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戦略系コンサルタントがオススメする本(不定期更新)

この記事の説明

Twitterで紹介している本をまとめてます。読んで同期に差をつけろ。
不定期にアップデートしてるのでたまに読むと増えてる系。

基本編

「コンサルの歩き方」
コンサルになりたい人とコンサル初心者向けに、コンサル業界の解説やコンサルの処世術を満遍なく自分が書いた本。拙著。
広く浅く寄りの配置になっているが、今までコンサル本で扱われてこなかった素朴な悩み(ビジネスリュックは使っていいか?とか)にスパッと答えているので業界が気になる方やコンサル初心者向けには役に立つこと請け合い。
コンサル業界が気になったらぜひ読んで欲しい

「コンサル一年目が学ぶこと」
コンサルの基本動作を解説した本。PREP法で話せ、数字とファクトで語れ、空雨傘等の日頃若手に教えてることが羅列されてるわ(体系化されてるわけじゃないけど)。これくらいは意識しておいて欲しい、という内容が書いてあるためコンサル以外にもおすすめよ
まず1冊新人に本を進めるとしたらコレ、という本ね

「図解 コンサル一年目が学ぶこと」
上で紹介したコンサル一年目が学ぶことが図解化されたやつ
内容的には似たようなもんなんだけど、読み比べると「内容をどう図解化するか」を学べること請け合い
ポンチ絵作成スキルも上がるのだわ

「入社1年目のビジネススキル大全」
コンサル一年目が学ぶこと以外で1年目にお勧めの本が出てきたな、という感じの本
10個に分解されたスキルセットの整理が実用的で、どのスキルが不足していて伸ばすべきか、という指針が得られるのだわ

「フェルミ推定の技術」
「「フェルミ推定」から始まる問題解決の技術」

フェルミ推定ってよく面接で使われるから馬鹿にされがちだけど、実際は食える技術なのよ
フェルミ推定を実践で使うための方法論が書かれた良本なのだわ
変数選ぶ際の筋の悪さって感覚的なものが言語化されてるのは強いわね
2冊セットで読むと良いわよ

「異文化理解力」
読んでカルチャーショックを受けた本ね
外国人と仕事をする際に読むとすごく役に立つわよ
カルチャーマップによる文化の違いの表現と理解、マネジメント領域ごとの文化的差異とかを知識として盛ってるだけでだいぶ違うのだわ

「ファシリテーションの教科書」
ファシリテーション技術を身に着ける系の本でおススメのやつ
体系だっている構成でファシリテーションとは何ぞや、ということがわかる
ファシリテーション技術はコンサルにとって必修技能なので早めに身に着けよう
https://amzn.to/3IUXiHk

「いつでも転職できるを武器にする」
いつでも転職できるってカードがあると、心理的にも安全性が増すし客観的に自分の仕事を見られるようになると思うのよね
逆に言えば、1か所にしがみつかないと生きていけない、ってのはだいぶ危険な状態なのだわ

「推計学のすすめ」
ブルーバックスで、なんと60年以上前の本なのだわ
統計学の本なんだけど、数式少な目で統計学のさわりを勉強したい人にオススメよ
ほんとは大学で統計学の講義取るときの副読本として良いと思うのよね

「ライト、ついてますか」
1987年発売、最古のコンサル本の一つね
翻訳はいまいちで読みづらいんだけど、コンサルやり始めてちょっと経ったときに読むと本当にわかりみが深い
問題をどう発見するかが書かれており、30年以上前でこの視座の高さは感服だわ

「V字回復の経営 増補改訂版 」
コンサルがつぶれかけの会社を立て直していく経済小説
三部作だけど完結してるからまずこれ
実際のところこんな上手くいくかよ、って感じではあるんだけど経済小説としてもかなり面白いのでオススメよ
これは増補改訂版でモデルの人とのインタビューが追加されてるらしいのだわ

