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minne作家がたどり着いた、売れる商品の撮り方。

こんにちは。
minneでハンドメイド作家をしている
デザイナーのトクダです。

自己流で模索しながら、
作家歴2年で月の売上550,000円を達成しました。

このノートでは、
売り上げを出すことができた
私の頭の中をお見せしていきます。
売り上げが伸び悩んでいる
ハンドメイド作家さんのヒントになると嬉しいです。

minneの好きなところは
商品を探しているお客様に
「この商品も似てるけど好きでしょう?」と
紹介してくれる機能です。

よそのお店のお客様を
自分のお店に呼び込めるビックチャンス。

チャンスをつかむために
1枚目の写真に力を入れていきましょう。

私の趣味は一眼レフ歴10年。
ハンドメイド作家になり、
商品写真の撮り方を一から勉強し直しました。
趣味で撮影するのと、
売れるにつながる商品撮影は違う。
普段意識している撮影について
お話しします。

こうゆうふうに写真を取ろう!

我が家の商品撮影の環境です。

商品が引き立たなくなるので、
小物を置きません。

撮影は晴れた日の午前中。

素材の質感が伝わるように意識して撮影しています。

私のおすすめ撮影グッズ

①背景は製紙工場の厚手の紙を使用しています。
普段は立てかけておいて、
使用するときは家具にペローンと垂れるように
マスキングテープで貼り付けます。
すると、壁と床の平行線がなく、
つるんとした背景で説明写真が撮れます。
商品に対して、
これでもかというくらい大きな紙が必要です。
奥行きや余白を生むための
スペースを作り出します。

②3脚を使う
スマホでも、一眼レフでも
三脚は必須。
一度アングルを決めたら
商品を入れ替え→シャッターを押すを
無心で繰り返すだけで済みます。

③レフ板代わりの白い板
夏など日差しの強いとき、
影が強くなってしまいます。
自然光の方向に面するように、
白いパネルを立てると、
影が柔らかくなるんです。
設置の向きについては、
カメラを覗きながら調節してください。
コレだ!という瞬間に出会えます。
タオルやカレンダーの裏でもいいですよ。

④その他、私が使わないけれどおすすめなもの。

【グリッド機能】
スマホカメラに付いている機能です。
商品が水平に置かれているか確認します。
傾きや歪みを無くすために使います。
私は撮影後の修正で直すので使いません。

【大きな板に壁紙を貼ったもの】
お洋服を撮る方におすすめ。
洋服を上から撮影するには
椅子やテーブルに乗ったり一苦労。
この板に商品をセットして傾けるだけで、
簡単に距離を取ることができる
のです。
部屋が散らかっている主婦も、
掃除をしなくても、
散らかっている床の上に板をおいて
撮影できる便利アイテムです。
人物に対して一回り大きいサイズの板がおすすめです。

【アングル統一用の透明シート】
一度に撮影ができたらいいのですが、
撮影を一度にできない時に
他の作品と揃えるためのアイテム
です。
透明のクリアファイルなどを
スマホのサイズに切り取ります。
スマホのカメラ機能をオンにして、
小物や作品のアングルを決めたら、
カットした透明のクリアファイルをスマホに載せて、
油性ペンで位置を書き込みます。
今後は書き込んだラインをガイドにして撮影します。

撮影で絶対しないこと

【しわのある布を背景にする】
折じわなんて絶対使いません。
シワがないようにロールにして
管理も大変だと思います。
布を背景にしている人は、
一度白い紙にしてみませんか?

初心者には白い紙をお勧めします。
白を勧める理由は、
明るさや色を調整するとき、
白を基準に調節することができるからです。

【商品写真に木目は要注意】
ハンドメイド商品の8割は
木目が似合いません。
ナチュラルテイストな商品以外は、
本当にテイストが合うのか、
よく考えて使いましょう。

赤茶色の木目はカントリー調が強くなる。
白っぽい木目はカフェ調でチープな印象です。

【明るく撮影しない】
写真を加工するとき、
暗い色は明るくして復元ができます。
反対に明るい色は白く飛んでしまうと
修復ができません。

これを「白飛びする」と言います。

【ピントが合っていない写真を使わない】
いい感じの写真が撮れたとしても、
ピントがずれている写真は使いません。
シャープさを出しましょう。

ピントが合っているか確認する方法は、
撮影した写真を拡大してチェックします。

天然石のアクセサリーなのに、
フレームにピントがずれていたり。
ぬいぐるみの鼻にピントが合っていたり。
ずれていると違和感があります。
違和感は素人っぽさにつながります。
顔のあるものは瞳にピントを合わせましょう!

