが時勢によりしばらく中止されていた為後回しになっていた。おのれ疫病。

大凡のサイズは測っていたものの、押入自体の歪みにより上手くはまらない事が何度かあった。その度に庭師ヒトケンが鋸でゴリゴリ削り取った。お疲れ。

釘を打つ度に上からパラパラと砂が落ちてくる為、俺もヒトケン氏も蔵探索時の如く汚れた。いやしかし汚れ耐性がある人間が自分の他にもう1人いるというのは大変いいものだ。ヒトケン氏は元自の為その点は完璧といっていい。

天井板を張り替える事は予定外だった為、ホームセンターで板をカットした際にできた端材を使う事にした。足りなかった分は白紙を差し込んだのでなんとも継ぎ接ぎな見た目になってしまったが、押入の天井など俺が気にしなければ他に誰も見る者などおるまい。

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と、いうわけで押入修繕DIYが完了した。

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中々悪くないんじゃなかろうか。DIYスキルも僅かながら上がったような気がする。

これでずっと廊下に放置していた襖も使えるようになった。

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雨漏りのダメージが露骨に残っているがこればかりは何ともできない。この蒸し暑い時期に襖は必要なのだろうかという疑問もあるが、取り敢えず開けて扇風機からの風が通るようにだけしておけば問題なかろう。

押入の用途については、季節柄使わない服等を収納しておく事にしようと思う。景観を損ねない収納具があれば買ってくるとしよう。

然らば。

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