「君に友だちはいらない 」
故瀧本氏のチームの在り方についての本
生前お世話になったことがあり、思想面でかなり影響を受けている
約10年前の本であるのに今でも新鮮に読めるのは、内容が普遍的だからか、はたまた自分が成長していないのか考えさせられる

「大人の語彙力ノート」
大人的な語彙力を増やすための本
コンサルは最終的に文章力が大事なので、語彙力は基礎にして奥義になるのだわ
毎回文末が同じになる人とか、この本を読めばそういう陳腐な表現から脱却できるわよ
社会人なり立てにも超オススメ



マネジメント編

「プロジェクトリーダーの教科書」
この本はかなり良いわよ
極めて実践的にプロジェクトの落とし穴への対処法がわかるから、プロジェクト運営する立場になったら読むのがオススメね
あと「誠意を見せるな、根拠を見せろ」は名言すぎるのだわ

「マネジャーの最も大切な仕事」
マネージャーが部下のモチベーションを保つにはどうすればいいかってのをハーバードの教授が検証した本よ
正直訳が微妙なので付録から読むと理解しやすい
細かめに進捗管理するのが進んでる感があって効くらしいのだわ

「マネジメント」
書いてある内容も含蓄があるのだが、経営者が読んでる率が高いのでむしろそっちの文脈で押さえておきたい本
ドラッカー読んだことある?って聞かれて読んだことないのはコンサル的に致命的なのだわ
訳が微妙なので眠くなるのが残念なところ

「心理的安全性の作り方」
マネージャー層必読本になる予感がするわね
タイトルとは裏腹に研究者が書いたゴリゴリのデータをベースにした本なので、読みごたえと実践性を両立できてるのだわ

「恐れのない組織」
心理的安全性がないと組織はだめよね、という話ね
その環境を作るための方法も書かれてるわ
心理的な安全性がないと疲弊するし、成果も上がらないからマネジメント層はマジで場を上手く作るのが大事なのよ

「両利きの組織をつくる」

両利きの経営の著者が、AGCの実際の事例を元に語った本
既存事業と新規事業の両立をいかにして実現するのかが主な焦点で、解決策は組織論寄りの話が多い(著者が組織論の人なので)
実例に紐づいてるのが高評価だわ

「最高の結果を出すKPIマネジメント 」
リクルートのKPIマネジメントを紹介してる本だけど、KPI設計の考え方がとても参考になるのだわ
利益目標をどんどん分解して、操作可能かつ評価可能な要素をKPIに設定するのよ
さらっと読める分量なのも良いわね

「世界基準の上司」
そうそう、こういうの下から見るとクッソ不満なんだよなってことがよく書かれており、その対処法が載っている本ね
どっちかというとマネジメントする側が読む本よ

「5W1H思考+5W1Hマネジメント」
5W1Hをフレームワークとして使おう、って本ね
シンプルだけどそれゆえにわかりやすいのだわ
抽象的な問題とか、イシュー設定の時に思い出すと使えるときあるわよ


エクセル編

「外資系金融のExcel作成術」
Twitter上でよく金融クラスタが呟いてる「財務モデル」はどう作るのかがわかる本よ
前半はexcelのお作法が書いてあるし、コンサルも知って損はない内容なのだわ
Unlimitedなら無料で読めるわよ

「Excel実践の授業」
Excelのコツが書かれた本
実務で必要に駆られて身に着けてくのが手っ取り早いんだけど、予習したい人向け
4章5章はマクロ&VBAだからいったん読まなくてもいいけど、3章までは役に立つわ


リサーチ編

「外資系コンサルのリサーチ技法」
アクセンチュアの調査系スキルのノウハウを詰めた本ね
昔読んで体系的にまとまってるから後輩に読ませよ、って思ったやつなのだわ
かなり実務に近いレイヤーで書かれてるので良書よ

「マーケティングリサーチとデータ分析の基本 」
マクロミルのやつで、リサーチ手法を割と網羅的に語ってるやつだからオススメよ
リサーチ手法を教科書的に学びたいときに読むと良いのだわ
ちょうどコンサルで現場に出たばっかの若者とかね


