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つの笛集団 第38回定期演奏会「ReHorn」(2019/6/2)

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『つの笛集団 第38回定期演奏会「ReHorn」』に伺いました。(2019/6/2@紀尾井ホール)

つの笛集団 - Tsunobue Shudanは、メンバー全員が有名オーケストラの首席奏者や音大で教鞭をとるなど第一線で活躍する凄腕ホルン奏者により構成されており、その活動は40年を迎えようとしています。

今回のコンサートでは以下の11名のホルン奏者が出演しました。
飯笹浩二(洗足音大・院教授ほか)、五十畑勉 (都響団員)、大野雄太(東響首席奏者)、岸上穣(都響団員)、木村淳(TKWO団員)、近藤久敦(洗足音大講師ほか)、ジョナサン・ハミル(東響首席奏者ほか)、鈴木優(都響団員)、田場英子(東京フィル団員ほか)、豊田実加(神奈川フィル首席ほか)、日高剛(東京藝大准教授ほか)、丸山勉(日本フィル客演首席奏者ほか)

つの笛集団第1回定期の最初に演奏されたというヒューバーの「ウィーンの森の牧歌と狩人の愉しみ」からスタートしました。牧歌的な柔らかいホルンの響きが格調高い紀尾井ホールを満たしました。続いてホルンアンサンブルでは最も有名な曲のひとつであるボザの「4本のホルンのための組曲」、そして第20回定期の際に委嘱作品として作曲された飯島俊成の「ホルン・コンチェルタート」が演奏されました。飯島さんの作品はホルンの魅力が凝縮された立体的な構成で見事な演奏でした。

後半の「もしも生まれ変わったら〜令和ヴァージョン〜」と題されたスペシャルコーナーでは、演奏者がひとりずつ舞台袖に戻って変装しホルンとは違う楽器を演奏するという趣向でした。披露された楽器はオーボエ、コルネット、トロンボーン、フルート、ソプラノサックス、チェロ、スチールパン、ギター、ハーモニカ、オカリナ、マイケル・ジャクソン(笑)、口笛と、それぞれに芸達者ぶりを発揮し、会場は楽しい笑いに包まれました。

プログラム最後は「オリンピック世界一周」と題して、鈴木さんと豊田さんがニュースキャスターに扮したMCを挟みながら、歴代の開催地を音楽で繋いでいきました。特にJ.ウィリアムズの「オリンピック・ファンファーレ」はホルンだけによるアレンジでも輝かしく、その素晴らしい演奏で聴き応えがありました。アンコールには「狩人の合唱」が立奏かつ中間部は歌による演奏で締めくくられました。

つの笛集団のコンサートは、お客様を楽しませようとする姿勢が素晴らしく、会場から温かく大きな拍手が続きました。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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