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古民家に住んでいる話 7

住人が4人となり、人をもてなす用意が出来てからは初めてとなる来客があった。俺の高校の同期2名で、片方は大学四年生、もう片方は新社会人。5月中に開始していたゾ邸の身内向け喫茶店化・旅館化計画を発揮する最初の客となったわけだが、上京して一人暮らし、且つ自炊ができていないという実に良いターゲットであった。

昼頃に来た彼らを駅で出迎え、飯を蕎麦屋で食ってから家に招いた。一通りの案内の後、先ず応接間で珈琲を出した。以下画像は全て客が撮ったもの。

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豆は炭焼き、カップはノリタケである。「この家に来てまさかこんなオシャレなカップで珈琲飲めるとは思わなかった」


縁側でのんびりし、また俺の部屋では一頻り関心していた。この部屋が使用可能になったのは先月の事だったが、かなりの勢いで物を増やしており今では斯様な状態である。2人が泊まっている間にも新たに品が届いた。恐らくnoteで記事を書く度に何かしら新しいものが写り込むだろう。

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談笑に花を咲かせる内に夜となり、晩飯の時間となる。

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先述の通り自炊ができていない2人であった為、「久々にちゃんとした飯が食えた」との声。ここは完全にPrea氏の料理スキルに頼り切った。

食後は火を通した炭を火鉢に置き、鉄瓶で茶を淹れた。

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夜に庭の祠や開かずの間と化していた押入をライトで覗く等したのはちょっとした肝試し気分であったか。風呂に入り、奥座敷の隣室となる8畳間に布団を敷き就寝。現在ある来客用の寝床と言えば、敷布団2セットと寝袋2つである。


少し遅い朝餉はフレンチトーストであった。美味い。

昼頃には応接間で今度はエスプレッソとパウンドケーキを出した。

ゾ邸13

エスプレッソに関しては、欲しい物リストに入れておいたモカエキスプレスを少し前にフォロワーから送って貰えていたのでそれで淹れている。

俺は珈琲としてはエスプレッソが最も好きなのでな。カップもわざわざ別に買った。こちらもノリタケ。


夕頃までのんびりして、満足しながら2人は帰って行った。以下、2人によるこの一泊二日の感想。

客A「 応接間で飲むコーヒーが雰囲気も相まって良かった。あと飯がうまい」「あと、友達の家に行ったはずなのに旅館を味わえてよかったわ」

客B「予想してたのが、古さ特有の落ち着いた雰囲気と生きにくさからくる不快感が混ざってるんだろなってところ。実際は(一部以外)綺麗だったし縁側の寛ぎ易さと応接間の完成度にはビビったし飯はクソうまかった」「後風呂でかいの好き。生活と趣味をうまく融合させて生きてんだなと感心したわ」「んで今度は肉と酒持ってくんでよろしく」


今後の方針としては食器を増やし、応接間には黒電話や蓄音機ないし蓄音機型スピーカーを置き、なんなら来客用の浴衣を用意してもいいかもしれない。

フォロワー諸氏も遊びに来たまえ。

然らば。


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