パワポ・文章編

「ロジカル・ライティング」
書く系の本ならバーバラミントより好きなのだわ
何より読みやすい
読み手に解読させないように、誰が読んでもわかるように書く技術を身に着けるのよ

「外資系コンサルのビジネス文書作成術」
Wordで書くことを念頭にした本
Wordをうまく使う方法とか書式をどう作るか的なtipsがメインで、文書力とかそういう路線としては普通くらい
Wordで文章や報告書を書かなければならなくなったら読むと良い

「伝わる・揺さぶる! 文章を書く」
これは20年前の本だけど、不朽の名作だと思うのよ
伝えたい「意見」が大事って話、コンサルの「スタンスをとれ」に通じる部分があるのよね

「シーンごとにマネして作るだけ! 見やすい資料のデザイン図鑑 」
絵やグラフの見せ方を実例付きで解説してくれる本
ちょっと資料作成のセンスが良くなる感じで、即まねできるやつが入ってるのが強いのだわ
何を強調したいのか、というのが大事よね

「外資系コンサルが実践する 図解作成の基本」
いわゆるパワポのボディ(絵)の書き方を体系立てて解説した本で、かなり実践的なのだわ
どんな絵で表現するかは好みはあるけど、私はなるべくシンプルなのが好きね

「伝わる[図・グラフ・表]のデザインテクニック」
エクセルのデフォルトグラフだとクソダサいと思ってる人は一歩踏み出すチャンスよ
見た目がすべてではないけど、わかりやすいデザインってあるのよね
1個2個こういうのから習得できるだけで一生使えるわよ

「外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック」
外資系~シリーズは全体的に有能なのよね
コンサルっぽいパワポの見せ方とか、どのグラフをどんな場面で使うかとかの解説が載ってるのだわ
スライドはなるべくシンプルにという原則は覚えておきたいわね

「パワーポイント最速仕事術」
よく使う資料のイメージと、具体的な作業の仕方を教えてくれる本
資料作成業務が高速になるので実用的な本ね
時間に追われながら資料作って技能を身に着けるのが王道だけど、こういう本でTipsを予習するのは良いと思うのだわ

https://amzn.to/3RPdjTa

考え方編

「思考力大全」
仮説思考と論点思考が2巻セットになった本よ
kindle版なら2冊でお得に読めるのだわ
どっちか1冊なら仮説思考が激推しね

https://amzn.to/3tXM6TS

「イシューからはじめよ」
根性で進む犬の道をいかに回避するかは、現代の労働効率を求められるコンサルにとってまさに大きなイシューだと言えるのだわ
仮説ドリブンって単語もこの本で知った気がするわね

「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」
外部から事実を突きつけても意見を変えることは難しい、という認知神経科学の研究結果を解説してる本よ
何度も同じこと言い聞かせてると自分が元からそう思ってた、と勘違いさせることができるのは割と重要技術ね

「なぜ人と組織は変われないのか」
企業改革系の仕事やってると思うけど、既存の勢力がその改革に賛同してくれるのは稀なのだわ
この本の免疫マップでそのあたりの背景を分析するのは役に立つわよ
ちなみに分厚いのは事例が多いからよ

「戦略質問」
昨年買って読んだんだけど、メタクソ良かったわよ
昨年一番面白かった戦略系の本ね
「課題をすべて解決するとどうなるか?」「戦略を決定したことで何が弱くなったか?」とかの10個の戦略質問は即使えるネタなのだわ
総花的な戦略はクソなのよ

「戦略脳を鍛える」
BCGから出てる古典的名著
書籍の帯が刺激的で、ポーター読んだだけで戦略は立てられないって書いてあるのよね
戦略は誰でも同じところに最適化されるわけではなく、ユニークさが必要なのだと開眼した本なのだわ

「ストーリーとしての競争戦略」
他人に話したいような面白いストーリーにすれば、戦略は何倍も伝わりやすいし、人から人へ伝わって浸透するのだわ
とりあえずこの本自体も面白いのが良いのよね

