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SARA木管五重奏団コンサート(2020/2/2)‬

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『SARA木管五重奏団コンサート』に伺いました。(2020/2/2@仙川フィックスホール)‬

SARA(ザラ)木管五重奏団はフルートの杉田美紀さん、オーボエの鈴木深恵さんクラリネットの大友幸太郎さん、ファゴットの丸山佳織さん、ホルンの中澤幸宏さんによる団体で、今回が記念すべき1回目のコンサートにあたります。

プログラムはチェコの作曲家の後期ロマン派のフェルステルによる『木管五重奏曲 作品95』、金管楽器ではおなじみの現代アメリカの作曲家のエワイゼンの『ローリング・フォーク』、ブラジル生まれで戦後ドイツとブラジルで活躍してきた音楽家のメダグリアが1993年にベルリンフィル木管五重奏団の委嘱で書いた軽妙な作品『ブラジル民謡組曲』、北欧を代表する作曲家ニールセンの名曲『木管五重奏曲 作品43』でした。

ニールセンを除くとあまり聴く機会が多いとは言えない選曲でしたが、実際に聴いてみるとSARA木管五重奏団のメンバーの思い入れを強く感じる演奏で、とても興味深く、かつ引き込まれました!フェルステルの曲でドヴォルザークの影響も垣間見え、各楽器間の旋律の流れがすばらしく、エワイゼンの曲では1楽章の勢いある演奏、2楽章での丸山さんのファゴット、鈴木さんのオーボエの歌心が印象深く残りました。メダグリアの曲は1楽章のブラジルの軽音楽風のメロディーを杉田さんのフルートが雰囲気溢れた演奏で歌い、クラリネットの大友さんの爽やかな音楽表現が心に残りました。ニールセンの曲は彼の円熟期に作曲され、木管5重奏の傑作とも称されています。各奏者の高い技術がいかんなく発揮され、特に中澤さんのホルンの雄弁さが強く印象に残りました!

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どの曲も聴きごたえのあり重量級。SARA木管五重奏団の魅力が伝わる充実したコンサートでした。今後の活動がとても楽しみです!

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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