個人名刺の #デザインプロセス | イラストレーター くぼっちぼっちさん
ノゾエ(@conoito)です。
個人名刺のデザインをご依頼いただきました!
デデ〜ン!
この記事では
・名刺のデザインが完成するまで
・対個人のデザイン案件の進め方の一例
をご紹介します
00. 完成した名刺
テッテレ〜
イラストレーターのくぼっちぼっちさま(@nnqzxvv)からご依頼いただきました🙏多謝
01. ヒアリング
元々知り合いだったこともあり、ご依頼の打診をいただいて、是非に!と思い、早速、zoomを使ったビデオ通話でのヒアリングを取り付けました。
予算や納期についても、どんなものを作りたいかによって変わってくるところもあるので、進め方の提案についても意識しながらヒアリングを行いました。
まずデザインに関してお伺いしたいことは大体決まっているのですが、その中でも特に、名刺を作るに至ったきっかけや、どんな場面で名刺を使うのか、名刺を渡した相手にどう思ってもらいたいのかなど、実際に使うシーンについて入念にヒアリングを行いました。
一応、下のようなフォーマットを用意してはいますが、これの通りに機械的に聞くというよりも、項目をもとに、エピソードとも合わせて場面の想像を膨らませながら話をしていきます💭
そしていただいた要件
● 概要
・イラストレーターとして仕事をいただくことが多くなり、その際に渡せる名刺がないので新しく作りたい
・名刺をお渡ししたい相手はウェブメディアやイベントで会う方々を想定
● デザインについて
・ごちゃごちゃさせず、シンプルに。
・紙や質感にこだわりたい。あたたかくて手触りを感じる、取っておきたくなるようなものにしたい
・イラストがそのまま仕事になるので名刺にも載せたい
・くすんだ青が好き
また、今回は、ビデオ通話でお話をお伺いする前に、Pinterestで好きな雰囲気の名刺を事前にまとめておいていただきました。
共通のビジュアルを見ながらだと、どんな仕上がりのものを期待しているのかの感覚をつかみやすい!超いい!
紙や質感、印刷にこだわった作品が多かったので、特にそこが気になっているんだな〜と感じました
となると、予算に対して印刷に割ける割合を多めに取るため、デザインの工数を出来るだけ削げるようにしたいですね。
そこで今回は、作り込んだ提案は行わず、提供いただくイラストごとに簡単なレイアウトを組んでいくつか見ていただき、その中から方向性を絞り、最終的に 1案 選んで清書する進め方になりました。
作り込んだ提案を行わないことになるので、その都度、密なコミュニケーションが必要にはなりますが、やりなおしや清書の作業をかなり省けるので、デザイン工数を下げつつ、納得度も上げることができます。
工数を下げたことで、デザインにかかる費用を抑えることができたので、紙と印刷に思い切りこだわっていけそうです!
大体のヒアリングが完了したところで、今後のテキストベースでのやりとりがよりスムーズに行えるよう、お互いに相談や報告がしやすい馴染みのあるツールとして、Slackでやりとりを行う運びとなりました。
zoomやSlackに限らず、お互いにやりとりしやすいツールを選べたらいいですね!
お互いがやりやすそうであれば、FacebookメッセンジャーとかTwitterのDMとかでやりとりするのもよきかと思います
02. デザイン制作
まずは、名刺に載せたいと思えるお気に入りのイラストを何枚かピックアップして頂きました
ベースとなるイラストがあると、想像が膨らんでとっても楽しい!
「①と③は、イラストレーターっぽさがあまり感じられないかもしれないですね」
という個人的な感想も添えてサクッとご提案
「雰囲気バッチリ! ②系 あたりがよさそう!」というフィードバックをいただいたので、①と③系は捨てて、② にフォーカス。
方向性が絞れたので、まだ出し切れていないレイアウトパターンも追加してご提案
最終的に、名刺の表裏で遊びがあり、イラスト自体にも思い入れがあるこちらのデザインになりました!
最後、テキストや余白を調整し、
紙に印刷してみてサイズ感を確かめ、、
完成!
● 制作のポイント
名刺を受け取った時に、まず名前と一緒にイラストが見れること。
ただイラストを配置するのではなく、裏側にも干渉させることで、思わず名刺をめくってみたくなるような仕掛けと、めくってみたときにイラストの続きが現れてハッとする感覚を楽しんでもらえるようなデザインです
名刺交換をした際、「裏側にも、もう1人いるんですよ!」と、話題のきっかけにもなるのかなと思いますmm
03. 素材・業者の選定
紙や質感にこだわりたい
あたたかくて手触りを感じる、取っておきたくなるようなものにしたい
事前に、ヒアリングでいただいていた要望と合わせて、「こことかどうですかね〜」みたいな感じで業者をいくつかご提案いただいていました。
今回は、中でもイメージ通りの紙と印刷加工を揃えていた、HAGURUMA さんにお願いする運びとなりました。
今回は色が豊富に使われているイラストだったため、全体の印刷はデジタル印刷に。
また、手ざわり感や紙の質感をより出すため、文字の部分は活版印刷の特色シルバーで仕上げました。
ちなみに今回印刷をお願いしたHAGURUMAさん、制作事例もたくさん掲載があって、かなり実際に近い仕上がりイメージを持ちながら進めることができました。
https://www.haguruma.co.jp/18769/downloads/?type=design-gallery
サンプル請求もできますのでお手元に置いておくとよさそうです
都内には、サンプルを手にとって見れるショールームもあります(表参道)
おわりに
名刺に限らず、お互いの状況に合わせて相談しながらどう作っていくかを決めることが多い気がします
今回の制作過程を一例として紹介させていただきましたが、密に相談しながら進めることができたので、楽しみながらの制作でした!ハッピー!!!
改めて、ご依頼いただいたくぼっちさん、ありがとうございました!
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