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家族に応援されないハンドメイド作家、脱却

こんにちは。
minneを中心にハンドメイド作家として活動しているコノカです。

私は産後の体調不良を機に、上場企業を退職し、ハンドメイド作家になりました。
止める決断を出すのに勇気がいりました。

でも、今ではこの選択は、私に合っていたと思います。

きっかけは、
「療養中にボーッと暮らしているなら、ハンドメイド販売に挑戦してみよう」
って思ったのです。

夫も「それがいいね」と応援してくれました。

でも、これは私が求める応援ではなかったのです。

私たちハンドメイド作家は、軌道に乗るまで(軌道に乗ってもなかなか)パートナーの応援を得られません。

ハンドメイド作家は趣味の延長」と捉えられがちな社会があるに、私たちはモヤモヤしがち。

私は人気ハンドメイド作家になることを目標にしていません。

ハンドメイド販売でちゃんと稼いで食っていく
知る人ぞ知ってくれればいい。

今回は、夫に「ハンドメイド作家業として認められた」と実感するまでにやったことや変化を書きたいと思います。

夫が全面協力するようになった瞬間

まず最初に、着地点となる「夫が全面協力するようになった瞬間」について。

その瞬間は、1週間で売上20万が見えたときです。


先月、私の販売している業界でいうところの「繁忙期」がありました。

私は燃えていました。
夫にも宣言していました。

「目指せ80万!!」(←微妙) 

1週間で売り上げ20万が見えたとき、夫の目の色が変わりました

これは本当に、売れるかもしれない、、、
って思ったでしょ?
夫よ。

実際に、繁忙期の1ヶ月で100万円を達成。

夫のボーナスがある月よりも収入を得て、そりゃ、夫も応援してくれますよね。

食器洗いをしてくれるようになった

私は食器を洗わないと決めた。

業務の時短改善を尽くした結果
「食器洗いは、私がしなくてもいいんじゃないか?」

とりあえず、食器が足りるだけ、洗わないでみよう。
死ぬわけではないし。

朝ごはんを食べて、昼ごはんを食べて、夜ご飯を食べて、
シンクはゴッチャリ。

死なないし、限界までほっておこう。
そうしたら、見えてくるものがあるはず

さて、見えてきたものはなんでしょうか?

翌朝、食器を洗ってくれる夫の姿です!
ありがたいー!!!

夫が汚シンクを見ていられなくなり、1日分の食器を朝に洗うようになったのです。


私は体力がないので、料理をするだけで億劫。
食器を洗ってくれることがほんっっっっっとうに救われました。

もちろん、おうちが綺麗な方がいいんですが、
私が頑張ってイライラするより、
時間に余裕があってテレビ見ながらお酒飲む夫に
「これはやらないとあかん」と思わせるいい機会になりました。

私は仕事、家事、育児と持っている時間を全て使うんです。

家に帰ってヘトヘトでも、テレビ見てお菓子食べる時間がある人が食器を洗うべきだ。

そして、繁忙期がすぎた今でも、食器洗いはおまかせしています。
ヤッタァ!

洗濯をしてくれるようになった

食器と同じ原理です。
繁忙期は洗濯をしないでみた

「洗濯物が溜まって着るものが無くなったら、服を買えばいい」
と、ヤバイ発言をする夫も、洗濯される気配がないので、危機感を持って洗濯をするようになりました。

元々、私が会社員の頃にしていたことだから、申し訳ない度ゼロ。

やらないでみると、誰かがやってくれるんですね。

ちなみに、トイレ掃除も同様。

産後ですら家事にノータッチだった夫ですが、理想的な夫に変化してきました。

変化したのは私です。
私の変化(家事を全面的にやらない)に、夫が(家事をするしかねぇと)ついてきたのです。

繁忙期は「やらない」と決めることで、
頭の中の引っ掛かりが少しずつ軽くなりました。

私が夫に対して心がけたこと

1  前もって協力を依頼する

「前もって」というのは、2、3ヶ月前からです。
重ね重ね、しっかりお話をしました。

「○月は繁忙期だから、いろいろ助けてね。頑張りたいの。応援してね。」

依頼し、了承をもらって、その後も忘れていないか確認をする。

そして、いつまで頼みたいか、ゴールを明確にしておきます。

2  頼みたいことを伝えておく

頼んだのは、私ができない家事のサポート。

「具体的に言うと、家事はできる人がやろうね。
できないのなら文句は言わないようにしようね。
休日は子供を外に連れ出してね(必須)」

そして、一番大事な休日の全面的な息子係

一日中外出してくれ。
むしろ、二人でキャンプでも行ってくれ。


息子は家にいる限り、ママのところに来てしまいます。

強制的に外出をお願いしました。

計画をするためにも、前もって伝えていました。

早めに言っておくことで、
夫も休日の過ごし方をリサーチして
スケジュールを組んでくれました。

3  売り上げを共有する

注文がいくつあって、今日はいくつ発送して、今日はいくつ作って、、、

「今、○日の段階で、○円の注文が入っているよ!」

全て具体的に数字で共有していました。


「今、15日の段階で、40万円の注文が入っているよ!
このままいくら売れるかな!?」

とか

「聞いてー!!今日、大口さんから注文があったの!2万円購入してくれたの!」

抽象的だったら、男脳の夫には響かないからです。

「発送まで間に合うの?」と、心配してくれるようにもなりました。


夫は感情の起伏が少ないタイプで、「へー」「やったね」と常にテンション低めです。

でも、言葉はなくても、
毎日、たまりにたまった1日分の食器を自ら洗ってくれる毎日でした。

産後、新生児がいても家事をやらなかい夫だったので、
「一緒に喜んでくれている、応援してくれている」姿でした。

4  売り上げの行先を共有する

もし私が夫だったら、売り上げがどうなるのか不明確だと協力する気にならないと思うんです。

協力して、その売り上げは?

