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『教えて!!岡部先生!!!        そして、一緒に考える!!学生・留学生のためのウクライナ・ロシア情勢    ~講義とQ&A~』


大学コンソーシアムひょうご神戸では、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の受託事業の一環として、多文化共生社会の実現を目指し、日本で学ぶ外国人留学生と日本人学生の関心がある課題をテーマに、それぞれの価値観・人生観を率直に語り合い、相互理解を促す場を定期的に開催しています。時には地域や企業で働く社会人に参画を促し、会の多様性を深め、兵庫国際交流会館を地域の国際交流拠点として、地域に影響を及ぼす取り組みを実施しています。

 2月24日にはじまったウクライナ・ロシア情勢が、多文化共生社会の実現を根底から覆すものであり、今後の国際交流事業や国際社会で活躍する人材の育成を検討する上で不可避な課題であることから、この問題に対し中立的な立場で正確な解説ができる日本のウクライナ研究の第一人者である、神戸学院大学 岡部 芳彦教授を登壇者として、2022年4月28日(木)19:00より、『視野を広げるキャリアカフェ~discover people around the world』をテーマに、「すべての学生が、自分が学びたいと思う場所で、安心して学生生活を送るために、できることを一緒に考える」をねらいとして、キャリアカフェ「Nada Global Village(NGV)」を開催しました。

 岡部芳彦教授は、ウクライナ国立農業科学アカデミー外国人会員、ウクライナ大統領国家行政アカデミー名誉教授を歴任されておられる日本のウクライナ研究の第一人者です。当日は、学生116名、一般社会人等188名もの多数の参加者を得ることができました。

 第1部の岡部教授による講義では、ウクライナ・ロシア情勢の正確な事実認識、理解促進を図り、この問題を身近に、正確に、そして、広い視野で捉えることを目的として、

①解説をする岡部氏がどのような人物なのか
②日本とウクライナ、ロシアとの関係
③今起きていることの背景と現状
④日本で知る情報の信憑性と情報にどう対処すべきか?
⑤学生である自分達に何ができるのか?

についてレクチャーしていただきました。
  レクチャーの最後に岡部教授から、悲しいニュースは関心を持ち続けるのが辛いが、関心を持ち続けるだけでも、十分に学生にできること、それらがその後、何かしらの行動にも繋がればよいとのアドバイスがありました。


 第2部の質疑応答では、参加者が自分の考えをアウトプットする場として、また、他者の意見を聞き視野を広げ、この状況をより深く考え自分事と捉える機会を提供するために設けられました。
 質疑応答は、終了時間を約50分超えて行われましたが120名近い参加者が引続き参加してくれました。
中学生や高校生からの質問も含め、参加者同士がお互いを刺激し合い、白熱した時間となりました。


 参加者から寄せられた感想では、大変満足・満足が94%と非常に満足度の高い企画となりました。参加者の「いろいろな大学・留学生や一般の方が集い、その意見を知り、また、興味深い話を聞けて、大学の授業では触れられない領域であることが、深くて面白く思えた」という感想からは、オフキャンパスだからこそできる学びの場を提供できたのではないかと実感しました。
さらに、地域や地元企業の方から、「これだけ多くの学生がこの問題に真剣に取り組んでいることを知り、驚きと感動を覚え、今後も関わっていきたい」という感想もいただきました。
 今後も状況に応じ、兵庫県国際交流会館における国際交流拠点推進事業の特徴を活かし、継続して取り組んでいきます。