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石井紘基 戦後唯一人自民党・官僚マフィアを戦慄させた男

10月31日第49回衆議院議員総選挙まであと6日。

日本病で危篤状態の日本国。

敗戦から80年。悪の傀儡化した世襲政治屋、世襲企業屋と魑魅魍魎が霞が関や永田町を闊歩する国には、彼のような政治家は二度と現れないのか。

一人で永田町・霞が関の中枢に巣食う魑魅魍魎をあと一歩まで追い詰め震撼させた男、石井紘基。

2002年、奇しくも10月、私たちは稀有な政治家、英雄を失った。

2002年10月25日、衆議院議員石井紘基は世田谷の自宅前で柳刃包丁で左胸を刺されて即死した。目的をもった計画的犯行だった。

事件当日、石井の鞄の中には3日後10月28日に予定されていた国会質問のため国会へ提出する重要書類が入っていたが、書類は事件現場から消えたまま現在まで発見されていない。

マスコミは、この事件を「謎の事件」と報道したが、この強盗殺人事件ほど犯行動機や主犯が明確な事件はない。

日本の敗戦後80年間、米国ワシントンの傀儡と化しワシントンの手となり足となり、国を売り己の保身のためだけに築き上げた官製社会主義体制。

石井紘基の詳細な書類を公表されると不都合な官僚マフィアが事件を闇に葬った可能性は極めて高い。

官僚の官僚による官僚のための暗殺という仮説が検証されることはない。

石井紘基議員 暗殺の謎 1/3 - YouTube
石井紘基議員 暗殺の謎 2/3 - YouTube
石井紘基議員 暗殺の謎 3/3 - YouTube

石井紘基は早稲田大学大学院法学研究科を経てモスクワ大学で法哲学博士号を取得した学者でソ連社会主義の崩壊を予測して帰国。

ソ連崩壊を予測した石井はソ連のそれと酷似した日本の官僚による官製経済体制を危惧。日本国の腐敗崩壊を予見した彼は帰国を決意し官僚がつくった異常な戦後の日本官製支配システムの解明に没頭した。

石井は、国会議員の国政調査権を行使するために衆議院議員になり、あらゆる文献を収集。文献から事実を読み解く学者としての能力を駆使して、特別会計の莫大な支出が一体どこに流れてゆくかを詳細に解き明かした。

歴代政治家の中で石井以外に特別会計という官僚経済の闇を解明した政治家は一人もいない。

石井の鞄から盗まれた書類は、特別会計の莫大な支出がどこへ流れているかを詳細に解き明かし日本の官僚マフィアによる犯罪を暴く証拠書類であった。

敗戦によって、それまで日本を支配していた宮廷人・政治家・軍人・財閥系財界人といった支配階層構成者は、GHQによって権力を剥奪された。唯一残されたのは、GHQの意のままに操られる官僚集団だった。

この官僚集団を核に戦後日本の支配システムが構築され、GHQの意のままに動く駒として選ばれたのが官僚総理吉田茂だった。

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当時の論客大宅壮一が吉田茂を評して、「強靭な性格ではあるが、思想も理想も無い人物で、その場かぎりの思いつきと押しの一手の政治家である。」と述べた。

言い得て妙である。その遺伝子は孫の麻生太郎に受け継がれている。「強靭な性格ではあるが、思想も理想も無い人物で、その場かぎりの思いつきと押しの一手の政治家である。」まさにそのとおり国を売る奸物である。

吉田が考えた戦後の日本支配システム。「官僚の官僚による官僚のための政治」のからくりが特殊法人という官営会社と何千ものその子会社孫会社が構成する官僚マフィアである。

官僚マフィアの会社には、特別会計歳出という名目で、毎年大金が流し込まれ、国民の税金が天下り官僚らの懐に流れ込むという仕組みである。

こうした特殊法人を核にした官製会社は特殊法人一覧表のように府省ごとに利権がすみ分けされている。

官僚政治を続けるために、吉田は総理大臣在任中に数多の官僚出身の政治屋を量産した。政治家を量産したのではない。官僚政治屋を量産したのである。最初の創設から自民党は官僚利益最優先の官僚政党である。

小泉、麻生・安部から菅・岸田に至る現在の自民党政治の腐敗ぶりを目の当たりにして、その事実を否定できる者はいないであろう。

石井紘基の死から20年。彼が憂慮した通り、吉田茂がつくった官僚マフィアが利害が一致する政治家と結託して売国・悪政の限りを尽くしている。

2021年10月31日

日本人の民度を知ることができる。

エムケイコンサルティング 情報室  神代 瑛