【F値を開放しない】
一眼レフを使う方へのアドバイスとして、
絞り開放は絶対しません。

絞り開放とは、レンズに対してF値を最小の数値にすること。
背景がボケていると商品が引き立ちますが、
絞りすぎ(絞り開放)ると、
シャープさに欠ける写真になります。

(ピン甘と言う)

レンズのベストコンディションは
F値最小ではありませんので注意!

商品の詳細を説明する写真ならいいですが、
1枚目の写真は絞りすぎていないか確認します。

【ブレている写真】
雰囲気や光の加減など
たとえ気に入っていても
ブレている写真は商品写真になりません。

アーティスティックな写真ではなく、
シャープな写真を心がけましょう。

お金をいただくために用意している写真です。
お客様はパソコンから見ることもあります。
一枚一枚、
パソコンの大きい画面から確認してください。

【商品写真の背景で壁の模様がみえてるよ?】
ご家庭によくある壁紙の模様。
生活感が出るので、
商品を壁から充分に離して。

絞りF値を下げて、
ボケさせて、
壁紙の模様が見えないようにします。

【写真の構図めいっぱいを使う】
minneの商品写真は正方形の画像を使うので、
あらかじめ余白を意識して撮影します。
余白を作っておくと、
文字入れしやすかったり、
使いやすい一枚になります。

【電球色の照明を避ける。】
照明は電球色を避けましょう。
黄色が強くなるので、
正しい色からかけ離れてしまいます。


私は一度、こんな体験をしたことがあります。
濃いめのネイビーの商品を購入した方から、
クレームを受けたことがあります。
「ネイビーを買ったのにブラックが届いた。」
私は電球色の照明化で商品を見ている可能性に気づき、
自然光で見ていただきました。
お客様にネイビーの色を
確認してもらうことができました。

こんなに、色は光の影響を受けるのです。

光を理解する

【光は一点方向から】
「午前中の自然光での撮影がいい」と、
聞いたことはありませんか?
半分正解、半分ぬるい言葉です。

照明は全て消します。
照明の数だけ複数の影を作り、
作品がぼやけてしまうからです。

夜しか撮影できないのであれば、
方法が二つあります。

①照明をひとつだけつける方法。
カーテンもドアも閉め切って撮影してくださいね。
照明は電球色だと黄色が強くなるので避けましょう。
自分の影に気をつけて、ベストな方法をさがしてください。

②照明を天井に当てる方法。
強めの光を天井に真っ直ぐ当てます。
その光の間に商品を設置して撮影。
柔らかく明るい光が降りてきます。

書いていて、やっぱりお勧めできないので、
休日を作って午前中に撮影しましょう!
渾身の一枚が、
お客様の「好き」を生むのです。

「光の向き」
商品を「ともかく明るくしよう」と
考えている方を見かけます。

ムードがあると高品質なものに見えます。
ムードとは影です。
影を作るには立体感です。

正面から光→×
正面からの光を順光と言います。
日差しが強い夏は白飛びしやすく、
特に夏の正午は避けてください。
影が強くなりすぎ、
見ていて疲れる写真になります。

商品の後からの光→△
後からの光を逆光といいます。
個人的にはシルエットがふんわり柔らかくなるので
好きな環境ですが、
商品の説明写真には向いていません。

斜めからの光→○
立体感や素材感が出ます。
斜めからの角度を決めて、
撮影するときの向きを固定しましょう。
季節によって多少にずれが生じますが、
影の角度の統一は、
ギャラリーんの統一につながります。

【カーテンレースを洗い、窓を拭こう】
自然光を勧めていますが、
直射日光がいいわけではありません。
カーテンレースを閉めて、
レース越しに撮影をします。

ところで、レースは洗濯していますか?
埃が数年分付着していると、
なんかちょっとくらい!

