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武満徹の「うた」 the complete(2019/5/29)

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『武満徹の「うた」the complete』に伺いました。(2019/5/29@神楽坂 TheGLEE)

石塚 裕美(歌)と富川勝智(ギター)によるユニットAcoustic Ladyland(通称「アコレデ」)は、歌とギターで演奏でき得るあらゆる可能性を追求すべく2015年から活動されています。アニソンから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、昨年より武満徹氏の楽曲を演奏するシリーズをスタート。今回は歌とギターだけで武満の「うた」全21曲を一夜にして聴くことができる貴重な公演でした。

神楽坂にあるライブホール「 TheGLEE」は「良い音楽は良い環境から生まれる」という理念のもと、ホールの響きに徹底的にこだわり、日々上質な音楽を提供する注目のライブスポットです。

武満徹の歌曲は映画やドラマの主題歌・挿入歌として作られたものが多く、当時はペギー葉山や岸洋子、前田美波里、市原悦子らが歌っていた「ポップソング」です。改めて21曲を続けて聴くと、谷川俊太郎らの歌詞による可愛らしくて短い曲から、有名な「死んだ男の残したものは」のように重いテーマの曲まで非常に多彩でした。

微妙な音程を探るようなメロディーが本当に美しく、曲想に合わせて声色や歌い方を自在に変化させながらも伸びやかな石塚さんの歌唱、そして鮮やかに描き分ける富川さんのギター伴奏も素晴らしかったです。和やかなお二人のトークも含めて、息の合った聴き応えのある公演でした。

セットリスト:
01. さようなら(1953)
02. 島へ(1983)
03. 見えないこども(1963)
04. 恋のかくれんぼ(1961)
05. 雲に向かって起つ(1963)
06. うたうだけ(1958)
07. 死んだ男の残したものは(1965)
08. 昨日のしみ(1995)
09. 雪 / Le Neige(1963)
10. 素晴らしい悪女 / A Marvelous Kid(1963)
11. めぐり逢い(1968)
12. 小さな部屋で(1955)
13. 燃える秋(1978)
14. ワルツ(1966)
15. ぽつねん(1995)
16. 三月のうた(1956)
17. MI・YO・TA(1996)
18. ○と△の歌(1961)
19. 小さな空(1962)
20. 翼(1982)
21. 明日ハ晴レカナ、曇リカナ(1985)
アンコール:ワルツ(ドイツ語バージョン)

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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