「センスは知識からはじまる 」
センスは何かって言語化しづらい部分があるんだけど、知識による最適化機能って定義は面白いし合理的だと思うのよね
特にコンサルは知識がたまって仮説構築のセンスが磨かれたりするから、実感としてもあってるのだわ

「失敗の科学」
失敗の本質は組織的になぜ失敗したかがテーマだけど、この本は失敗からなぜ学べないのかに答える本よ
コンサルが考える解決策は顧客も考えてるけど、実行できない組織的な背景や構造的な欠陥があるのよね

「良い戦略、悪い戦略」
シンプルなんだけど奥深い話が書いてあるのだわ
結局戦略って課題を診断>解決策を設定>リソースを集中って話になるんだけど、それをどうやってシンプルに扱っていくか、ってのは難しいのよね
要衝への戦力集中は常に課題よ

戦略の要諦
「良い戦略、悪い戦略」の筆者が書く戦略策定本
ミッションとかパーパスとかの無意味な議論をやめて、操作可能な最重要ポイントを見定めてそこに力を集中させましょうという話
内容は良いしわかりやすいのだけど、分厚い。殴ったら人が死ぬ分厚さ

「ロジカル・シンキング練習帳 」
ロジカルシンキングのやり方解説はよくあるけど、練習ができる本といえばこれが良いのだわ
実践的なドリル形式でロジカルシンキングの練習ができる
スキルを身につけたい若手向けの良本ね

「問題解決プロフェッショナル」
古典の領域に属するが、必要な技法が網羅されているコンサル技法本よ
時の試練に耐える骨太な内容であり、ロジックツリー、MECE、仮説思考、ゼロベース思考とかの基礎技術の獲得に使用すると良いわよ

「アナロジー思考」
基礎的な知見から「類推(アナロジー)」することで様々なアイデアや知見が得られる
個人的に自分の優れた能力の一つがこの類推力だと思っているのだけど、その技法が書かれている本としては古典ながらもためになる本
1を聞いて10類推する技術をみにつけるのだわ
キンドルアンリミテッドで読めるのもいいわよ

「目的ドリブンの思考法」
イシューじゃなくて目的から思考を始めるべきでは?
という主張が見える、デロイトトーマツのSMが書いた本
思考法系の本ではよくまとまっており、目的からドリルダウンして行動に移していく一連の流れがよく書けているのだわ

「早く正しく決める技術」
コンサルは最終的に経営者に判断・決断させるのが仕事なので、経営者側がどういうことを考えて物事を決めているのか、というのは知っといて損はないのだわ
基本的にコンサルの資料はそれを押さえるように作ってくからね

「問題解決力を高める「推論」の技術 」
仮説の検証方法じゃなくて、仮説の立て方ってなかなか若い時はわからないわよね
おっさんになると過去の経験から何となく思いついてしまうんだけど、そこらへんの思考を分解して説明してくれる本なのだわ

「「フェルミ推定」から始まる問題解決の技術」
フェルミ推定は定量的に要素を分解して変数をいじる技術なので、実はいろいろ応用が利くというのを解説してくれてる本よ
積読状態で今更読んだけど良書だったのだわ
変数選ぶ際の筋の悪さが言語化されてるのは強いわね

「実践型クリティカルシンキング 特装版」
非常にシンプルに目標到達までの考え方を叩き込んでくれる本
目標を具体的に定義し、現状との差分を取り、それを埋める打ち手を考える
というのがシンプルかつ王道ね
講義形式で読みやすく、サクッと読めるのだわ

論点を研ぐ
BCG→ベイカレ常務の人が語る、論点の再設定の本
プロジェクトやってるうちにゴールがずれてきたりしくじって再度まき直しを図ることあるけど、その時に必要な論点の再設定について語った本って少ないから貴重なのよね
良書でしたわ


