見出し画像

急がば回れ

小学6年生の四男は、鼻がかめません。

と言うと、本人からは激しく抗議されそうですが、実際見ていると、片方の鼻の穴が押さえられてないんですよね。。。

小さな頃は私が片方の鼻を押さえて「せーのっ ふんっ!」という掛け声で、鼻をかんであげていました。

「自分でするー!」の時期からは、掛け声をかけるだけで本人に任せたのですが、彼は片手でかむんです。
「それ、穴押さえられてるの?」と聞いても「やってるし!かめてるし!」と言い張り、ティッシュ一箱空ける勢いでふんふんやってる。
「鼻かむのって両手でする方がやりやすいやんなぁ?」と夫にも意見を求めたりして、目の前でゆっくりと鼻をかむ作業をコマ送りのように見せたやりとりを繰り返したのは、もう何年前の事でしょう。

耳鼻科の看護師さんにも「この子鼻かめてへんで(かめてないよ)」と言われるも、本人は頑として自己流片手かみをやめず、月日は流れました。

(補足)
なぜ片方の穴を抑えないといけないかなどの仕組みも何度も説明しています。
就学前くらいまでは、時と場合により私がやってあげる時もありました。
アレルギー性鼻炎なので、ちょっとした要因で症状が出るとよく鼻をかむのです。


そんなこんなで現在小6。

先日も相変わらずのやりとりをしながら、私も頭の片隅には「うるさく注意したって出来てないんだから、もう一度初めから教えるくらいのやりとり(手を貸す)をしたらいいのか」と思うのですが、こちらも意地になって口で注意するばかり。。。

同じ頃、帰省していた次男のアトピー性皮膚炎が酷くなっていたので、病院に連れて行き久しぶりに検査もしてもらいました。
主治医の先生からも「コントロールできる程度のアレルギーやから、しっかり薬使って整えなあかんで」と言ってもらいました。
1人暮らしを初めて数ヶ月。しっかり生活している事に安心してたけど、環境の変化や諸々、疲れもあったんでしょうね。

『アレルギーの子は、完治できれば何よりだけど、それぞれの程度にもよるし、いずれ大きくなった時に、自分の弱い部分を自覚して自分でケアできるように意識や方法を教える事が大切。』と、私も長男次男(2人ともアトピー性皮膚炎)が小さい頃に、病院の先生に教えてもらいました。

いつもそこを意識して、説明したり、声かけしたり、小学中学年くらいからは、自分で出来ることを増やしていくよう促したりしていました。

が、出来てないものは出来てない。。。

友人たちにこの話題を聞いてもらうと「手をかしたげ」「感覚覚えたら出来るようになるやろね」と、全くもって真っ当なアドバイスをいただきました。
信頼する友人たちの言葉に、しょーもない私の意地はスッと消えて、「そらそーやんな。出来ない事を出来るようにする方法を、シンプルに実行するだけやんな。」と、頭も気持ちも整理しました。
「もう○○歳やろ!」って言葉言われて、素直に聞ける人もいないですよね。反省。

と、こんな小さな出来事をつらつら書きましたが、これって、きっと何にでも言えることなんでしょうね。
何歳になっていようと、出来ない事を出来るようにする、遡ってやり直しをする、って、どうこう批判することじゃなくて、シンプルな方法。
目の前の困り事を少しでも改善解消するための一つの方法。

親(大人)というものは、すぐ色メガネをかけてうんちく言っちゃうところがあったりするし、何事においても、その色メガネを外した対処が出来る素直な心を何歳になってももっていよう!と思ったのでした。

(西垣)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?