【英語】トラウトが語った大谷の凄さ「ものが違う」

トラウトが大谷について語っているこの日本語の記事が面白かったので、原典に当たってみました。

大谷のメンタル

記事では、「誰も気づいてないけど、大谷のメンタルはすごい」とトラウトは強調しています。この部分は

The mental side of it is just so impressive to me. People don't see it.

一文目のitは記者の質問「大谷の誰も気づいていないすごいところは?」を受けています。ほんで、ニ文目のitは前文を受けて、メンタル部分のことですね。

さて、ここからトラウトは大谷のメンタルのすごさを具体例を出して補強していくのですが、その中で気になったのが「失敗しても引きずらない」というところ。ここはどう言っているかと

not carry one

と言っていました。

Hitting is so hard and you're gonna fail a majority of the time, and to see the way he handles himself, he doesn't carry one at-bat into the other. He turns the page quick.
バッティングは難しい。大半は失敗する。でも彼は自分をコントロールしてそれ以降の打席に引きずらない。すぐ切り替えるんだ。

at-batは「打席」、into the otherは"その他の"ぐらいの意味。あのトラウトがこう言うんだから、大谷の切り替えは眼を見張るものがあるんでしょうね。他に"引きずらない"は

put it behind

という言い方もあります。後ろに置く→考えないようにする→引きずらないです。ちなみに

turn the page quick

って表現もいいですね。"すぐにページをめくる"→"すぐに気持ちを切り替える"です。最後に

あいつはものが違うんだよ

の部分をとりあげます。該当する部分は

...he puts in all the hard work. He's such a good kid. Just the work he puts in — it's just truly remarkable

この箇所に当たると思いますが、「ものが違う」という訳は直接英語を訳したわけではなく、文脈を捉えて思い切って意訳している感じです。というのも、トラウトがここで言いたいのは、いかに大谷が野球に打ち込んでいるか、どれほど全身全霊をかけて野球に取り組んでいる姿が驚嘆に値するかってことで、ここまで取り組める選手はなかなかいないということで「ものが違う」なんですね。そんなときにa good kidを"いい坊やだよ"などと訳してしまうと日本語的にブレてしまうので、こう訳したのだと思います。

ということで

今回は大谷についてトラウトが語ったことを取り上げました。
少しでも参考になったら嬉しいです。

ではまた



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