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こんなコンサートあってもいいんじゃない!(2019/10/19)

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『こんなコンサートあってもいいんじゃない!』に伺いました。(2019/10/19@ティアラこうとう 小ホール)

ニ期会所属のソプラノ 大隅智佳子さんとメゾソプラノ 新宮由理さんが "好き勝手に歌っちゃうコンサート″ と銘打って企画されたコンサート。前半は「日本の歌」と題して滝廉太郎『花』、源田俊一郎『ふるさとの四季』、木下牧子『ユレル』『海と涙と私』『寂しいカシの木』が歌われました。全ての音域を豊かに、そして清々しく響かせる大隅さんの歌唱はその一声から心を奪われました。空間そのものを楽器のように活かしていて、いつまでもその天国的な歌声を聴いていたい気持ちになりました。新宮さんの落ち着いたメゾソプラノの響きは表現力に深みがあり、歌詞の意味深さが心に染み渡るよう。重唱での素晴らしは言うに及ばずです!

本格的な「日本の歌」のあとは、お楽しみコーナーということでクリスタルキング『大都会』、松田聖子『赤いスイートピー』などが歌われました。ここまでステージマネージャーとして譜面台の出し入れなどをしていた小田知希さんがテノール歌手として飛び入り参加、会場を沸かせました。演奏はまさにプロフェッショナル!歌うことの喜びが伝わってきました。

後半は「祈りの歌」。新宮さんによるカッチーニ『アヴェ・マリア』、大隅さんによるヴェルディのオテロから『アヴェ・マリア』、そしてペルゴレージの傑作『スタバト・マーテル』から4曲、ミュージカルから『夢やぶれて』『踊り明かそう』が演奏されました。最後はこれまでピアノ伴奏を務めていた芦澤真理さんの独奏でモーツァルト『トルコ行進曲』が演奏されました。

一見変化あるプログラムのようですが、なぜか統一感を感じる不思議な感覚は、"歌"の素晴らしさを心から共感させる大隅さんと新宮さんの素晴らしい歌唱によるものなのかもしれません。第2弾も予定されているようです!!

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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