これって

こんにちは
先週、フリーアナウンサーの久保純子さんのご主人がアニサキスによる食中毒で病院に搬送されたとのニュースになっていましたね。
 
そもそもアニサキスによる被害は、食中毒なん?
それはさておき、先日実家に帰省した際に、イカを捌いていたらやっぱりいたんですよ。
 
皆さんは、魚介類を捌く時、このアニサキスの様な寄生虫に注意をされていらっしゃいますか?
アニサキスは、海の中で卵から孵化し、最初の寄生先(宿主)としてオキアミなどの甲殻類のプランクトン。そしてそれらを食べた、魚類やイカ等が次の宿主とします。複数の魚介類を経由して、最終的には海洋哺乳類、つまりはクジラを宿主にし、一生を終えます。
 
そして、多くの方がイカやサバに寄生している事はご存じかと思います。他にもアジ、サケ、マス、タラ、イワシ、ニシン等があります。馴染み深いと言いますか、魚介類にあまり詳しくない方もご存じの魚介類がずらっと並びました。
 
では、実際にアニサキスを食べてしまった場合どうなるのか?アニサキスは、元々宿主の食事中に含まれる栄養分を消化器官内で得て、生活しています。ただし、消化器官を通る食事に流されない様に消化器官内の壁に穴を掘り、しがみついて生活します。この穴を掘っている部分が激痛を伴います。多くの方はこの段階で気づきます。すぐに消化器内科を受診してください。
 
では、どうすればこれを回避できるのか?
加熱処理・冷凍処理・電気による殺虫・目視で取り除く。
一つ目は、加熱処理。60℃以上で約1分以上の加熱でアニサキスを殺虫できます。しかし、この場合、刺身や寿司には、出来ない場合が多いです。
二つ目は、冷凍処理。マイナス20℃で24時間以上冷凍することにより殺虫できます。しかし、長時間の冷凍で、色、触感等の身質の劣化が懸念されます。
三つ目は、電気による殺虫ですが、専用の機械を購入する必要があります。
四つ目は、目視で取り除く。これは、私自身もやっている事なんですが、目視で身を確認し、つまようじ等で取り除く方法です。アニサキスの生態から、多くの場合は消化器官付近にいます。しかし、この方法は100%除去出来ているかがわかりません。
それぞれの対策方法にデメリットがあるので一概にはこの方法がベストですという答えはありません。
 
ちなみに、アニサキス以外にもブリに寄生するブリ線状虫という寄生虫が我々の生活に身近なものがあります。しかし、このブリ線状虫は人体に無害ですのでご安心下さい。
ちなみに添付した写真は以前、スーパーで購入したブリに寄生していたブリ線状虫です。うる覚えではありますが、たしかこのブリ線状虫が寄生しているのは、天然物の証であり、養殖物のブリには、寄生していません。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?