コノカのお小遣いか?

資材に消えるのか?

自分にメリットはあるのか?

私は「稼いだお金で家族と沖縄旅行に行く!」と宣言しています。
こんなご時世なので、延期になっていますが。。。

もちろん経費を引いて、余った金額で、です。

夫が沖縄に行きたいかどうかは知りませんが、具体的な家族のための目標はきっと夫に響くはず。

子供の教育費とか、家計費とか、なんか、ピンとこないですものね。

ハンドメイド作家に非協力的だった夫

私がハンドメイド作家を始めると決めた時、「いいんじゃない?」といった夫。

この「いいんじゃない?」を翻訳すると

「何もしないよりはいいんじゃない?でも俺に迷惑はかけるなよ」という意味だったと、私は後で知ることになります。


始めた当初は予算がない。

療養の体調がいい合間での活動だったので、進みは遅くて、結果もなかなかでない。

子供が眠り、食事中の夫と話しながら、梱包資材を作っていた時です。

その作業、お金になるの?
って言われた。

「これから売るんだよ!!!」イッラアァ

ハンドメイド作家は物販業です。

私がせかせかしていることも、ただ働きに見えていたのです。

会社員からハンドメイド作家になった私でも、時間やものの考え方がガラリと変わったと実感します。

ましてや会社員は、ハンドメイド作家(個人事業主・フリーランス)のことを簡単に理解できないんです。

理解してもらうためには、日々の雑談で自分が経験したことや学びを、聞いてもらうしかない。

家事、育児、療養、作家業を続けて、そうやって、3年が経ちました。

夫婦のお金の使い方が変わった

私は、主婦の起業が一番効率がいいと思ってます。

夫の扶養内で健康保険や税金を免除されつつ、家で仕事することによって家計費が経費に流れることがあります。

会社員で働くと、大きな税金をとられる。
個人事業主として大きく働くと、扶養から外れて出費が大きくなる。

その話を何度も夫に話、理解を得てもらって、今。

何か買い物をするときに、

これ、経費になるんじゃない?」って会話が出るようになりました。

今までは一番安いものを買っていたけれど、経費になるならもうちょっといいものを買うように変わりました


先日、車を買い替えたのですが、車も経費になるんですよね!
(全部ではないけれど)

車を買い替えて、
「あ〜、買っちゃった」というネガティブな買い物が、
「いただくお礼」としてポジティブにお支払いできる気持ちへ変化。

暮らしに余裕が出て、お金を使うことへの不安が減り、お金を使うことが楽しくなりました。

せっかく同じ買い物をするなら、気持ちよくお買い物したいです。

土日休みなしでも夫とランチデートはする

私の優先順位は
私>我が子>家族
と決めています。

夫が仕事で家の近所にいる時は、待ち合わせて、ランチデートをするようにしています。

子供が保育園に行っているので、落ち着いて食事ができる癒しのひととき。

繁忙期もランチデートのタイミングがあり、夫に誘われました。

「そんな暇ないんじゃー!」の言葉を飲み込んで
行くことに。

「待ち時間に仕事してもいいかな?」

最初に断っておくのが夫へのマナー。

発送用の封筒をどさっと持ち込み、発送先をできるだけ書く時間。
その間、夫はポケモンGOでバトル中。

お店のシェフに「結婚式の準備ですか?」と声をかけられました。

結婚8年目です。
仕事です。

「マナーが悪くてすみません」
と思った。

同時に
「封筒がおしゃれで結婚式っぽく見えたのかしら??」
「封筒褒められた!嬉しい!!」と
ポジティブに変換され、食事も美味しく楽しく過ごせました。

ただの日記みたいになってしまいましたが、家族との時間もとる。

ハンドメイド販売が楽しくなりすぎて、家庭を不仲にしたくないんです。

おわりに

私たちハンドメイド作家は、社会から趣味の延長と捉えられがち。

それは身近な家族から、すでに伝わってきます。

一番応援されたい家族に、作家として応援されないって、あるあるですよね?
ですよ…ね?


出産するとき、家事をしない夫に対して「産後は変わるはず」と思った。

変わらなかった夫に、「こんなはずじゃなかった」と泣いたこともあります。


今では、家事の役割分担ができました。

私はしたい仕事をし、したいライフサイクルを送っています。

お客様に認められ、
お昼寝したいときにして、
子どものピンチにはかけつけて、
お金への向き合い方も変わって、
最高な働き方がハンドメイド作家にはできる!

そして、一番嬉しいことは、家族がチームとしてまわっていることです。

ただ楽をしたいのではなくて、理解し、サポートしあって、生き延びる感じ。

そのためにも、ハンドメイド作家を続けていきたいと思います。

頑張るぞー!

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