営業編

「THE MODEL」
セールスフォースの営業本というか、セールスフォースをどうやって広めてきたか、という技法書
営業でフェーズ管理をしてない会社や、運用がうまくいってない会社に良く刺さる
セールスフォースがどういう思想で作られてるかもわかるのだわ

「シン・営業力」
キーエンスの1期生にして、伝説の営業部長が書いた本
営業しなくても買ってくれる状態が営業の究極形態であり、その状態に到達するためには「戦略眼」「観察眼」が大事だと説いているわ
営業力の再定義が主眼の本ね

「Sales is」
あらゆる業種の営業支援だけやってる、ある意味で営業の中の営業であるセレブリックスの本
営業を各段階に分解しKPIを設定、売れない理由を全てつぶせば売れるという科学的なアプローチに痺れるのだわ
営業する側になったら読むべきね

「成果に直結する「仮説提案営業」実践講座」
タイトルが刺さったので読んだらよかった本
何が刺さったって、B2B企業に「仮説提案」しましょうというのが自分が提供してきた新規事業開発系のコツだったからね
今後提案したらこの本のパクリとか思われないかしら…

「無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」」
2022年に読んだ本の中でMVP 自分で営業をし始めてから最も心に刺さったのだわ 顧客のニーズを正確に捉えて真芯を捉える、簡単なんだけど実践するのはすごく難しい 具体的な行動と質問になってるのがGoodなのだわ

「ブランディングの教科書」
ブランディングの定義や、何をすればいいか、どんな手順で進めていくか、とかがわかるまさに教科書的な本
ブランディングのKPI設定もどんなのを設定すればいいかわかるのだわ
あんまり得意なジャンルじゃないので学びが大きかったわね

「ロジカル・プレゼンテーション」
ADL出身の作者が書く提案力強化の本
プレゼンの根幹には論理思考力、仮説検証力、会議設計力、資料作成力の4つの能力があり、それぞれをどう鍛えるか教えてくれる本 20年くらい前からある本で、今でも読み継がれてるのだわ

「ロジカル資料作成トレーニング」
NRIの資料作成トレーニング本
表面的な奇麗な資料作成の指南ではなく、資料を1枚単位でロジカルに書くために何に気を付けるかを教えてくれる良書だった
マネージャーに意味が分からん資料だ、という指摘を受ける前に読むべき


各業界の学習編

「半導体の地政学 戦略物資を支配するのは誰か」
群像劇を読んでいくと半導体のことがわかる、という本よ
まず読み物としてめっちゃ面白いのだわ
各国の思惑や経緯もちゃんと書かれてるから、半導体語るなら読んどくのオススメよ

「イノベーションのジレンマ」
紹介したい本が古典なの、おっさんだからかしらね
製造業へコンサルする際には特に知っておいた方が良く、読んでる前提で話が進んでいく類の本よ
GAFAだって広い意味ではこの破壊的イノベーションの波に乗っていると言えるのだわ

「経済政策で人は死ぬか?」
経済対策だけで人は死ぬのか?
緊縮財政だけで人は死ぬのか?
死ぬ、死ぬのだ

思わずシグルイ調に紹介したけど、不況時の統計を公衆衛生学者が比較分析した本よ
経済政策をミスると死ぬ、そして日本は残念ながらミスってるのだわ

「仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン」
ユニクロに一年潜入した筆者が、今度は物流業界に潜入して書いた本
我々の利便性を支える物流業界の光と影が見える
単純に読み物として面白いので息抜きで読むのに面白いのだわ

「世界の再生可能エネルギーと電力システム」
内容が網羅的かつ充実してるのに対して異様にコスパが良い全集よ
知識的にはかなりマニアック寄りで、新エネとか電力語る際に読むといいわ
カーボンニュートラル語るなら読むと深みが出るわよ

「多様性の科学」
多様な人間を集めることで、組織の能力を上げることができるって話よ
攻殻機動隊の「同じ規格品で構成されたシステムは同じ個所に致命的な欠陥を持つ。組織も人も特殊化の果てにあるものは緩やかな死」ってのが本質だと思うのだわ

