トロンボーン アンサンブル JYOSHIKAI 第8回定期演奏会(2020/2/24)
『トロンボーン アンサンブル JYOSHIKAI 第8回定期演奏会』に伺いました。(2020/2/24@古賀政男音楽博物館 けやきホール)
トロンボーン アンサンブル JYOSHIKAI(Trombone Ensemble Jyoshikai)は、「女子会」という言葉が世間に浸透した2011年に結成された女性トロンボーン奏者によるアンサンブルです。レパートリーは二重奏から八重奏までと幅広く、トロンボーンのオリジナル作品からオーケストラのアレンジ作品まで、挑戦的なプログラムを含めたコンサートをコンスタントに行っています。
プログラム冒頭はエドワーズ「ボーンウィーク・ファンファーレ 3」が出演者全員による八重奏で演奏されました。張りのあるパワフルなサウンドがホールに広がりました。
前半のプログラムは、ドビュッシー「3つのシャンソン」(四重奏)、ブトリー「トロンボーンのためのトリオ」(三重奏)、リチャーズ「トロンボーンのための組曲」(四重奏)、フェルヘルスト「リバー・ベル」(八重奏)が続きました。
様々な編成で多彩な楽曲によりトロンボーンの魅力を味わうことができます。穏やかで優しいハーモニーから、明るく軽やかな場面、トロンボーンならではのスライドアクションを駆使した華やかな演奏、重厚感のあるファンファーレ、そして何と言ってもよくブレンドする柔らかなハーモニーを堪能しました。
後半は、7月に日本で開催されるインターナショナルトロンボーンフェスティヴァルのために作曲された松本直佑樹「ファンファーレ ITF 2020 Japan」(四重奏)の堂々としたファンファーレでスタート。
プログラム最後は葛西竜之介「聖火と巡る音楽紀行」(八重奏)が演奏されました。1988年から2020年までの夏季オリンピックの開催地にまつわる楽曲を用いた9楽章の大規模な作品で、開催年当時の社会の様子をトークで説明しながら演奏されました。ソウルは「アリラン」、バルセロナはシャブリエ「スペイン」、アトランタはJ.ウィリアムズ「サモン・ザ・ヒーロー」、シドニーが「ワルツィング・マチルダ」、アテネはベートーヴェン「トルコ行進曲(アテネの廃墟)」、北京が「ジャスミン」、ロンドンは「ダム・バスターズのテーマ」、リオデジャネイロが「サンバ・デ・ブラジル」、最後に東京が「さくら」と、よく知られたメロディーの楽曲が並びました。
アンコールにメンバーの田中裕香さんの作曲による「フラワー・スピリット」が演奏されて幕を閉じました。
皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!
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