Shintaro Harada@コンステラスオーナーパティシエ

【Patisserie Constellas-パティスリー コンステラス】. お菓子の…

Shintaro Harada@コンステラスオーナーパティシエ

【Patisserie Constellas-パティスリー コンステラス】. お菓子の美味しさを科学するパティシエ / 東京農大卒 ▶︎ 大手洋菓子メーカー商品開発 ▶︎ 都内ホテル ▶︎ 前身ブランド立上げ ▶︎ 都内パティスリー ▶︎ レストランパティシエ ▶︎ コンステラス開業 /

最近の記事

抹茶を科学する

 海外でブレイクし、逆輸入という形で昨今のスイーツ市場でも再び注目されるようになった抹茶。実は劣化しやすい原料のひとつです。劣化した抹茶は退色し見た目が悪くなったり、酸化した抹茶は味も香りも悪くなるため、非常にデリケートな扱いを求められます。  抹茶が劣化する主な原因は、抹茶に含まれるクロロフィルと呼ばれる成分の化学変化によるものです。クロロフィル自体は緑色の成分で、分子構造としては中心部にマグネシウム(Mg)が配置された環状の構造(図A)です。  このクロロフィルは、紫外線

    • 生地における油脂の使い分け

      油脂の種類がお菓子の印象に与える影響について、私が洋菓子メーカーで行った研究に基づいたお話。 パティスリーで一般的に使用される油脂はバターですが、サラダオイルやオリーブオイルなども使われます。 これらの油脂にはそれぞれ特徴がありますが、冷蔵温度帯で固体なのか液体なのかが生地にも作用し、要冷蔵のケーキを食べた際に「口溶け」や「口当たり」に大きな影響を与えます。 固体となるバターを使用した場合はやや硬い印象の生地になりますが、 口内温度でバターが溶け柔らかくなる過程を感じること

      • 科学的視点から考えるアンフュゼ

        お菓子作りにおいて、アンフュゼをする際に生クリームを使いますか?それとも水をつかいますか? 抽出したい香り成分の構造を理解した上での使い分けが大切です。

        ¥500
        • 身近な道具で効率UP

          こちらはケーキベルトに目盛を書いてラミネートした治具です。 生地やケーキをカットする時に定規使ってませんか? 目盛を読み間違えたり、定規を持ってる手をいちいち移動させたり…煩わしいと思った事あるの私だけではないはず。 オリジナルの定規を作ってしまえ!と編み出したものです。 製品毎に応じた目盛なので読み間違える事もないし、移動させる事なく置いたまま使える。 更にラミネート加工しているので洗えて清潔です。 ほとんどのケーキ屋さんにある、ケーキベルトとラミネーターがあれば簡単に