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職業訓練を諦めた話


休職中、学校へ行こうと思っていた

大学進学時、建築を学ぶか他のことを学ぶかで迷っていた。

もともと建築物が好きで、旅行先の見慣れない住宅、海外の歴史建造物を見ることに興味があった。

建築を通して、その土地の気候や文化を垣間見ることが好きだったのだと思う。

結局、大学は建築とは無関係のところに進み、就職も建築には全く関係のない業界に就いた。

その後、紆余曲折あり休職に至り、今後の人生について考え始めた。

今の職種はなんとなく成り行きでなったこともあり、今後もずっと同じ職種で生きることに興味が持てなかった。

大学院や専門学校に行くのもアリだなと思い、情報収集していた。
そんな時、ハローワークで職業訓練校なるものを知った。

職業訓練校の体験に行く

ハローワークで担当者に制度の概要を聞き、建築系の職業訓練校の説明会に足を運んでみた。

20名くらい来ており、年齢、性別も多様だった。中高年世代の男女が多かった気がする。

まずは簡単にプログラムの説明を受け、その後教室を見学した。

楽しそうだなと思ったけれど、結局、私は職業訓練校に応募はしなかった。

なぜ職業訓練校に入らなかったか

入学しなかった理由は、卒業後の進路、収入にどうしても納得ができなかったから。

学校には沢山の求人募集がきていたので、じっくり見せてもらった。

給与は、どれも大卒初任給程度かそれ以下だった。
会社規模も零細〜中小規模で、大手の求人は一切なかった。

社会人歴6年目、今までの経験を捨てこれからスキルも収入も新卒レベルからやり直そうとはどうしても決心できなかった。

また、学校に卒業生の進路を聞いても、個人情報なのでと教えてもらえなかったことも大きいかも。

キャリアの考え方が変わった

この経験を経て、キャリアの捉え方が変わった。

これまでは、自分がやりたいことや興味があることを仕事にしたいと強く思っていた。未経験スタートになったとしても、お金は後からついてくるだろうとも思っていた。

だけど、職業訓練校で現実を見て、自分にできること、今ある能力を伸ばしていく方向でいいんじゃないかと思えるようになった。
また一度収入を下げると、再び上げるには大変な努力が必要になるという考えがあった。あまり意識していなかったけど、私にとって金銭も仕事を選ぶ重要なポイントであるんだ、と気づくこともできた。

この考えは自分にとっては結構よい収穫で、これまでは、キャリアの方向性どうしようかな〜と考えることがある意味癖になっていたが、今の職種で行こうと決心がついた。

この経験がなかったら、いつまで経っても自分のキャリアについて悩んでいたと思う。

メンタルを壊して休職し、何もかも失った気分になっていたけど、キャリアについてじっくり自分と向き合うことができたことは本当によかった。
そういう意味では、休職も意味があったんだな。

休職して今後のキャリアについて考えている人のひとつの参考になれば幸いです。

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