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『オンライン診療のコストを考える』

最近ドクターとオンライン診療について話をする機会が増えてきました。

きっかけは、コロナ禍における外来患者さんの受診控えが原因です。

実際の導入に向けての懸念材料や疑問点がどこにあるのか、導入したドクターが気付いたことなどを整理してみました。

キーワード
・導入費用
・月間費用(ランニングコスト)
・患者さん費用
・通常診療との分け方
・患者さんのオンラインニーズ
・決済方法
・初診に対す不安材料
・診療報酬点数の減少
・従来の予約システムとの共存
・システムのセキュリティー
・個人情報保護
・電子カルテとの連携

オンラインシステムの企業は、7〜8社、今後の参入は数社。
現在、導入施設数の多いメジャーな企業は、4〜5社程度といった所です。
夏には、大手のLINEが参入のようです。

大きな違いは、初期費用をかけてスタートするか、初期費用を0円にし毎月の費用にウエイトを置く。

また、患者さん負担を0円にするのか、患者さんも若干の負担を持ってもらうシステムにするのかの違いです。

他に気になる点は、診療報酬の決済額の数%がかかるという点です。
診療報酬の数%というのは、何かすっきりしない印象です。

通常の診療報酬より点数が低いので、さらに費用面では厳しくなってしまいます。

システムでは患者様のID発行となりますが、1回きりのオンライン受診でも一人分のID登録が必要になります。

ID登録数に枠があり増加するにつれ費用も増加。

決済方法も患者さんの選択技が多い方が利用のハードルが下がります。
ここにもセキュリティーの問題が出てきます。

・振り込み
・クレジット
・QRコード決済

上記の内容をパッケージで提供してくれるのが、オンライン診療システムなのですが、導入して何人の患者さんが利用してくれるのか、自院の患者さんにニーズがあるのかというところが悩ましいところのようです。

実際に導入したあるドクターの経験では、スタートし1〜2ヶ月で月間数名といったところのようです。

コロナの影響で電話診療、オンライン診療が一時的に認められましたので、実際には、音声電話だけでも可能です。

この現在の特例期間を利用し、システム導入の前にZoomやLINE、FaceTimeなどのビデオ通話を利用し、患者さんの反応をみるというのも一つの手段かも知れません。

決済方法は、振込(ネットバンキング利用)やPayPay送金などはすぐに利用できそうです。

Zoom診療とネットで検索すると、すでに始めているクリニックもあります。

ひとつのご提案ができるかも知れません。

〜〜〜参考資料〜〜〜 (きらり総研)

オンライン診療のポイント
http://urx3.nu/YgES
オンライン診療システム比較表
http://urx.space/Wgz3
各社ホームページ情報より(2020年6月末現在)

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