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”読みたくなかった本”がビブリオバトルでチャンプ本になった!

香芝ビブリオバトル(12/16)に何となくののりで参戦!
                      場所は、RICE BAR 五位堂

ファシリをしているモーニング読書会(12/10)では、「理想の未来」と「小さな行動」の発表がある、その場で自身を鼓舞しようと思って、次回のビブリオバトルで『田中伸一/お父さん気づいたね!声を失したダウン症の息子から教わったこと』を紹介すると発表した。

著者の田中伸一さんにも「ありがとう」と発表前に言われたような気がする。

チョット頑張って紹介しようかなとモチベーションのアップに繋がった。
でも、読みたくなかった本だった。

概要は、ノンフィクションです。声を失くしたダウン症の息子を取り巻く夫婦関係など、人間模様を描いた作品です。はじめて生まれてくるこどもが、「先天的に異常がある可能性がある」と言われ、心の葛藤するところからはじまります。仕事中心の生活から、こども中心の生活へと変わり、「幸せとは何か」を考えさせてくれます。推薦者の”福島正伸さんは途中、何度も読むのをやめました。涙が溢れて止まらなかったからです。”と言われます。
そんな本です。

でも、読みたくなかった。
なぜ、読みたくなかったかの詳細は、こちらに書いてます。 ↓↓

立場こそ違い、よく似た感情を抱いていたから。
ボクの場合は、孫娘。 先天性難治疾患。声もなく、足も動かず、手も使えない。人の助けがなくては生きていけません。
昔を思い出すから。いや今でも思い出すから。

なのに、なぜ、ビブリオバトルで扱う本になったのか?
それは、これまでに主催者のひとりとして携わっているモーニング読書会で著者をお招きして4度この本を扱ったからなのか。
そして、amazonレビューも書いたからなのか。
著者に直接この本でビブリオバトルに参加しますと
言ったからなのか。
よくわかりません。

たぶん、最初は勢いだったのが、読書会を続けているうちに
自分自身を振り返るきっかけになると思ったからだと思います。
それを伝えなくてはという気持ちになった・・。

作者の田中伸一さんは、ありのままの自分を書いています。
息子のことはほったらかし、妻に任せっきりで、仕事にかまけていました。読書会のディスカッションでは、、この作者、自分の旦那だったら殴ってる。最低の男などと言われていました。

なんども、この本を読み返しているうち、息子さんの彰悟くんのことで頭の中が一杯になるくらい考えているのだなと思えてきました。
最初は、かわいそうな息子で不幸だと感じていたのが
こどもの成長と共に、固定観念や偏見にとらわれず自分の人生を存分にいきているところを見て、息子彰悟に尊敬の念をいだくようになった。
息子彰悟の父親で良かったと思えるようになり誇りを感じるまでになってきたと言います。

周囲や社会の期待に応えること、そして認められることが幸せの基準だった。それが、「自分自身で幸せの基準をもつことが大切だ」と思うようになったと。どんな些細なことでも幸せに感じれる自分。
だから、タイトルも『お父さん気づいたね!声を失くしたダウン症の息子から教わったこと』となっています。

そして、声を失くしたこどもと意思疎通をするために、波動を習ったり、アニマルコミュニケーションという手法(動物と会話ができる)を習ったり、また、無意識を使えるように、夢日記を書いたりといろんな工夫をしています。

息子中心の生活の中で、幸せへの感じ方が変わり、仕事への取り組み方も変り、家族との過ごし方も変ってきています。

ボクがこの本で伝えたかったのは、「幸せを何で感じるか」です。
「幸せの基準は何なのか」と言うことです。

ものの見方考え方は、何を中心にして生活しているかで変ってきます。
少しの間、考えてほしいのです。
「仕事中心」
「配偶者中心」
「家族中心」
「お金中心」
「物中心」
「宗教中心」
など、何を中心にしていましたか?
作者は、仕事中心から、こども中心に変わり、幸せの基準も変ってきました。
ボクは、仕事中心から、家族中心へと変ってきました。
幸せの基準も凄く変ってきました。

だから、ビブリオバトルで発表して、聴いている人たちに、少しの間、
幸せの基準について、考えてほしくなりました。

ボクは3番目の発表。
思う存分5分間スピーチをして、2分間の質疑応答をしました。

発表順

この中で、印象的だったのは、5番目の『銀河鉄道の父』だ。
これは、小学生のころ学んだ「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」の宮沢賢治とお父さん政次郎との究極の父子愛」の話だったからです。
第158回直木賞受賞作。

これも印象的だった。『マッチングアプリ症候群 婚活沼に棲む人々』だ。
これを発表したのは娘をもつ50代のおっちゃんである。
現代の結婚事情を知るにはもってこいだ。
犯罪に関することも書いている。

ヒトラーのウイーンについては、ヒトラーがどのように青春時代を過ごしていたかを書いている。『夜と霧』を読んでいたから、少し気になった。

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投票の結果、5冊が同票。2度目の投票は自身2番目を投票にするということで、チャンプ本は、『お父さん気づいたね!声を失したダウン症の息子から教わったこと』に決まりました。

バトラー&参加者 12/16
賞品授与

主催者が賞品も用意してくれました!!!!!感謝です!!!!!

紹介された本
案内
【香芝市図書館にて11/3】

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