【6曲鑑賞】蝶々P『Glorious World』の愛の歌
『Glorious World』は蝶々Pが2011年にリリースしたボカロアルバムで、華やかなピアノや愛を讃える歌詞が印象的です。今回このアルバムから6曲を紹介します。
where to listen:
Apple Music amazon music LINE MUSIC レコチョク mora
※ 以下のリンク先の動画は、アルバム収録作品とアレンジが異なる場合があります。
デンドロビウム・ファレノプシス
離れて過ごす恋人への切実な想いを歌うバラード。曲名はラン科の花の名ですが、真っすぐな愛で一杯の歌詞は、たしかに言葉の花束のようです。
ピアス
大人になっていく過渡期の寂しさや決心を、ピアス穴を開ける行為に重ねて繊細に描きます。ピアノの和音を基調としたシンプルな伴奏が綺麗です。
排他的ロンリー理論
一人が楽だと思っていた主人公が、二人でいることを決意しますが……上の引用シーンではピアノの伴奏も急に激しくなり、無情な雨を想像させます。
Eternal World
ままならない世界でも「君」と一緒なら永遠の (eternal) 幸福を感じられるのでしょう。抽象的な歌詞に神話性があります。メロディーも美しいです。
恋率方程式
臆病な主人公が「君」への想いに向き合い、最後に答えを出します。恋に方程式を持ち出してしまう恋愛音痴の主人公、応援せずにはいられません!
心拍数♯0822
命ある限りは君と居たい……そんな温かい曲です。2番Aメロでは感情の昂揚を心拍数の増加で表しています。定量的かつロマンチックな表現です。
以上『Glorious World』から6曲を紹介しました。個人的な話ですが、筆者が愛や恋を漠然としかイメージできなかった中学生の頃に、ちょっと背伸びした気持ちで何周も聴いたアルバムです。懐かしい……!
お読みくださり、ありがとうございました。