窓ガラスも変な影があると思ったら、
子供の手の跡が影を作っている。

もし撮りにくさを感じたら、
気づかない要素が影響していますよ。

教えたくない、無条件に売上の上がる一枚

圧倒的に売り上げを変えるのが、
モデル写真の導入です。
モデルさんを使ったイメージ写真の着画です。

服なら着ている姿。
アクセサリーならつけている姿。
子供のおもちゃなら遊んでいる姿。

「商品を買ったら、こんな光景を手に入れられるかも」

購入後のポジティブなイメージを
想像させましょう。

人物は大きさの比較にもなります。
これくらいの大きさ、を直感的に伝えられます。

がまぐち財布を売るのでしたら、
手に持つ写真を加えることで
一目でサイズ感の説得力が増します。

洋服でしたら、
人特有の膨らみから
正しいシルエットを出してくれます。

minneで呼び込みたいキーワードを検索したとき、
他の作家さんはどんな写真を撮影していますか?

一度ご確認ください。

人物が入っている商品写真の方が
少なくありませんか?

一枚目に人物が入っていると目立ちます。

一度、お客様の目を引くことができます。

売れている作家は
着画の威力に気づいています。

これから人物が入った写真は
minneで増えていくでしょう。

そして本当に言いたくないけれど、
売れるモデル要素のトップ3をお伝えします。

3位 こども
2位 美女
1位 赤ちゃん

です!!!

私は赤ちゃん写真を投入して
他の作家さんのお客様を呼び込み
売上55万円を達成できました。

実際に、minneのアクセス解析の
作品アクセスランキングの不動の上位が、
赤ちゃんをモデルにしたイメージ写真の商品です。


私の競合作家さんは
モデルを使った商品写真を入れていないので、
特に目立つのでしょう。

赤ちゃん、美女、子供なら誰でもいいかというと
少し違います。
顔のかわいいモデルにしてください。

モデルさんは選んだ方がいいです。
そしてお金を払った方がいいです。

商品写真に広告費を投入するなら、
同じものを何個も作れる、
お店の顔となる商品から始めてくださいね。

私は知り合いもいない地方に嫁ぎ、
簡単にモデルを見つけることができませんでした。
執念で商品写真に力を入れた分、
結果が出て満足しています。

子供の撮影の仕方

①赤ちゃん撮影のコツ

赤ちゃんはおとなしい子を選びましょう。

何度か会ったことがある子。

気を許しているママさんの子なら、
ママの緊張が伝わりません。

お昼寝のタイミングは打ち合わせしておきます。

赤ちゃんに合わせた空調管理。

授乳スペースを提供。

20分くらい遊んでから、運がいいと笑ってくれます。

当日はどうなってもいい、という最悪の事態を覚悟して挑みます。

②幼児の撮り方のコツ

子供って動きますよね!
「撮影よりも、私と一緒に遊んでよ!」と
視線は常に不満顔。
しかも、ちょこまか動く!ブレる!

3歳の息子を撮影していて、
カメラ好きママと導き出した
撮影方法があります。

【その日1番の普段食べないおやつ】
カラフルで、見慣れない、でもワクワクするやつ。
最初に出しません。
ここぞという時に渡します。
奥義オカシデツル!「

【何か持たせる】
枝とか、ぬいぐるみとか、サングラス、風車、、、
小物に集中している数分を連写します。
ベストなアングルなど調節してから
最終奥義モノデツル!を使いましょう。

【箱に入れる】
段ボール箱や洗濯カゴ。
すっぽり入る何かに入れると
動きません。
子供は狭いところが安心するようですよ。

【何かに登らせる】
子供の能力に合わせた、
危険じゃないものに乗せましょう。
ベンチの上や、
ジャングルジムもいいですよ。
私は家族や友人に、
そばについていてもらうことが多いです。

【ローアングルで撮る】
ローアングルとは低めの視線です。
床に這いつくばって空多め。
うつ伏せからの(どこか行ってしまって)ダッシュ!の
繰り返しです。
子供の撮影は体力勝負!

【依頼する】
子供はカメラを構えられて、
何をすればいいか分かりません。
好きな歌を歌ってもらったり、
踊ってもらったり、
叩いて音を鳴らしてもらったり、
ジャンプしてもらったり。
テンションが上がってくる!かも知れません。

終わりに

参考になりましたでしょうか。
取り入れる、
取り入れない、
自分で判断できることが
作家活動の魅力です。

「あと一歩、他の作家から抜き出た撮影をしたい!」
そんな作家さんには、
かわいい顔のモデルさんで使用写真を撮ってみてほしい。
モデルさんの魅力を分けてもらいましょう。
SNSで発信しているだけですか?
ご近所のモデルさんと知り合うことを、
数ヶ月の目標にしてみてください。

「やってみよう!」のヒントになることが
見つかれば幸いです。

またね!

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