「システムを作らせる技術」
DXでシステム作る側じゃなく、依頼する方が読むべき本よ
ハマりやすい落とし穴とかを先回りして解説してくれるし、具体的な対策とかが詰まってるのだわ
システム詳しくない人ほど読むと良いわよ

「ものづくりの強化書」
製造業向けコンサルが読むには名著だと思うのだわ
どっちかっていうとものづくりの管理、特に品管とかが中心の視点になるんだけど、過去の歴史としてこうやって進化してきました、って部分は読んどくと勉強になるわよ

「ROIC経営 稼ぐ力の創造と戦略的対話」
KPMGFASが書いた本ね
これ読んでる経営者がかなり多くて、経営指標にROICを取り入れるところが増えてきているのだわ
ESG経営もそうだけど、だいたいこういう本が出てから数年後に流行るのよね

「コンテナ物語」
物流はコンテナでコペルニクス的転回が起こった、って話よ
物流語るときに読んどくと深みが出るのだわ
コンテナとパレットは物流を一変させた存在だし、今後国内物流はパレット来るわよ
あと多分自動運転が大きく影響を与えるのだわ

「ファシリテーション型業務改革」
住友生命の営業3万人が使用するタブレットを変えるってプロジェクトを克明に描写した本よ
実名満載でコンサルが途中離脱、キーマンが異動で消える等の嫌なリアルさ満載よ、なんといっても実話だからね
面白いのだわ

「銀行からの融資 完全マニュアル」
融資の受け方以上に、銀行内の融資に対する意思決定構造がわかるという点が良い
銀行へのコンサルや、シビアな事業再成プロジェクトの銀行との交渉時に参考になる
CFOあたりも読むべき良書なのだわ

「イノベーションの再現性を高める 新規事業開発マネジメント」
新規事業開発系の案件をやるなら読んでおきたい本 新規事業で失敗する原因や新規事業立ち上げで何をやるかが体系化されており、実際に様々な現場を経験してきたすごみが伝わるのだわ

「ソニー再生」
完全に死に体だったソニーを復活させた立役者の自著というか自伝というか、そういう本
経営上の失敗が続いて死にそうになってたところで社長になり、それを現場に足を運んで自らの判断で改善させていく様子が赤裸々に描写されてるのだわ

「新版 需要予測の基本」
SCM系のプロジェクトやることになったら読んでほしい本
需要予測系はこれ読んでおけば何とかなる(実際なった)
予測は無駄だから全対応体制を作るとか色んな流派があるけど、今後AIを含めて「需要予測」の需要は増えると思ってるわ

「キーエンス解剖」
キーエンスの高収益を実現するための「仕組化」に関して学びがあるのだわ
営業がとってきた情報で顧客の組織図とか生産ラインとかをデジタルツイン的に自社内で把握するのがが面白いわね
そりゃいいタイミングで提案持ってけるわけだわ

「業務改革の教科書」
業務改革の要点を教えてくれる本よ。10年前の本だけど、未だに役に立つあたりまさに教科書ね。
以下の4つのPが重要、というのはフレームワークとしても実用的なのだわ ①Purpose:目的 ②Process:到達するための道筋 ③Property:必要な設備(投資含む) ④People:プロジェクト担当者

「日本製鉄の転生」
2019年の4300億円の赤字からの復活を描写した本
現状の正確な認識と否定から始まり、製鉄所の閉鎖と顧客への値上げ交渉、海外へのM&Aによる進出に繋がる戦略の背景がよくわかる
改革は社長の強いリーダーシップが必要だってのが肚に落ちるわね

「ユニクロ」
ユニクロの成り立ちから現在に至るまでを書いた本
何がきっかけでユニクロができたのか、どうやってここまでデカくなったのかが時系列で語られている
柳井社長の伝記ではなくあくまでユニクロをテーマにしてて、文章が上手く引き込まれるのだわ
かなりオススメ


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